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南風原第二団地の手作りアートが味わい深い
手作りアートを探して
沖縄本島南部の南風原町にある県営南風原第二団地。
昭和52年施工で全12棟からなるこの団地の敷地内に、住人手作りの味わい深いアート作品が並んでいると聞いて探しに行ってみました。
沖縄では内地と比べ団地というものが少ない気がしますが、私も団地育ちなのでこの雰囲気がとても懐かしく感じられます。
小学生ぐらいの男の子たちが虫取り網をもって元気に外で遊んでいました。
それではさっそく手作りアートを見に行ってみましょう。
アートの庭は12号棟の前にある
しばらくアート作品を探してウロウロしていましたが、団地のいちばん西側に位置する12号棟の前にそれっぽい広場を発見しました。
なにかある
ちょっとした広場になっている場所に、石や植木鉢の破片、ホースや廃材などを使ったアート作品が点在していました。
それではひとつひとつ見ていくことにしましょう。
作品No.1『君と歩く敷石道』
うん、ロマンチック。
作品No.2『蓮華の花の笑顔かな』
美しくまとまっていますね。
作品No.3 『1万円札の東側参照あれ』
謎かけみたいなタイトルですが...
これが1万円札のウラ面に描かれている鳳凰みたいなやつを模倣しているということでしょうか。
たしかにそう見えなくもありません。
作品No.4『(無題)』
魚??
作品No.5『(無題)』
トンボ?
作品No.6『(無題)』
ザリガニ?
作品No.7『流離(さすらい)の兜虫』
確かにかぶとむしっぽくてちょっとかっこいい。
作品No.8『??(判読不可能)』
この漢字はなんと読むのでしょうか...
見落としそうですがさり気なく馬っぽい植栽のオブジェが。
作品No.9『生命力』
たぶんカニ。
作品No.10『カメではありません クロアリです』
たしかにカメにしては手足が長すぎですが、アリにしても手足が長すぎな気が...。
どちらかというとクモでしょうか。
ツノの部分はなにかの廃材(車の部品??)を再利用して作られていました。
作品No.11『ダイナソウパーク』
なんだかテーマが壮大になってきました。
色あせた某ディズニーキャラクターもアートの一部に。
作品No.12『フェニックス』
今回いちばんの大作、フェニックス。
......。
よく分からないので上から見てみましょう。
言われてみればフェニックス!
左上が頭で、両翼と尾翼をひろげている格好ですね。たぶん。
作品No.13『かたつむり』
ホースでできたかたつむり。
作品No.14『とんぼ』
とんぼの下は『松竹梅園』となっており、
造花の梅の花がささっていました。
作品No.15『ふくろう』
前出の『フェニックス』の奥の木の幹にひっそりと。
作品No.16『ワニではありません サボテントカゲです』
こちらもフェニックスに並ぶ大きめの作品です。うねった長いしっぽが特徴的。
サボテントカゲという名前を聞いたことなかったので検索してみたのですが、どうやら架空の生き物のようです。
近くに立派なサボテンも植えられていました。
作品No.17『はさみ』
これはわかりやすい作品。誰がどう見てもはさみです。
蝶番の部分はダンベルでしょうか。こちらも廃材をうまく再利用していますね。
作品No.18『ギター』
「X」の字でフェンスに固定されたアコースティックギター。
以上、18個のアート作品をずらりご紹介しました。
植栽をうまく形作っていたり、目などのパーツに廃材を利用していたり、造り手の創意工夫があふれるなんとも味わい深いアート作品でした。
情報元の新聞記事によると作品は20点あるそうなので、私が見落としてしまったか既になくなってしまったかで見逃したものもあるかもしれません。コンプリートしたかった。残念!
以上、南風原第二団地からお送りしました
手作りアート広場の奥には、立派なガジュマルの樹が涼しい木陰を作っていました。
子どもたちがロープのブランコで元気に遊んでいる姿が目に浮かびますね。
というわけで、県営南風原第二団地から手作りアート作品をお送りしました。
この南風原第二団地は2015 - 2023年度にかけて県が建替え工事を計画しているそうなので、取り壊されてしまう前にアート鑑賞に出かけてみてはいかがでしょうか。