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【魅惑の沖縄食堂】いろは食堂
これまで何度かアンケートやメールでレポートの依頼が来ていた南城市知念にある「いろは食堂」。
入りにくいお店として紹介しようと思っていたのですが、実際行ってみるとそんなに入りにくくはなく。
いつの間にか自分の入りにくいお店スキルがあがったのかもしれないので、もしかすると入りにくいのかもしれないのですが。
入りにくい?
わからなくなったので、素敵な食堂をレポートすることとして【魅惑の沖縄食堂】にしておきます。
それではめくるめく沖縄の食堂の世界へいざ。
これぞ真っ当な沖縄食堂
いろは食堂は奥武島方面から行くと国道331号線沿い、知念岬の近くにあります。
国道沿いではありますが、周囲は住宅街なので急にポツリと食堂がある感じ。
でもそれがかえって目立ちます。
食堂の外壁はウネウネした模様になっていてかわいい。
中に入ると畳間にテーブルが2つ、あとはカウンターに2席ありました。
使い込まれた畳がいい感じです。
メニューは壁の上の方にあります。
焼きそば、そば、肉そば、ソーキそば、みそ汁、中味、野菜いため、チャンポン、フーいため、すき焼き、焼肉、ゴーヤー、ヘチマ。
このラインナップ。これぞ沖縄の食堂のメニューという感じ。
値段も400円〜600円で安くて嬉しいです。
お店の人に何が人気ですか?と聞くと「夏は暑いからサッと食べられるみそ汁かな」と言うことでしたが、みそ汁の気分ではなかったのですき焼きを注文。じゃあ聞くなよって感じですが。
お店の人に話を聞く
11半開店で一番乗りだったため、すき焼きを作ってもらっている間にいろいろ聞いてみました。
- ここは何年くらいされているんですか?
33年ぐらいかな。今年の5月まではうちの母親がやっていたんだけど、足が痛いからもう食堂には立てないってことで私に交代したんですよ。
- お客さんはどんな人が多いんですか?
地元の人とか、近くの工事現場のお兄ちゃんとかかな。
きれいなお店ではないので、そんなもんですよ。でも長年のお客さんがほとんどだし楽しいですよ。
- お母さんから引き継いだということですが、お客さんの反応は変わりましたか?
うーん、前からちょこちょこ手伝っていたからね。
母は91歳までやっていたんですよ。
昔からのお店だから。そのピンクの公衆電話ももうないよねー、って見て懐かしむ人もいますよ。
これは今でも使っていますよ。電話代は高いけどさ。
- お店の外観の壁がかわいいですね
これは亡くなった親戚のお兄さんがしてくれたんですよ。
ここは親戚がみんなで建ててくれたの。こういう食堂がここらにはない頃だったから。え、ここで食堂をするの?ってみんなに言われたもんですよ。田舎だから、そんなに食べに来る人がいないんじゃないのって。
でも今では近くにカフェも多くできて。変わるもんですね。
すき焼きが来た
と、話しているうちにすき焼きができました。
汁だくのすき焼き。
真ん中に生卵がのっています。
優しい味でおいしかったです。
12時近くなってくると、お客さんが増えてきました。
その中のひとりの男性がわたしのカメラを見て、これも写したら?とチャンポンを見せてくれました。
いろは食堂のチャンポンはカレー味。
他のお客さんも畳に寝転んだり実家かなと思ってしまうような雰囲気でしたが、和やかな時間でした。
カウンターに大量の島唐辛子があったのでなにかなーと思っていたんですが。
これでいろは食堂自家製の唐辛子を作っているそうです。
少しなめてみたら、火を噴くかと思うほど辛かった
普通の一味の5倍は辛いらしいです。でも常連さんたちはみんなみそ汁にドバドバ入れてました。
サービスだよ、とアイスコーヒーをいただいて、ごちそうさまでした。
91歳のおばあちゃんがやっている頃に来たかったなという思いもありますが、これからも少しづつこんな沖縄の素敵な食堂を紹介していければと思ってます。
いろは食堂
沖縄県南城市知念
営業時間 11:30〜14:30
日曜日休み