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沖縄ポテチの味の再現度を調査する
沖縄フレーバーのポテトチップス
昨今、おみやげ屋さんやスーパーマーケットをのぞいてみると、様々な沖縄フレーバーのポテトチップスが売られています。
そのほとんどが期間限定販売ですが、過去にはステーキハウス88ポテトチップスや島とうがらしマヨ味、タコライス味、石垣島ラー油味など様々なフレーバーがありました。
沖縄限定販売のものもあるので、少しかさばるけど軽いしお土産にも喜ばれそうです。
さてそんな沖縄ポテチ。元となっているフレーバーには様々な食材があるわけですが、果たしてどのぐらい味を再現できているものなのでしょうか。
沖縄で食べたあの味を想像して食べてみると思わずガッカリ・・・なんてことになっていないかどうか、ここはいちど確認しておくべきでは!
というわけで、本物と食べ比べてそれぞれのポテトチップスの味の再現度を判定してみたいと思います。おもいっきり私の主観ですが。
ポテチを本物と比較する
探せばもっとあったかもしれませんが、ひとまず今回入手できたのはこの5種類。
左上から時計回りに、
・コンビーフハッシュ(オキコ)
・沖縄の塩わさビーフ(山芳製菓)
・沖縄シークヮーサー(カルビー)
・じゃがさぁ〜タコライス風味(オキハム)
・沖縄ソーキそば風味(オキコ)
となっていますが、これを本物に置き換えると・・・
こうなるわけです。
では早速食べ比べていきましょう。
沖縄ソーキそば
まずはオキコの沖縄ソーキそば風味ポテトチップス。162円でした。
封を開けるとフワッと豚臭が香ります。ソーキそばということで、少し濃い目の豚骨ダシのイメージでしょうか。
特徴的な原材料としては、鰹エキスパウダー・食塩(沖縄県産100%使用)・ポークパウダーといったところ。豚と鰹のあわせだしですね。
食べてみると、香りだけでは気が付かなかった鰹の風味が強く感じられました。想像していたよりは薄い味つけ。ちょっと独特の臭みとクセがあるポテトチップスです。
では、ソーキそばと食べ比べてみましょう。
おや...
ひとことで言えば、遠い。
ポテトチップス単体だと「これはソーキそばだ」と言われればそんな味もしていたのですが、いざ本物と食べ比べてみるとわりと遠い印象という結果に。ソーキから染み出る煮汁の甘みとかがもっと出ていてもいいのではないかと個人的に思いました。
再現度 ★★☆☆☆
沖縄シークヮーサー
お次は沖縄シークヮーサー味。129円でした。ポテトチップスの大御所カルビーから発売されています。
風を開けた時点では、見た目も香りも普通のポテトチップスうすしお味と特に変わらない印象。
特筆すべき原材料は、かつおぶしエキスパウダー・シークヮーサー果汁パウダー(沖縄県産シークヮーサー100%使用)。
では一口・・・あ、これ美味しいわ。
さすがカルビー、ポテトチップスのパリパリ感が抜群です。そしてさいごにほんのり鼻に抜ける柑橘の香り。美味しい美味しい。とまらない。
本物のシークヮーサーと食べ比べてみましょう。
あれ?
めちゃくちゃ酸っぱい本物のシークヮーサーと比較すると、100倍マイルドにして風味だけを残したという印象。決してガツンとシークヮーサー感があるというわけではないですが、ポテトチップスの油っこさが感じられないのもシークヮーサー風味のおかげでしょうか。いや〜これ美味しいです(しつこい)。
再現度 ★★☆☆☆
沖縄の塩わさビーフ
お次は沖縄の塩わさビーフ。ちょっと大きめの袋で230円でした。
封を開けるとツーン!と鼻をつく強烈なわさびの香り。さすがわさビーフ。
特筆すべき原材料は、食塩(沖縄県産100%使用)。
つまんでみると、普通にわさビーフでした。沖縄の塩じゃないバージョンとの食べ比べはしていないのでなんともいえませんが、塩自体でそんなに味が変わるものでもないと思うので、味としては普通のわさビーフと思っていただければ。
で、食べ比べ。
あ、この塩おいしい
指先のつけた塩をなめてみたのですが、今回用意した沖縄県産100%の塩がものすごく美味しかったです。
ふだんなかなか塩だけ味わうということが無いのですが、とがったしょっぱさは無く口当たりまろやか。ほんのり甘みが感じられ、これをつまみにお酒が飲めそうです。
この美味しい塩がわさビーフの美味しさに一役買っているとは思うのですが、どうしてもわさびフレーバーが前面に出てきてしまうので味の再現度としては低め。
再現度 ★☆☆☆☆
コンビーフハッシュ
お次はコンビーフハッシュ。162円でした。
コンビーフハッシュにおける"ハッシュ"自体が既にポテトなので、ポテトチップスと合わないわけがありません。
封を開けるとふわっと畜肉独特の獣臭が。
特徴的な原材料としては、ビーフパウダー・マヨネーズ風味パウダー・デミグラスソースパウダー。デミグラスソースが入っているとは!
ひとくち食べてみると、けっこうビーフの風味が強く濃い目の味わい。デミグラスやマヨネーズが入っているからか、こってりまろやか。けっこう臭みはありますが、濃い目が好きな人にはたまらないのでは。ビールとよく合いそうです。
では本物と食べ比べ。
ふわっと香る畜肉臭はポテトチップスの封を開けたときと同じ。ポテトチップスは本物のコンビーフハッシュを50倍マイルドにしたぐらいでしょうか。これまでと比べて、味の路線としてはわりと近いところをいっている気がします。
再現度 ★★★☆☆
タコライス
最後はじゃがさぁ〜タコライス風味。最高値の270円。
今回はこれだけポテトチップスではなく、ポテト煎餅です。
封を開けたとたんムワッ!と襲い来る濃い風味。映画『テルマエ・ロマエ』の阿部寛ぐらいの濃さです。色もなんだかすごいことになっています。
特筆すべき原材料は、香辛料(パプリカ・クミン・唐辛子・ブラックペッパー・オレガノ・セロリシード・コリアンダー)・チーズシーズニング、・にんにくパウダー。香辛料の多さよ。
食べてみると、ザクザクとした食感のポテト煎餅にピリピリッとした香辛料が強烈。濃い。とにかく濃いです。喉が渇きます。
では本物のタコライスと比べてどうなのか。
やさしい...!
ポテト煎餅がやたら濃かったので、タコライスがめちゃくちゃやさしい薄味に感じました。こんなのはじめて。お店にもよるとは思いますが、タコミートやサルサソースの香辛料もポテト煎餅と比べるとかわいく感じてしまいました。じゃがさぁ〜タコライス風味は、本物のタコライスを50倍濃くした味、という判定をつけたいと思います。
再現度 ★★☆☆☆
全体的に味の再現度は低かったが
というわけで今回5種類の沖縄フレーバーポテトチップスを本物と食べ比べてみたわけですが、再現度としてはどれも低めという結果となってしまいました(あくまでも個人的感想)。
でも、各メーカー試行錯誤のうえポテトチップスとして味わうのにちょうどいい塩梅に仕上げてあると思いますし、パッケージからもじゅうぶん沖縄らしさを感じられて楽しいので、どこかで見かけることがあれば是非手にとってみてくださいね。
あと、カルビーのポテチはうまい。それに尽きます。