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宮古島に凄いパワースポットがあると聞いて行ってきました
皆さんは、宮古島に通称「石庭(いしにわ)」なるパワースポットがあるのをご存知でしょうか?
パワースポットブームが来て久しい昨今、私は全く知らなかったのですが、「宮古島 石庭」でネット検索すると約15,700件 ヒットします。
何と個人のお宅の庭が、パワースポットらしい。
石庭は沖縄県宮古島にある新城定吉氏個人所有の庭で、新城定吉氏が夢の啓示を受けて、1人で庭を掘り出し、出てきた石を並べて作った。
エハン・デラヴィ他多くのスピリチュアル研究家に評価されているパワースポット。
その昔、船井幸雄さんという人が、著書で紹介したことで一躍有名になった、知る人ぞ知る宮古島の不思議スポットらしいことがわかりました。
数多くのスピリチュアルなサイトで紹介されまくっていて、めまいがしそうです。
うん。ガチだ、これ。
行ってみたいけど、怖いよ。
一人で乗り込むのは不安なので、出張で一緒に宮古島に来ていた職場の人々を巻き込んでみました。
いざ、石庭へ
宮古島空港近くをレンタカーで10分ほど走ります。
スマホのナビを見ながらうろうろしていると、通りがかった軽自動車のおばちゃんが、声をかけてくれました。「あの家で、地図を200円で売ってますよ」
一体、どういうことなのか?
言われた家に入ってみると、中年の女性が対応してくれました。
庭を見学したいとお願いすると、快く迎えてくれました。
入場料のかわりに、人数分の地図を購入するシステムのようです。
謎の文字が並ぶ地図。
地図が必要な庭って、どんだけ広いんだ?
- 注意看板
- 控え目な入り口。
虫の羽音に怯えながら、ガジュマルの木々の間を進んでいくと、庭に出ました。
石、石、石。
芝生の広場の周りに点々とギザギザした石灰岩の岩が置かれています。
これらの石はすべて新城さんが、60歳から30年かけてたった一人で、重機などを使わずにテコなどを使って地中の岩を掘り起こし運んだそうです。
それだけですごい!
石庭の石とサークルたち
これが「太陽のサークル」と名前が付いた場所。芝生を囲むように円形に石が並んでいて、石庭の中でも要所のようです。
「サークル内へははきものを脱いで入ってください」という立て札があったので、靴も靴下も脱いで裸足になってパワーを感じることにします。
「…」
大人になってから芝生を裸足で歩くことなんてあまりないのですが、ヒンヤリ冷たいような、ジンワリ暖かいような新鮮な感覚です。
この庭からは地球から天へ上昇する宇宙エネルギーが出ていて、そのような場所は世界で三ヶ所だけ。
ほかの二ヶ所は「もっとも高い山」と「もっとも深い海の底」だそうです。
じっくり瞑想できなかったせいか、残念ながら私は「宇宙へ昇れる」ような気分になれませんでした。
大きな岩にはそれぞれ名前やお告げらしきメッセージが、プレートとして置かれています。
「子宝の岩」「縁結びの岩」にはとりあえず触っておこう。
- 子宝の岩
- 縁結びの岩
「天体と人間才能は無限大である」
「忍耐と努力は、才能を産み育てる母であると悟り給え」という深い意味がありそうな言葉から、
「巨石を掘りおこすのに棒のテコの使用を教えた岩」
「ギリシャオリンピックの女神の岩」
よくわからないものあります。
こういうところって、必ずお金が置かれてますね。お賽銭感覚?
個人庭と侮ってましたが、広いし小道が張り巡らされているのでなるほど、地図がないと迷います。
地図に書かれた名前の付いた岩や場所を巡る、スタンプラリーみたいな気分になってきました。
サークルはほかにも、「地球のサークル」と「月のサークル」があります。
せっかくなので、時間をかけて月のサークルで宇宙と地球のエネルギーを感じてみようと思います。
深呼吸。
座禅。
涅槃のポーズ。
……。
真面目にやってますよ。
……。
きっと何かしら充電されたに違いありません。
これは宮古島随一のパワースポットだ
30分かけて庭を回り終わると、この庭のエネルギーのせいか午後の日差しが強いせいか、体力の消耗が激しいので、そろそろ帰ることにしました。
お家の方に挨拶して帰ろうとすると、お客さんらしき青年が一人来ていました。
今時風の学生っぽいのに、一人で乗り込んでくるとは、やるなー。とか思っていたら、さっき受け付けてくれた女性が、部屋の奥からカボチャくらいの大きさの石を持ち出し、「二人で持て」と言うのです。
一体、何が始まろうというのか。
ドキドキしつつ、岩を持ち、言われるがまま、岩の上に手をかざしてグルグル回します。
両手がふさがっていて、写真を撮れなかったのが悔やまれます。
連れの同僚たちは、いつの間にか物凄く遠くからこっちを見てるし。
「どうですか?」
いや、どうと言われましても…。
一緒に謎の儀式をしている青年も、明らかに困惑した顔をしています。
心なしか、かざした手の平が温かく感じましたが、これって小学生の頃、友達同士でお互いの手の平を近づけて遊んだ感覚と似てるなーと思いました。
「うーん、まだよくわかりません。」とだけ答えるのが精一杯でした。
この記事を書く向学のために、新城さんの著書を買うことにしました。
もう7冊も出版されているらしいので、入門的な本を薦めてもらいました。
「宇宙に抱かれた石庭」定価1500円。
読んでみましたが、私には壮大すぎました。
県内の公立図書館で何冊か蔵書があるようなので、気になる方はご一読ください。
新城定吉さんはこの日、奥の部屋で休まれていましたが、90歳を超えてお元気だそうです。
宮古島を離れる前に立ち寄ったレンタカー店のお兄さんも、新城さんのことを知っていました。
お宅の位置がちょうど宮古島の中心にあたるそうで、地元の中高年層には知名度が高いようです。
「地球のへそ」というのも当たらずしも遠からず?
石庭を訪れた私達は、俗世間にまみれた精神が癒され、想像を超えたエネルギーを浴びたに違いありません。
具体的に私自身にはあまり変化がないような気がしますが、何度も通う熱心な人もいるようです。
ちなみにこの半月後、私の旦那がバイクで事故りましたが、右親指粉砕骨折で済みました。
きっと良いことがあると信じたいです。
宮古島髄一かもしれないパワースポットに触れてみたい方は、個人の土地ですので、くれぐれも節度を守って訪れてくださいね。
ゲストライター
- AYA
- プロフィール:生まれも育ちも沖縄本島。県民に多い苗字ベスト3入りする苗字だったのに、九州出身の旦那をもったばかりにイチイチ説明が面倒くさい苗字に。殺人事件が起こるドラマが好きでしゃべる機械キャラ萌え。