チャップステーキとは何なのか

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「チャップステーキ」という料理をご存じだろうか。ひと口大に切られたステーキ肉をタマネギ・ピーマンなどの野菜とケチャップなどのソースを絡めて炒められたものなのだが、本日はその謎に迫りたい。

ひょっとして沖縄だけ?チャップステーキの謎

皆さんは「チャップステーキ」をごぞんじでしょうか。


これはジャッキーのチャップステーキ。後でも出てきます。

チャップステーキとはざっくり言うとひと口大に切られたステーキ肉をタマネギ・ピーマンなどの野菜とケチャップなどのソースを絡めて炒められたもので、沖縄県内だとステーキハウスやAランチなどを出している食堂、居酒屋なんかで食べることができます。

これは県内洋食チェーン店のピザハウスJr
おまつりの出店のメニュー

さて、このチャップステーキですが、最近なんとなく気になってネットで検索してみたところほぼ沖縄しかヒットしないことに気づきました。あれ。全然気にしてなかったけどこれ、沖縄だけなの…?

さらに気になって色々な人にチャップステーキについて話を聞いてみたんですが、更に謎めいた話を聞くことができました。それは「チャップステーキ」の「チャップ」についての話なのですが

・ひと口大にカットされた(Chopped)ステーキだからチャップステーキ。
・ケチャップを絡めて炒められるからケチャップの「チャップ」を取ってチャップステーキ。
・箸(ChopSticks)で食べるステーキだからチャップステーキ。

など色々な説があるようです。チャップステーキとは何なのか…謎に満ちた生態を確かめるべく編集部ではチャップステーキ食べ歩きの旅に出掛けることとなりました。

 

ジャッキーステーキハウス(那覇市)

まずやってきたのは1953年創業、ステーキハウスの老舗中の老舗であるジャッキーステーキハウスです。

DEEokinawaの記事でもABCランチの話だったり、スパゲティについてくるトースト問題だったりでも出てきてますね。

チャップステーキは1,200円。ポークチャップというメニューもあるようです。


写真はチャップステーキだけだけど、スープとサラダ、ご飯かパンがついてきます。

そして注文して出てきたチャップステーキが一番最初に紹介したやつです。具材は牛肉、タマネギ、ピーマン、そして薄切りのニンニクが炒められています。一緒に炒められているソースですが、ひとくち食べてケチャップでは無いことだけは分かりました。

店員の方に聞くと「No.1ソース」とのこと。No.1ソースはジャッキーと兵庫県の木戸食品という会社が共同開発したというオリジナルソース(県内スーパーでも買える)です。

もうすでに「チャップ=ケチャップ」説が揺らいできた訳ですが、お店の人に「チャップステーキのチャップって何なのですか?」と聞いてみたところ「ちょっと分からないねぇ」とのことでした。

 

シーサイドドライブイン(恩納村)

続いては恩納村にあるシーサイドドライブイン。1965年開業で沖縄では最初のドライブインレストランだそうです。

こちらはドライブインレストランを集めた時などにも紹介されています。

メニューを見てみるとチャップステーキは1,250円。

注文して出てきたチャップステーキがこちらです。

牛肉、タマネギ、パプリカ、マッシュルーム(袋茸?)で絡められているソースはケチャップな模様。牛肉・野菜・キノコをケチャップで炒めるとそこはかとない中華料理感が漂います。

店員の方に「チャップステーキのチャップって何なのですか?」と聞いてみましたが、「分からない」とのことでした。

 

オークレストラン(沖縄市)

続いてはオークレストラン。1972年開業だそうで、こちらもかなりの老舗になるんじゃないかと思います。和洋中揃ったレストラン的な感じです。

店の壁には「オークドライブイン」と書かれているのですが、オークレストランが正式名称のようです。

チャップステーキは1,200円。ちょっとだけメニューの文字詰めが気になります。

こちらがチャップステーキ。

牛肉、タマネギ、ピーマン、ちょっと変わったところでトマトが一緒に炒められています。絡められているソースはケチャップ(これは店員さんに確認)、細かくみじん切りにされたニンニクが入っています。

トマトが入ることでより中華料理っぽい感じでした。ここでは「チャップステーキのチャップって何なのですか?」という話を聞けなかったのでまた次の機会に聞いてみたいと思います。

 

弁当とそば まんま家(那覇市)

こちらはDEEokinawaの事務所がある古島にある弁当屋さん。
一見ふつうの弁当屋さんなのですが、ときどきガパオがあったりチャレンジしてくるので目が離せません。

3月に出たチャップステーキ。毎日通っているわけではありませんが、これ以降は見たことがありません。

チャップステーキは430円。お弁当やさんなので安いです。

炒められているのは豚肉、玉ねぎ、ピーマン。
牛肉ではなく豚肉というところが、価格を抑えられた要因でしょうか。

昼時の忙しい時間だったので、店員さんに話しかけることも叶わずチャップステーキのチャップはわかりませんでした。

 

まんぷく食堂(南城市)

以前、南城市のなんじいバスでも訪れたまんぷく食堂。

牛汁、山羊汁、馬汁、あひる汁といろんな動物の汁(こう書くとすごいですね)を楽しめます。

チャップステーキはごはん、スープ、サラダ付きで1,600円。
牛型の鉄板に乗って運ばれてきました。

牛肉とタマネギ、ピーマンが炒められており、その上にバターが乗ったレモン。
目玉焼きとフライドポテトもついてます。さすが1,600円!

見た目にテンションがあがってしまい、チャップステーキとは?ということは聞けませんでした。

 

チャップステーキの謎は深まるばかり

というわけで老舗のステーキハウスからお弁当屋さんまで5つのチャップステーキを集めてみましたが如何だったでしょうか?残念ながら「まんま屋」と「まんぷく食堂」は何のソースで炒められているか思い出せないとのことで色々疑問は残りますが最初でご紹介した

・ひと口大にカットされた(Chopped)ステーキだからチャップステーキ。
・ケチャップを絡めて炒められるからケチャップの「チャップ」を取ってチャップステーキ。
・箸(ChopSticks)で食べるステーキだからチャップステーキ。

3つの説で見てみるとやはりケチャップで炒めているから的な説は薄いのかと思われます。このチャップステーキが沖縄だけの料理なのか、どこが発祥なのかなども含めて編集部では情報を求めております。またチャップステーキについても引き続き食べ歩いてその全貌を明らかにしたい所存でございます。

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