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ふちゃぎを進化させてみる vol.2
今年の十五夜は昨日9月27日でした。この日は、沖縄3大大綱挽のひとつ、糸満大綱挽で盛り上がります。
沖縄は台風が近づいていたため、お月見は厳しいかな?と思っていましたが、強風で雲の流れが早く、無月でも雨月でもなく見えたり隠れたりしていました。
沖縄で十五夜といえば、綱曳以外には「ふちゃぎ」を食べる習慣があります。
「ふちゃぎ」とは、沖縄の十五夜でお供えされるお餅。
餅といっても、もち米を炊いてついたものではなく、上新粉を水で混ぜたものを蒸したり茹でたりしたものに、小豆をまぶしたもの。
正直、ビジュアルは美味しそうではない。最近は「甘ふちゃぎ」という、黒糖や紅芋など味付けされたものも出てきてますが、基本的に味付けされていない。年を重ねるごとに、この甘くない「ふちゃぎ」のほうが好きという人が多くなる印象。 私も最近は甘くされていない素のふちゃぎが美味しいと感じられるようになってきました。
とはいうものの、この見た目。〇〇っぽい。とか△△がついてるみたい。と表現されることがあるのは事実。もう少し見た目を良くしつつ、おいしく進化させてみようと思います。
かれこれ5年前に公開した、2010 ふちゃぎを進化させてみると合わせて御覧ください。
甘くして食感を出してみる
沖縄銘菓を謳う「はちゃ棒」はお米のお菓子。はちゃぐみ(同じもので形が丸い)を食べやすく棒状にしたもの。
ふちゃぎ+はちゃ棒。うるち米の粉で作られた餅に、お米を揚げたいわゆるポン菓子まぶしてみました。
はちゃ棒の程よい甘さが合います。サクサクした食感がいいアクセントに。見た目もちょっと優しくなったのではないでしょうか。
もういっそのこと豆を変えてみる
やはり黒っぽい小豆が見た目を悪くしているのでは?色鮮やかな枝豆に変えてみたらどうでしょう。
いわゆる「ずんだ餅」です。
枝豆の程よい塩味と甘さが合います。普通に甘さ控えめのずんだです。色鮮やかな見た目なので、普通のふちゃぎよりだいぶ和らぐのではないでしょうか。
派手にしてみる
ポップな感じで色鮮やかにしてみるのはどうでしょうか。かなり懐かしい駄菓子「プチプチうらない」を用意しました。
4色に着色されたチョコレートで、色々な項目が書かれた場所を押し出すと、アルミ箔の裏に◯△と結果が印刷されているもの。ひとつ20円。
ふちゃぎ+プチプチうらない。
渋いふちゃぎがポップになりました。これなら見た目で敬遠していた人も食べることができるのではないでしょうか。
肝心の味ですが、うん、まぁ。味自体は合わなくないのですが、ガムを食べながらチョコを食べた時、どちらも消えてなくなる感じに似ています。表面のコーティングを噛んでいるうちに餅が無くなってしまっていると思います。
銘菓っぽくしてみる
小豆をそのまま活かすには、小豆を使っているものに似せてみてはどうだろう。
- 鹿児島といえば白くま
- そう、小豆が入っている
白くまに似せようと用意したのはシロップ漬けされたフルーツ。白桃、黄桃、パイナップル、みかん、さくらんぼ。すでに甘く漬けられているので合うかもしれません。
白くま+ふちゃぎ。
ワシミルク(練乳)が無かったのでかけていませんが、フルーツだけでも意外と合いますが、ワシミルクをかけたほうが確実においしくなる気がします。フルーツはもう少し細かくして多めのほうがよりいいかも。
意外とどれも合う
ということで、5年ぶりにふちゃぎを進化させてみました。意外とどれも劣化せず進化しました。
まぁ最初から甘いふちゃぎを買えばいいと言われればその通りなんですが、いろいろアレンジできるということで。
今日明日あたりは、余ったふちゃぎがたくさんあると思うので、食べきるのに困ったときは色々アレンジしてみてください。