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沖縄がゲス色に染まる!沖縄デザインマンホールポロシャツ
これまでDEEでも取り上げてきた沖縄のデザインマンホール。
- DEEでは初めまして、阿嘉汚水マンホール
- たまに見ると目を引くカラーマンホール。那覇市壷屋周辺
この種類豊富で美しい沖縄のデザインマンホールたちがポロシャツになったという情報を得たので、今回は見に行ってみようと思います。
足を運ぶ、その前に・・・
事前情報が出ていたので、見に行く前に少し紹介しておきましょう。
沖縄デザインマンホールポロシャツは、県の下水道課が沖縄の「すてきな街」、「キレイな海」、「さわやかな暮らし」をPRするために作成したもの。
ポロシャツのデザイン。フロント胸元の沖縄県のデザインマンホール
バックには下水道事業を行っている県下全25市町村のデザインマンホールが
各地のマンホールを集めるコレクターが世には相当数いらっしゃるようですが、そんなマニアにはたまらない、至極の逸品ではないでしょうか。
そして県はこのポロシャツを着用することで「歩く広告塔!下水道ポロシャツによる広報展開」を行っていたそうですが、この取組が評価され、去る9月10日に県内で初めて大臣表彰である『循環のみち下水道賞』を受賞しました。
下水道担当大臣からの表彰状
そんな取組のベースとなったポロシャツですが・・・製作者の沖縄県下水道課は、これを通称『ゲスポロ』と呼んでいるそうです。下水道ポロシャツの略なんでしょうけど、友達にこの話をすると誰もがその印象として、「ゲスいポロシャツ」をイメージしました。 いやー、インパクト絶大ですねっ!?
カラー展開はなんと13色!とってもカラフルでゲス
そしてコンセプトがちょっと面白い。
●沖縄県の下水道事業 事業開始50周年記念(1964〜2014年)♪
●下水道広報の重要性を再認識♪下水道への愛を確かめるべく、自費で購入♪
歩く広告塔としてゲスポロを購入するのは主に下水道事業を行っている県と市町村職員。
三つ目のフレーズは、「公費で買わず自費で買って下水道への愛を示せ!」ということですね。下水道への愛って、全くイメージできないのですが・・・。
それにしても、沖縄県ってこんな粋なことやってるんですねぇ。
それでは、県の下水道課に行ってみましょう!
本日はゲスポロの日である水曜日。
タイミングよく、取材で訪れたのは「ゲスポロの日」と銘打たれた水曜日。実際下水道課の方々はゲスポロを着ているのでしょうか?
それでは、失礼します・・・
おぉ!!
なんというゲスポロ率!!
水曜日にゲスポロを着用せずに出勤したら、職場の面々から袋だたきに遭うんじゃないかと思えるほどゲスポロを着た職員が密集しています。まさに今、この空間はゲス色に染まっているのです。
なるほど。毎週水曜日には下水道課の方々はこうした形で世に下水道をPRしているんですね。しかし13色展開のはずなのにネイビーしかいないのはどうした。。
下水道課で対応して下さった古川さんと宮城さん
右側が自称「ウンコとマンホールをこよなく愛する」宮城さんで、ゲスポロは彼の発案。残念ながら下水道は暗いイメージしかないため、ポジティブな印象をPRするために広報に力を入れているそうです。
確かに・・・私の抱く下水道のイメージは、「臭い、汚い、暗い」。そりゃ担当も頑張るはずです。
それではさっそくお二人にお話を伺ってみましょう。
−今回のゲスポロによる取組みの反響はいかがなものでしょうか
デザインが意外に目立つので、反響は大きかったと思うよ。県職員限定の企画だったけど好評で、市町村、民間、県外からも購入希望があったからね。
エレベーターで前に立つと、後ろの人から何か熱い視線を感じる時もあった・・・勘違いかもしれないけど。。
確かに、背中のインパクトは視線を集めるには十分すぎる!
ところでマンホールには、下水道マンホールと、農業集落排水マンホールの2種類があることは知ってる?
−初めて知りました!見分け方はありますか?
マンホールのデザインに決まりがないので見分けるのは困難だけど、自治体の名称か自治体のマークが入っていたら、下水道マンホールの可能性が高いね。「石垣市おすい」みたいに。
あと、下水道は基本的に都市施設なので、農村部にあるマンホールは集落排水の可能性大!
- 豊見城市『とよさき』ブランドの下水道マンホール
- 石垣市大浜の農業集落排水マンホール。こちらは一般公募で選ばれた小学生の作品
−ところで、ゲスポロ以外にこれまでどんなグッズを作ってきましたか?
そうだね。下水道事業を行っている25市町村を点で示したスポーツタオルを作ったり、
マンホールエコバッグを作って9月10日の下水道の日のイベントで配布したり、
今年はマンホールトイレットペーパーを作って下水道の日に県庁とパレットくもじ、市町村に設置したりしたよ!
下水道とマンホールに関するクイズが6問
9月10日の下水道の日には、広報グッズを無料配布しているよ。毎年、県内の各自治体で様々なイベントをしているから、ぜひ各自治体のイベントをチェックして、下水道への理解、愛を深めてほしいね!
広報ではなく内輪で作ったマンホールコースター。異動する職員の方に花ではなくこれをプレゼントしたそう。「一つ1,000円以下で作れるからむしろ安上がりでした(笑」・・・ってコラ!
−最後に一言お願いします。
県の下水道施設である那覇浄化センターは処理を開始して46年が経過したけど、一度も停止したことがないんだよ。だから、住民が不自由な思いをすることがなく、存在は空気と同じでトイレは流れて当たり前、の世界になっているから、下水道の認知度は低いんだと思う。
沖縄の海も昭和40年代は海水不適合なほど汚れていたんだけど、下水道の整備のおかげで水質を改善・保全して、今の美ら海があるってことも、今後、広報を通して伝えていきたいな。
−私もちょっと下水道愛に目覚めた気がします。どうもありがとうございました!
せっかくなので、
お土産にいただいた下水道トイレットペーパー。しばらく毎日下水道の勉強ができそうです。
普通に生活していると、誰からも見向きもされない下水道。でも、皆が心を奪われる沖縄の美しい海を守るという大役も担っている下水道。 宮城さんの下水道へのアツい思いを聞いていると、なんだか私も下水道を応援したい思いでいっぱいになってしまいました。 そして那覇浄化センターの排水の海に飛び込んだ経験のある私にとって、やはりゲスポロは手に入れたい逸品!取材をした日はゲスポロの注文を受け付けていたので、勢いで注文してしまいました。 今度みなさんが、沖縄のどこかでゲスポロを着ている人を見かけたら・・・
ひっそりと年中無休で頑張っている下水道のこと、、時々でいいから・・・・思い出してください
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(2015.11.04追記)
『ゲスポロは完全受注生産のため、今後追加販売の予定はありません、申し訳ありません。
その他のグッズについても、下水道のイベントで手に入れて下さいね!』
…というメッセージを下水道課からいただきました。読者のみなさん、ご協力よろしくお願いします♪
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