100円そばの世界 Vol.1

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沖縄のお弁当屋さんにある100円そば。本日は100円そばの世界を旅してみたいと思います。

たかが100円、されど100円

沖縄に移り住んで驚いたことのひとつに、”食べ物が安い” というのが挙げられます。ただ安いだけではなく、ボリュームも満点。
特に弁当類は「ウチナー弁当」という固有名詞(?)があるほど独特の世界観が繰り広げられています。重量が約1kgもあるキロ弁や、バイキング弁当、100円弁当なんてものもあります。

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そして今回は、同じ100円でも100円弁当ならぬ100円沖縄そば。
そう、100円そばの世界を旅してみたいと思います。
さあ、はたしてそこにはどんな景色が広がっているのでしょうか。

以前「沖縄そばは1円あたり何cmなのか」という記事で100円そばについて少し解説しておりますので、そちらもあわせてお読みいただければと思います。
 

うなとり弁当 我如古店(宜野湾市)

まずは100円そばといえば外せない、元祖100円そばをうたっているうなとり
県内に数店舗を構える人気弁当屋(パーラー)チェーンです。
今ウェブサイトを見て知ったんですが、なんと早朝4:00から開いているようです。そろそろNHKのドキュメント72時間で取り上げるべきではないでしょうか。

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うなとりといえば、の黄色と赤のド派手なストライプ。ここ我如古店が100円そば発祥の地だそう。

軒先のイートインスペース。六角形のテーブルが珍しい。

弁当やおにぎり、サンドイッチ、揚げ物などがカウンターに所狭しと並んでいます。

そばだしのタンクは下からガスのとろ火で温め続けているのでアッツアツ。赤いコックを手前に倒すとだしが出てくるのですが、これがけっこうな勢いなので、できるだけ丼を近づけて入れるのが吉です(慣れない手つきでアタフタしていたら店のおじさんが親切に教えてくれました。)

トッピングは天かす、七味、特徴的なのが鶏油(チーユ)と野菜のエキス。野菜のエキスについては、なんかいろんな野菜を煮込んだもの、ということでした。さいごにカウンターで紅しょうがをのせてくれます。

こちらがうなとり弁当の100円そば。
麺はスタンダードな丸麺タイプ。だしはかつおと鶏ガラ(?)でしょうか。トッピングの鶏油を加えたからか、コクがあって味くーたーな美味しさでした。ランダムな大きさの天かすがざくざく食感でよいアクセントになります。

よもぎ麺の100円そば(だしは同じもの)。
食べると口いっぱいに広がる青臭いよもぎ臭。ガツンとした風味がよもぎ好きにはたまりません。ちなみにいか墨麺の100円そばもあるようなのですが、この時は見当たりませんでした。

 

パーラーぶんた(西原町)

お次は西原町の国道329号沿いにあるパーラーぶんた。国道沿いで広い駐車場があるため、大型トラックもよく出入りしている人気店です。

店前スペースも広くなっているので、目の前に車をベタ付けしてドライブスルーのように華麗に買っていく強者の姿も。

隣接のイートインスペースには長机が二つ。袋に入った大量のたまねぎと相席させてもらいました。

そばだしは保温鍋からおたまで注ぐタイプです。もちろんアッツアツ。

こちらがパーラーぶんたの100円そば。
トッピングは錦糸卵とネギ。紅しょうがは後からお好みで入れることができます。
だしはかつおの風味が強めでしっかりした。

ファミリーストアてんば(那覇市)

続いてはDEEokianwaの事務所の近くにある「ファミリーストアてんば」。以前君はおでんの具「ドラゴンボール」を知っているかという記事でもご紹介したことがあります。

いつも店内では4-5人が、黙々とものすごい数のお弁当を作っているという活気溢れるお店です。

値段が書かれてないのだけど割と安くてびっくりする弁当
弁当の裏側には揚げ物系がならぶ

目当ての100円そばを探してみると…

レジ横の保冷ケースに鎮座。

こちらがそばつゆ。グツグツと煮えたぎるおでんの横の寸胴鍋です。

うなとり弁当同様、コックを開いてアツアツの出汁を入れることができます。

トッピングはフーチバーと七味唐辛子。フーチバーを入れたいだけ入れられる100円そばってあまりないんじゃないでしょうか。あと七味唐辛子の容器がインスタントコーヒーか何かの空き瓶なのに風情を感じます。

こちらがファミリーストアてんばの100円そば。沖縄そばの他にネギと紅ショウガ、かまぼこが1片入ってます。シンプルながらフーチバー好きには満足いく1杯なんじゃないかと思います。

 

とまと(那覇市)

こちらは沖映通りにあるお弁当やさん「とまと」。

このあたりだと通りに面したお弁当やさんってあまり無い気がします。

店内ではお弁当やおにぎりが販売されてますが…

入り口付近の保冷ケースの中に100円そばを発見。こちらは購入時に厨房でアツアツのそばだしを入れてくれます。また紅ショウガを入れるかも質問されるのでお好みでどうぞ。

こちらがとまとの100円そば。具はネギとポークが一切れ。一般的な100円そばはどんぶり型の器が多い気がしますが、こちらはカップヌードルサイズ。持ち運びにはこっちのほうがよい気がします。

ナカハラストアー(浦添市)

浦添市沢岻にあるナカハラストアーは24時間年中無休のいつでも開いているお店です。

お店の前には「でっかいおむすび、スープ各種、沖縄そば、カレー、弁当、オードブル、重箱」とありました。
その他にも野菜や鉢植えなども売られています。

お店の一番奥にデリカゾーン。
ここで店内のお弁当や惣菜が作られているようです。結構遠くからでもおばちゃんのワイワイした声が聞こえていました。

こちらが100円そば。

他にもサイズはあるようです。
左から、大(280円)、小(100円)、中(200円)。ちなみにすべて税込。

スープと紅生姜は自分で入れるスタイルです。

沖縄そばのそばつゆは豚骨、鶏がらからとった天然だしだそう。

これで完成。元からのトッピングはネギと卵でした。
お味はスープはあっさり、麺はツルツルモチモチとしてて美味しかったです。

 

違いが出るんだな100円そば

というわけで中南部の5店舗の100円そばを集めてみました。
結構似たり寄ったりなのかなとも思っていたのですが(100円だし)、各店舗創意工夫をされていて面白いですね。
あなたが好きな100円そばはどこのお店のそばでしょうか?

この特集、続編ありますよ。

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