- DEEokinawaトップ
- 特集
- 米軍基地内の泥沼を走る障害物競走「マッドラン」に出場した
米軍基地内の泥沼を走る障害物競走「マッドラン」に出場した
4月にキャンプハンセン内で行われたどろんこレース「マッドラン」に参加しました。
マッドランとは泥沼や障害物がいくつも設置されたコースを走る世界各国で人気のスポーツ。沖縄ではキャンプハンセンで2015年に初めて開催され、今年で2回目になります。
大人は5kmコースと10kmがあり、参加費は個人が30ドル、3名1組の団体が75ドル。そして5歳から14歳までのキッズは1km、3km、5kmのコースがあり10ドルで参加できます。
前日にキャンプハンセンのゲート前駐車場で事前受付があったので行きました。
テントが設置され「何があっても自分の責任です」(英語だったからたぶん)みたいなところに署名。友人と3名1組のチームで申し込んでいたので、他の2人のも一緒に同意しました。
係りの人からの注意事項は「服は汚れるので捨てる覚悟で。あと、はやく走りたいなら足と靴をがっちりガムテープで巻いて走ったほうがいいよ。泥沼で靴がもっていかれるよ!」ということでした。
先着6000名には参加賞としてTシャツとタオルのプレゼントも。
基地に入る
大会当日。5kmの団体レース開始時間は午前8時半。1時間半前には到着していたほうがいいということだったので、自宅がある那覇を朝の5時に出発して、友人宅に寄ったりしながら午前7時にキャンプハンセン到着。
会場に入る前には危険物チェックがありました。
悪いことはなにもしてないのに緊張する
レーススタート
午前8時過ぎ。スタート時刻が近くなったのでスタートラインへ。
参加者は日本人と外国人が半々ぐらいでしょうか。
スタートラインの横にはDJブースがあり、DJが朝8時とは思えないぐらいが盛り上げていました。「フォーーーー!」
外国人が多いからか、他のマラソンよりテンションが高いような感じです。
並んだのが後ろの方だったからか靴をガムテープでぐるぐる巻きにしている人は見当たらず、白いモチ肌のスカートの男性陣が気になりました。
そしてスタート。
最初はアスファルトの道をひたすら走ります。
スタートして3分後、一気に最下位になりました。
振り返ると誰もいない
たぶんまだ1kmもいってないぐらいです。ひとりで申し込まなくてよかった!
ドリンクエイドがあったので並びます。
ドリンクエイドを超えてすぐ。おそらく15分も走っていないところで折り返してきた先頭組とすれ違いました。
たらたらと歩いている私たちの横を風のように走り去る先頭集団。
足音もドドドドッドって感じで、同じレースを走っているとは思えないのです。
訓練や。あっちは訓練やわ!
なんとなくつられて走って、少し順位をあげるわたしたち。
コースはアスファルトを抜けて山道へ
障害物がでてくる
しかしせっかく走り始めたのに渋滞なのです。
渋滞の先には最初の障害物がありました。
続いては最初の泥沼
はしゃぐ若者たち
つられて、はしゃぐ子持ちたち
基地の中を散歩
泥沼が終わればまたしばらくアスファルトの道が続きます。
なんだか水を浴びたし(泥ですが)、日曜の朝だし(レース中ですが)、爽やかな散歩をしている気分に。
ところどころでデンジャーの看板があって、爽やかさは吹き飛びますが。
歩いている場所はライフル場でしょうか。
でもすごく広いのに監視員とかは見当たらず、ここで逃げたら国際問題になるのかな、撃たれるのかなとか考えてしまいますね。
遠くの山の方に的があるような気がする
これがアメリカの本気かと思った
そういう言っているうちに2度目の泥沼がやってきます。
そして泥を超えて丘に登ったわたしたちが見たものは…見渡す限り、丘→泥沼のコンボ。
これを超えるのか…!
最初は楽しかったものの、だんだんせっかく丘を登ってもまた泥沼かと思うと泥に対してお腹いっぱいになってきます。
正直アスファルトが恋しい。
しかし若者はいつまでもテンションが高いままだったので、これが30も半ばをすぎた人間の体力ということでしょうか。
溺れる人がいるのか浮き輪を持つスタッフも
泥沼に沈んで靴が脱げたりもしました。昨日の係りの人の話は本当だったのね。
やばい靴が泥に埋もれてどこかわからんくなった...!
救出!
ようやく泥沼が終わり、アスファルトに戻ってこれました。
あとはゴールを目指すのみ
そしてまた少し走ったり、たらたら歩いたりしてゴールを目指します。
最初に出会った先頭集団とはこの辺りで出会ったはず。
あの泥沼をどんなスピードで走ったのでしょうね。
そしてとうとうゴールです。
写真なんか撮らんでいいから走れ!と英語で言われました。スパルタや!
時間は1時間40分ぐらいでした。
レースのあとは野外にある簡易シャワーで泥を落とすことができます。
しかし、まぁ洗っても洗っても、自分からぬるぬるとした泥が出てくること。
泥をきれいに流すというよりは、どこで泥がついたままの自分でいいと諦めるかです。
基地のフェスティバル
この日はマッドランの参加者でなくても基地内に入れるようで、スタートとゴールがある広場ではさながら基地内のフェスティバルのようになっていました。
腕立て競争もやってたけど勝てる気がしない
競技の部の上位者にはメダルと賞品が贈られたようです。
英語なので全部はわかりませんでしたが、たぶん5キロを36分で走ったとかアナウンスされてました。
はやー!
というわけでキャンプハンセンで行われたマッドランどろんこレースのようすでした。
今回は組の中では最下位争いながらも朝早いスタートだったので、まだ泥の山でも人が歩いていない乾いたところを踏みしめて登ることができましたが、午後スタートのチームなんかは泥山を登るだけでもすべって大変かもしれません。
でもそれはそれで楽しいかもしれませんね。
泥にまみれることもそうそうありませんし、泥に飽きることはもっとない体験。楽しかったので来年も出たいなーと思っています。ただし10キロは嫌なので5キロね。