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赤瓦はパックになるのか
沖縄を代表する建材のひとつ、赤瓦。沖縄っぽい風景を作り出していますよね。
- 沖縄のイメージといえばこんな感じでしょうか
- 与那原は赤瓦工場が多い
クチャ。琉球泥灰岩
赤瓦の原料はクチャという琉球泥灰岩。
乾燥していると淡い灰色をしていて、片栗粉みたいにサラサラ(100ミクロン以下の微粒子だそうです)。湿ってくると、かなりの粘度の泥になります。
クチャといえば「クチャパック」が有名でしょうか。
ミネラルを多く含む吸着性のある細かい粒子が美容に効果があると科学的に証明されたそうです。
- クチャパック。美白効果もあるとかないとか
- 洗髪にも。すすぎが心配になる微粒子っぷり
赤瓦が赤いのは赤土が原料だからと思っている方も多いのでは。
赤瓦の赤い色はクチャの色。クチャには鉄分が多く含まれているため、約1000℃で焼くと酸化して赤く変化するそうです。粘度調整のために赤土を一部混ぜ込んでいますが、ほぼクチャ。
一般的な瓦には釉薬が使われますが、赤瓦は素焼き。沖縄はカタブイがよくあるので、吸水率がいい素焼きが適しているのだとか。
そこで思ったのが、赤瓦ってクチャを素焼きしたものだから、これを粉に戻せばパックになるんじゃないかと。
さすがに瓦を一枚買って、割って使うのはもったいない気がしたので、割れてしまった欠片をもらってきました。
ということで今回は赤瓦を使ってパックしてみます。
で、粉にします
クチャの粉は本当に細かい。あそこまで細かくするのは無理だとしてもできるだけ近づけてみようと思う。
- ハンマーで削りだし、叩いていきます
- 素焼きだから割れやすいとかあるのだろうか
- 結構細かくなりましたが、まだまだ粗い
- さらに潰す感じで砕いていきます
粗い欠片のように見えますが、赤瓦粉が押し固められたものです。でもまだちょっと粗いような。
水で伸ばします
細かくした粉に水を少しずつ入れて粘土状にしていきます。マヨネーズくらいの固さがいいとか。
- 吸水率の高さを感じる
- クチャほどの吸水率はない
- かなりの粘度です
- まだまだ粗いんじゃないかこれ
さすがにザラッとしていたので、乳鉢でさらに細かくします。が、クチャほど細かくならないのでほどほどにします。
で、パックします
違いがわかるように、半分ずつパックします。
- 日曜の昼下がり。スッピンです
- 顔の右半分にクチャを塗ります
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半分塗りました。楽しい
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もう半分に赤瓦粉を塗ります
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顔が赤く染まったらどうしようかと思う赤瓦パック。
乾燥するにつれ、クチャパックは突っ張り具合がスゴい。赤瓦は突っ張られる感じは無いけど、なんだかスースーする気がする。
- 阿形
- 吽形
その後、洗い流しましたが、写真では変化がわからないので割愛させていただきます。
なんだかしっとりした気がする
で、どうなのって話ですが、クチャパックはツルツル、赤瓦はしっとりしたような。
赤瓦は粒子が粗かったので、スクラブ的な感じに。美容に詳しい人からすると肌に悪いって怒られそうですけど。
あと洗い流して数分経った頃、赤瓦を塗った側だけ汗がでてきた気がしたのですが、気のせいですかね。
もっと細かく砕いたらクチャっぽい効果があるのかもしれませんが、あまりオススメしないでおきます。
※美容の効果は不明なので、赤瓦パックをする方は自己責任でお願いします。挑戦してみる方は、ほぼクチャでできた素焼きの赤瓦を使ってください。