金武町に年二度だけ開放されるビーチがある【追記あり】

普段は米軍の訓練場だが浜下りの時期に一般開放されるビーチがあると聞いて、金武町を訪れた。

そこは米軍の訓練ビーチ

先週、3月30日は旧暦3月3日の浜下り（ハマウリ）でした。
昔から沖縄や奄美諸島では、浜下りの日には女性たちが海水で足を清めたり、お重を持ち寄って浜辺でゆっくり過ごすという慣習があります。由来（伝説）がけっこう衝撃的なので、興味のある方は検索してみてくださいませ。

過去の浜下り関連記事もあわせてどうぞ。
「突撃！隣の浜下りごはん」
「ハマウリには三月御重（サングァチウジュウ）」

さてそんな浜下りですが、金武町にある米軍海兵隊の演習場金武ブルー・ビーチ訓練場が、~~年に一度~~（※記事の最後に追記あり）、この浜下りの時期にだけ一般開放されるのだそうです。その広さ、386千平方メートル。もちろん普段は関係者以外立入禁止です。
今年の開放期間は3月30日と31日の2日間。金武町役場に問い合わせをしてみたところ、金武町民以外でも入場可能とのことだったので行ってみました。

金武インターから国道を北上し、金武大橋を過ぎたあたりで東側（海側）に曲がります。"KIN BLUE" と書かれた米軍施設を表す赤い看板を目印に。しばらく進むと突き当りにゲートが見えてきます。

ゲート前には立入禁止区域を表す看板が

ゲートといっても建物があるわけではなく、鉄柵のみの簡易的なゲートのようです。この日はゲート近くの木の下にパイプ椅子に座った日本人スタッフが２名ほどいて、注意事項が書かれた紙を手渡されました。

ゲートが閉まる時間（17:30）にだけ気をつけてくださいね、とのことでその他は特に注意事項もIDチェックも無し。

そのまま車で区域内をずんずん進みます。アスファルト舗装などはされていないので道はガタガタ。
しばらく行くときれいなビーチが目の前に現れました。

これがブルービーチ！

朝10:30頃に到着したのですが、区域内に停まっている一般車両は2〜3台。
思ったより少ない印象です。

ブルービーチのさらに奥へ

ビーチの奥へと続く道があったので進んでみました。敷地内では特に道案内や立入禁止の看板なども無く、ゲート以外でスタッフらしき人を見かけることも無かったのでわりと自由な行動が許されているようです。

海沿いのガタガタ道を進むと、突き当りが少し広くなっていて駐車スペースが。
ここには6台ほど停まっていました。

簡易トイレもあり。和式。

アダンの間を抜けて海岸へ下りることができます。

さきほどのビーチとはうって変わって、ゴツゴツとした岩場に出ました。
地元らしきファミリーが数組、岩場を散策していました。釣り竿や網を持った男性の姿も。
浜下りするなら断然こっちというわけですね。

GoogleMapで現在地を示すとこのあたり

岩場はぐにゃぐにゃとした断層でものすごい迫力。景勝地として観光スポットになるのではないかと思うほどです。普段は入れないのが惜しい。

奥のほうには釣り人の姿が

これから潮が引いていくという時間帯だったのでまだあまり人はいませんでしたが、地元の方らしきおじさんが「これから午後にかけてがいい時間帯だよ」と教えてくれました。実は10年ほど前にもいちど訪れたことがあるのですが、そのときはおばさま方がバケツいっぱいに貝を収穫してほくほくと嬉しそうにしていました。見る人が見たら宝の海なのでしょう。