アグー村では豚がお座りしてお手もする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
沖縄在来種の黒豚「アグー」。そのアグーとふれあえる「アグー村」が名護にあるのをご存じだろうか。本日はアグー村よりその様子をお届けしたい。

豚の王国、あります。

最近は沖縄在来種の黒豚「アグー」は随分メジャーになってきたと思います。アグーはもともと沖縄で飼育されてきた在来種の黒豚なのですが、その数は第二次世界大戦や戦後に西洋品種が導入されたことからどんどん減っていきほぼ絶滅されたとされていました。

しかし1981年に名護市の博物館が調査したところ、約30頭を見つける事ができてそれを集めて約10年かけて交配を繰り返して、戦前に近いアグーが復元されたのだそうです。

まぁアグーの詳しい話は置いておいて本日ご紹介したいのは2014年に名護市の大川にオープンした「豚我小谷アグー村」についてです。


トンスルーって何だ?

こちらはアグーブランド豚を生産している我那覇畜産がアグーをもっと身近に見て欲しい、ということで作られたテーマパークなのだそうです(我那覇畜産は「琉美豚(りゅうびとん)」というブランド豚も生産しています)。

アグー村…。一体そこには何があるのでしょうか?本日はアグー村に入村してその様子をお届けしたいと思います。

 

アグー村は全てが豚づくし

アグー村の門をくぐるとまず目につくのは

ショッキングピンクの車(豚仕様)
妙にながいベンチ(豚仕様)

豚を模した車とベンチ。これは何だか色々な意味で期待ができそうです。

そしてそびえ立つのは「アグー館」。まずはここで入園の手続きをします。

入園料は大人500円、小中学生は300円。

入園料を払うと、お土産物屋や精肉を買う際に使える割引券をもらえます。


野菜や精肉も販売されてます。

早速中に入ってみましょう。

豚の顔ハメ。怖い。
豚の像
ここにも豚の像
餌のお金入れも豚

アグー館を抜けるとちょっとした広場になっていて、あちこちに豚のモニュメントや豚の顔ハメが点在しています。

トイレが
青空トイレ

全然本筋とは関係ないのですが、トイレがかつて無いほどの開放感でした。この日かなり雨が降っていたので用を足す人は困ったんじゃないかと思います。

園内は係の方が案内してくれました。まず来たのは「アグーランウェイ」。

細長い道を

アグーが歩いてきます。この豚たちはこの施設用の豚で、食用に育てられたものではないそうで、かなり人慣れしているのだそうです。こちらを見て何かを訴えてきます。

アグーの餌100円
餌はこんなやつ

何を訴えかけているかというと、このランウェイ、アグーに餌をあげられるスペースが設けられていて100円で餌をあげられるのです。あんなつぶらな瞳で餌をねだられたら、ついつい餌をあげてしまいます。

餌入れ口から餌を流し込むと

パイプを伝って、アグーに餌が届けられます。餌に大喜びのアグーたち。餌を巡る血みどろの戦いが起こりそうですが、割とアグーは温厚な性格なのだそう。多少の小競り合いはありましたが、みんな仲良く餌を食べています。

身体にかかった餌は他の豚がなめ回して食べます。この調子なのでいつも割とみんなキレイなんだそうです。

 

続いては動物とふれあえる「ふれあい広場」。

山羊や


そのうち乗馬もできるようになるのだとか

与那国馬、


なでろ、と顔をだしてくる。

犬などがいます。


アグーハウス

そしてふれあい広場の目玉はやはりアグー。この日は大雨だったので、一旦小屋に戻っていた豚たちが戻ってきました。この豚たちはここで生まれた子豚だそうです。

めちゃめちゃ人なつっこくて飼育員さんのあとを付いていきます。


子豚というには育ちすぎてる気もするけど。

ふれあいスペースに収まった子豚たち。

ふれあい広場なので檻の中に入れるのですが、子豚たちが足下に寄ってきます。可愛い!

 

アグーの子豚たちは芸もできる

もうここまでで、豚豚言い過ぎている気もするんですが、ふれあい広場の子豚たちはただ今、芸の特訓中。ちらっと芸を見せてもらいました。


餌をちらつかせ

まずは


お座り。可愛い…!

お座り。


手が短いのでお手はややぎこちない

さらにその状態から「お手」まで!すごい。絶対ウチで飼っている猫より言うことをきいてます。現在は芸の特訓中なのでショーなどはまだゆくゆくとのことですが、土日は昼くらいに芸の特訓風景を見ることができるとのこと。

アグー村でいつかアグーショーが見られると思うと胸が熱くなりますね。

 

土産物も豚づくし

最後に冒頭で通ってきたアグー館にやってきました。

こちらではアグーを使ったトンカツやハンバーグなどの定食を食べられたり

お土産物を購入することができます。この土産物がまたすごいのです。

豚を模した黒板だったり

豚のお面だったり

豚顔のやちむんだったり、こちらも豚づくし。豚顔のやちむんをお土産としてもらってもどうリアクションを取っていいのか困るところですが、徹底的に豚です。

アグー館の2階は資料室になる予定のようですが、現在は準備中。

2階はロッジ風になっており

ステンドグラスもアグー。

しかしなぜか、剥製はトナカイ的なものでした。

 

想像以上に楽しかった


寝姿も幸せそう

というわけで本日はアグー村よりその様子をお届けいたしましたが、いかがだったでしょうか。まだ色々準備中な部分もありましたけど、充分楽しい場所でした。

門をくぐる前はB級スポットの匂いがプンプンしてたんですが、良い意味で期待を裏切られる素敵なスポットでした。アグー好きもそうでない人も是非一度足を運んでみたらいいと思います。

あまりに素敵すぎて、ついつい豚のお面を買ってきてしまいましたが、これ一体何に使えば良いのか…。ちょっと途方に暮れております。

 

豚我小谷 アグー村
名護市字大川73番
営業時間10:00~17:00
月曜定休

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ