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【入りにくい店に入ってみた】垣花食堂
沖縄の街を歩いていて大通りからふらっと路地裏などに入ってみると、営業しているのかいないのかも分からない、ものすごく入りにくい雰囲気のお店に出会うことがあります。
通るたびに気になって興味はあるのに、扉を開けるのにすごく勇気がいるような。
そこにあえて挑戦していくシリーズ、名づけて【入りにくい店に入ってみた】。
第一回:食堂 自流
第二回:カムイラーメン喫茶
第三回:平和食堂
第四回:聚楽苑(じゅらくえん)
第五回:マカビペット店
第六回:お食事の店 ホームラン
第七回:すきやき&おでんハウス 笑
第八回:USレストラン
第九回:宮古島の丼喫茶
第十回:お食事処 栄
第十一回:マイハウス
第十二回:司屋
第十三回:三星レストラン
第十四回:みえばし
第一五回:喫茶スワン
第十六回:小料理キヨちゃん ぱんぷきん(閉店しました)
第一六回:金の椅子
本日はゆいレールの高架沿い、小禄駅と奥武山公園駅の中間にある青い建物にオレンジの看板が特徴の垣花食堂をご紹介します。
大通りからは一段下がった中道にありますが、カラフルなお店なので見たこともある人は多いのではないでしょうか。
中道にあるが故に車からは開いているのか確認しにくいのですが、行ってみましょう。
ちなみにお店の隣の家は自宅だそうなので、お店の前に車を停めても良いそうです。
扉が勝手に締まります
さっそく中に入ってみましょう。
入り口の扉は手動ですが、「勝手に締まります」の文字が。
よく見てみると扉の上にバネ入りの金具が設置されていました。
勝手に閉まるとか妖怪の仕業かと思った
中に入ってみると壁に貼られた赤枠メニュー。
これぞ沖縄の大衆食堂
左側にテーブル席が4つ、右側は畳間になっていてテーブルが2つありました。
王道のメニューが並ぶ中、本日は中身汁を注文。
しばし待ちます。
王道が落ち着く
三段ボックスに車麩が大量に詰め込まれている以外は特に変わったこともない普通の沖縄の食堂です。
でもこの普通さが落ち着くのです。
そして出てきた中身汁。うっかり上に乗っていた生姜を崩してしまったのですが、これも沖縄食堂としてなんの変哲もない中身汁。なんでしょうかこの安心感は。
味は義実家でお正月にいただく大好きな中身汁と同じ味でした。つまり王道。でも、この味が食べたかったので嬉しかったです。
ごちそうさまでした
店主のおばさんに話を聞くと、食堂はもともとはこの場所ではなく那覇軍港近くの垣花地区にあったそうです。そこは道路拡張の立ち退きにより閉めてしまって、一度は他の仕事にも就いたそう。しかし、ゆいレールの道路拡張工事により目の前にあった家が立ち退きになり、自宅が道路沿いになったことから家の隣にあった駐車場を使って再度食堂をはじめたということです。
食堂をはじめて30年ほど。昔の常連さんがこっちにもときどき来てくれるのが嬉しいとおっしゃっていました。
厨房と店内を隔たせるカウンターは以前の食堂のものをそのまま使っているそうです
この懐かしくて良い意味で普通の沖縄の食堂が、いつまでも残るといいなと思ってお店を後にしました。
本日もごちそうさまでした。
垣花食堂
住所 : 沖縄県那覇市小禄(字)