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ワンコイン弁当を作り歩く Vol.2
お昼です。ランチの時間です。
ワンコインランチという言葉があるくらいなので、ランチに使う値段は500円までの人も多いのではないでしょうか。
しかし沖縄には、ワンコインは500円ではなく、100円のお弁当を売っているお店が多くあります。
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100円弁当の世界(南部農林高校周辺編)
100円で売られているのはお弁当だけではなく、お惣菜も数多く売られています。
前回の太平通り(ワンコイン弁当を作り歩く)に続き、今回も100円弁当の番外編として、ご飯だけ家で詰めて、500円分のお惣菜を買い歩いてワンコイン弁当にしてみましょう。どんなお弁当ができるのでしょうか。
昼の栄町市場
やってきたのは、那覇市安里にある栄町市場。
戦後に村営市場として始まり、その後は自主的な経営へと変わり、今も続いています。当時はお店も多く、かなり賑わっていたそうですが、今はだいぶお店も減ってしまいました。でもここ数年、人気が復活。またにぎわいを取り戻しつつあります。
- 昼間は地元の人が多く買い物に来ている
- 約70店舗くらいある
何ともいえない雰囲気の街で、人気のある居酒屋や飲食店が多く夜に賑わうイメージがありますが、昼間は地元の人たちが買い物に来たりと生活感のある街に。
それでは白飯片手に行ってみましょう。
やっぱり惣菜は100円から
栄町市場には惣菜を売るお店が5件くらいありますが、太平通りほどの種類の多さはありません。
- サンドイッチがめっちゃ美味しそうだった
- てんぷらや厚揚げも売っている
ふしカブーとは切り干し大根のこと。一般的な切り干し大根は千切りのものが多いですが、沖縄で作られているものは、輪切りや斜め切りのものが多いような気がします。これもゴボウくらいの太さがあって食べごたえがあります。
ふしカブーの他には人参、結び昆布、ツナが入っていて、うす味ながらツナの旨味が程よく、メインのおかずになりそう。
コロッケ。50円。
甘めの味付けが懐かしいシンプルなコロッケ。天ぷらと迷いましたがコロッケ。好きですコロッケ。
珍しい惣菜も売られている
- 人気店です
- 種類豊富
豚のくちびる。200円。
豚肉をよく食べる沖縄でも、ほとんど見かけることのないものではないでしょうか。豚の下唇のお肉です(くちびるってお肉なのか)。ほとんど脂身かと思いましたが、脂とはまた違うし、赤身の肉でもありません。人間の唇も不思議な柔らかさですがそれと同じ感じ。これがコラーゲンなのでしょうか。
味付けは醤油ベース。テビチの味とは違うし、三枚肉とも違う。何とも不思議なものです。これ全部食べきるのはちょっとヘビーなボリュームです。
ちなみにこちらのお店の豚肉は「豚は鳴き声以外食べられるのか」でご協力いただいた町田精肉店のお肉でした。
カタハランブー。70円。
カタハランブーは片方(片腹)が重いというもの。名前の通り、半分はむっちりと膨れていて、もう半分は薄く餃子の羽っぽくパリパリ。大きい揚餃子みたいな形と想像してもらうとわかりやすいかも。ただ具は入っていません。小麦粉を卵や塩などで溶いて揚げたもの。いわゆる具材のない天ぷら。
結納や長寿の祝いの席に「サーターアンダギー」と【大人の社会科見学】松風ができるまで、でも紹介した「松風」の3点セットで出される縁起もの。カタハランブーが男性、サーターアンダギーが女性を表しているといわれ、子孫繁栄を願うことでもあるそうです。
ちょっとしたおやつになりそうな、何とも不思議な素朴な味。そのままたべるのもいいですが、黒糖をかけておやつにしたり、刻んでチャンプルーに入れても美味しいかもしれません。
茶色いお弁当ができた
ワンコイン弁当(420円)
メインのおかずは、ふしカブーか豚のくちびるでしょうか。いや、コロッケ弁当かもしれません。
今回は量よりも珍しいものを中心に選んでみました。
前回はわりとヘルシーな感じでしたが、ちょっと油っこい構成になってしまいました。色味もちょっと茶色いですね。
公設市場周辺とは売っているものが全然違うので、新鮮な驚きでした。
夜だけではなく、昼の栄町市場も楽しいですよ。ぜひ。