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日本最南端の国立大学、琉球大学の学祭に行ってきた
日本最南端にして県内唯一の国立大学
沖縄県中部の宜野湾市・西原町・中城村の三市町村にまたがる高台に、日本最南端にして県内唯一の国立大学、琉球大学(通称「琉大」)があります。学生や関係者でもない限り普段なかなか構内に入る機会はありませんが、この週末に琉大祭が開催されていたので遊びに行ってきました。
ちなみに車社会の沖縄ゆえ、学生といえど自家用車で通学する人がほとんど。大学構内には信号機もあります。
唯一の公共交通機関であるバスは東口、北口など構内各所に乗り入れていますが、とにかく敷地が広大なので下りるバス停を間違えると大変なことになります。
メイン会場の最寄りは東口(中城口)。琉大出身やんばるたろう氏の想い出の詰まったココストア南上原店がかつて近くにありましたね。
パンフレットをもらって早速学内探検のスタートです。
個性豊かな屋台の数々
キャンパス内にはさまざまな屋台がずらりと並び、学生たちのにぎやかな呼び込みの声が響きます。
テントは県内各地から借り集めてきたものなのでしょうか、「◯◯小学校」「××自治会」などと書かれているものも。
焼鳥やかき氷、ドリンクなどの販売が多かったのですが、沖縄そば、ひらやーちー、ポーポー、ブルーシールアイスなど沖縄ならではの屋台もちらほら。
弓道部による的当ては大人気で人だかりができていました。袴姿かっこいい。
他とはひと味違う雰囲気で目を引いた、産直野菜やその加工品を販売している屋台。
建物内ではお化け屋敷や水族館展示、絵画の展示などが行われていました。
エサやりや乗馬体験もできるようです。農学部でしょうか、構内に馬がいるのちょっとすごい。
中国医学研究会による薬膳カフェ。
サーカス部によるパフォーマンスも。
図書館前の広場には本格的な機材を備えたライブステージが出現。
建物探訪も楽しい
学祭の屋台も良かったのですが、面白かったのは構内の建物探訪。
見えづらいですが、壁の出っ張りにシーサーが鎮座しています。
風を通しながらほどよい影を作ってくれる花ブロックが随所にあしらわれた建物も多くフォトジェニック。
琉大付属図書館は今年改築されたばかりでピカピカです。申請すれば学外者の利用も可能。
なにやら鐘がある...と思ったら、複製護国寺の鐘だそうです。
こちらは開学の鐘。1950年5月22日に琉球大学が開学した際に、米軍使用済みのガスボンベを吊るして時鐘として使用していたものだそうです。
図書館の脇を通り中央食堂を過ぎてまっすぐ進むと、農・工学部キャンパスへと続く大きな橋、千原池(せんばるいけ)にかかる球陽橋(きゅうようばし)が見えてきます。
とても大学構内とは思えない橋からの絶景。
聞くところによると、どこかに下まで降りられる階段があり拝所があるんだとか。いつか行ってみたい!
橋を渡って左手に見えてくるレンガ造りの建物は、博物館の風樹館(ふうじゅかん)。この日は閉館していましたが、以前訪れたときにはハブの標本などが展示されていて結構楽しめた記憶があります。
ということは、勿論ハブ注意看板も。
学祭で賑わうメインキャンパスとは対象的なひっそり感・・・。
以前は橋を渡ったあたりまで屋台が出て賑わっていたらしいのですが、何年も前の不祥事的な事件の影響で、以降学祭の規模が縮小されたのかもしれないとのことでした。(やんばるたろう談)
マンホールにも琉球大学の刻印がされていたり。
鳩(?)の日時計があったり。
構内には花ブロックを多用した沖縄らしい建物も多く、緑が多く木陰や赤瓦の東屋などもそこかしこにあるので、ただ散歩するだけでもとても楽しめました。いいなあ、こんなところでキャンパスライフを送ってみたかった。
来年も楽しみ
メイン会場に戻ってくると、広場のステージでは迫力満点の法政エイサーの演舞がはじまっていました。
地方(じかた)も三線生演奏でかっこいい!
学生以外に地域の家族連れやお年寄りもたくさん訪れていて、ステージイベントも多くとてもいい雰囲気の学祭でした。昼頃には退散したのですが、夕方にかけてはさらに盛り上がりそうですね。
ぜひまた来年も遊びに訪れたいと思います。(千原池を探検できるような装備で!)