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フレンドリーすぎるロボットコンビニ
ロボットコンビニって?
先日友人から糸満に「ロボットコンビニ」と書かれているお店があるから行ってみて、と言われました。
ロボットコンビニ?店員さんがロボットってこと?ロボットを売るコンビニってこと?
どちらにしても未来すぎます。
気になったので行ってみました。
まずは看板からどうぞ。
間違いなく「ロボットコンビニ」とあります。
しかし看板にはロボットとありましたが、お店の入り口には「STORE Hamamiya」。
一見普通のお店ですが、これが未来なのでしょうか?
ロボットを探せ
そしてポーチというのでしょうか、お店の扉前のスペースには自動販売機がたくさんありました。
1つの自動販売機の上の部分には「24時間みてますよ」と書いてあって、目をかかれたカメラが動いていました。
これはロボットの気配なのか!
ではドキドキしながら中に入ってみましょう。
あれ?
中に入るとよくあるお店でした。
そしてカウンターにはおじさんがいました。
「いらっしゃい!」
あ!!
もしかして、このおじさんは人間ではなくロボットなのでしょうか?
おじさんは人間でした
しげしげと見つめるわたしに、おじさんは「どうしましたか?」と。
わたし:「いや、ロボットコンビニとあったから、まさかと思いまして」
おじさん:「まさかですね。僕は人です」
そりゃそうです。こんなに精密なロボットがあったらすごすぎます。
もちろん人間です
ではなぜロボットコンビニというのか伺ったところ、入り口にある自動販売機がロボットのような動きをするからだそうです。
店舗は7時〜21時でシャッターがおりますが、自動販売機コーナーは年中無休の24時間営業。
ロボットっぽいやつは一番大きな自動販売機。
ロボットぽい動きをする自販機
お店をはじめたのは14年前。お店をはじめるときに自動販売機の導入を決めて、名前も「ロボットコンビニ」としたそうです。
なるほどなるほど。
手作りカンカラ三線がすごい
お店の名前の由来はわかったのですが、店内に入ってからずっと気になっていることがありました。
お店にいくつもあるカンカラ三線です。
カンカラ三線とは終戦後のものがない沖縄で胴は空き缶、弦はパラシュートとあるものを代用して作られた三線。どんな状況でも歌を忘れなかった沖縄の人の魂の楽器なのです。
そんなカンカラ三線がコンビニなのにいっぱいあるうえに、ひとつひとつがなんかすごいのです。
缶がめっちゃ大きいものや
缶がめっちゃ小さいもの
三線の天(頭)部分の細工が凝っているもの
これらはロボットコンビニの店主の宮城保ツ(ツは字画のために足してということ)さんのオリジナル商品だとか。
お店をはじめる前は大工さんだった宮城さん。工作はもともと得意で、カンカラ三線を自分で作って売っているうちに、もっと面白いものをと追求しだして今に至るそうです。
以前はカナダ帰りのご夫婦の依頼で、カナダ国旗のイチョウの部分を施した三線を作って喜ばれたそうです。
オリジナルのカンカラ三線の値段は基本的にどんなものでも5000円。缶の持ち込みも可。
お店にはスカイツリーの缶で全体がスカイツリーのように見える三線もあったり、某キャラクターの缶で頭も揃えた三線があったりしました。
相談にも応じてくれるそうなので、いろいろ面白い三線を考えられそうですね!
あるもので作る精神
他にパーランクー(1500円〜3000円)やサンバも手作りされていました。
なんでしょうか。この自由で楽しい商品たちは。
サンバの空缶はお店の商品で賞味期限が近かったものを宮城さん自ら消費して、サンバに作り変えたそうです。
パーランクーのバチがゴムホースだったり、捨てるものを楽器に作り変える発想はカンカラ三線を作った先人たちに通じる気がします。
そして「ちょっとこれも見て!」と次から次に作ったものを見せてくれる宮城さんがめちゃくちゃ楽しそうでした。
サンバは作ってみた一品ものの商品で、まだ値段もついてなかったので300円で買ってみました。
DEEokinawa商店で横流ししましょうね。
ということでロボットコンビニは、ロボットのような自販機があるコンビニだったわけですが、ロボットよりも店主の宮城さんがめちゃくちゃ面白くて、ものすごくフレンドリーなコンビニだったのです。
ぜひ近くに行ったら寄ってみてくださいませ!
ロボットコンビニストアー ハマミヤ
098-992-5092
沖縄県糸満市字糸満2431-9