2015.03.06

やんばる東村アドベンチャーラリーで、やんばる大満喫

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東村で開かれた今年で2回目の大会に参加したら、想像以上にやんばるを満喫できたので、大会の様子を紹介したい

やんばる東村アドベンチャーラリーとは

沖縄では近年、目覚ましく屋外スポーツイベントが増えてきましたよね。

鉄板のマラソン大会は小さな離島でも開催されてますし、ウォーキング、自転車、トライアスロンも多く、ちょっと変わりダネではオープンウォータースイム(自然環境遊泳)やトレイルラン(山野マラソン)なんてものもあります。それにもっと調べれば驚きの大会が出てくるかもしれません。

そして昨年から、東村がアドベンチャーラリーなるものを始めたのはご存知でしょうか。

アドベンチャーラリー・・・それは、地図とコンパスを片手に、チーム全員で決められたチェックポイントを回って得点を稼ぐという競技。小さな頃に経験した、オリエンテーリングと共通する部分がかなりあるかと思います。


『山へ、川へ、海へ アドベンチャーにGO!』あえてひねってないのか、このキャッチフレーズ

去る2月28日に2回目の大会が開催されたので、大自然体感イベント大好きな私は友人と5人チームをつくって参加してきました。

 

そして大会当日

ここは東村村民の森、つつじ園。
ちょうどこの時季はつつじ祭りも開催されており、この土日は東村のイベントをまとめて楽しむことができるように日程が組まれているようです。


スタート前のブリーフィングに副村長が登場

アドベンチャーラリーは全行程35kmのチャレンジクラスと、15kmのフレンドシップクラスの2つの種目があります。

今回私たちが参加するのはお気軽なフレンドシップクラス。
それでは、このアドベンチャーラリーのルールを簡単に説明しましょう!

基本:配布された地図とコンパスを用いて、チェックポイント(CP)を巡り、指示書の内容をクリアして得点を稼ぐ。チームは団体行動で、基本的に分散なし。
●CPでは、チームで力を合わせてチャレンジするゲームが待っている。行けばいいだけの場所もある。
●位置の確認に使えるのは地図とコンパスのみ。GPSや携帯電話は非常時に限る。
●制限時間は16:30までの4時間20分。早くゴールすれば時間に応じてボーナスポイントがあるが、1分でも遅れると鬼のように得点がマイナスされていく。


12:10。ゲームスタート!!

 

まずは山と畑のコースから。

今回のチームメイト。全員何かしらの競技経験者
最も視界を占領したのはパイナップル畑

誰もがちょっぴり早足で、やんばる東村の風景を楽しみながら歩きます。
東村はパイナップルの生産量が日本一で、見渡せばどこもかしこもパイナップル畑!!パイナップルが大好きで、食べすぎて貧血に陥ったことのある私からすると、東村は天国ですね。

さて、まずは第一チェックポイントが見えてきました。

指示書:『サトウキビ畑』がチェックポイント。チームで協力して所定の量のサトウキビを収穫できたらOK。

こちらでは1人1本サトウキビを刈って、3等分に割るという課題が課されます。
宮古島出身の友人は、「宮古島出身なら必須スキルだ」というセリフを残して、サッサと刈り去っていきました。本当に宮古出身者は誰でもキビ刈りできるんですか?

私は刃物が怖いので、全く要領を得ない切り方で悪戦苦闘しつつ、なんとか収穫。そして、

へっぴり腰でも
割れた!歓喜!!

というわけで、こちらのCPをクリア!得点ゲット!!時間は12:38
な~んだ、こんな内容なら楽勝じゃないか、全CP回れるな♪

 

まさかの魔のコースに突入

さて、全員が地図を両手に次のポイントを探しながら向かうのですが・・・

未舗装路どころか赤土の長い斜面が続き、
この先、すぐ行き止まりにぶち当たる。

全員で地図とコンパスを睨み、侃々諤々の議論をしたあげく、道が違ったのかと元に戻ってみることに。しかし、1kmほど戻った先で得点をゲットして下山してきた親子と遭遇。急いで引き返します。


なんと、地図上の道がこれだったとは!!

今回、我々が渡されたのは国土地理院作成の地図。国土地理院って、こんな場所も道として記載してるわけ?ウソだろ・・・。

ちょっと、指示書どうなってる。

指示書:トレイル沿いの電柱にある。チェックポイントにあるパンチで印をつける。課題はクイズ。

そのうち行き着いた先には、マングースの北部侵入防止フェンス。

気づけば多くの参加者が立ち往生し、みながフェンスに阻まれたマングース状態。どのチームも体力のある人をあちこちに走らせ偵察させるも、CPがある気配なし。

ほとんどのチームが、そして私たちも、最終的には諦めざるを得なかったのです・・・だってこの段階で時間は13:58。1時間もタイムロス!ひえぇぇぇ!!

この後、海沿いのCPでサンドゴルフ、パインジャム当ての2つの課題をクリアし、精神的に元気を取り戻した私たち。
さて、再度山側に向かいます。

 

意外すぎた川の課題

ここは福地川。上流には巨大な水がめこと福地ダムを構えています。
2km以上、川沿いを歩いて歩いて・・・たどり着いたCPがこちら。

指示書:『福地川』がポイント。川の中からしじみを探して獲る。チームメンバー×2個分をとれたらOK。

まさかのしじみとり!!

こんな課題が待ち構えていたとは、参加者の誰が想像できたでしょうか。いないだろ!
しかし時刻は15:10。ここ以外に2つのCPを回ることを考えると、ぐずぐずできません、みなで合計10個のしじみを探すため、急いで川に飛び込みました。

南国とは言え、冬場は意外と冷たい川の水に思わず苦笑
みんなでお尻を突き出しながらのしじみ獲りも、また一興

最初は「ひやぁっ!」と声を上げた水の冷たさも、時間が経つと少しずつマヒしてくるのがよく分かります。

マングローブに生息している、巨大なクセに中身スカスカのシレナシジミは有名ですけど、沖縄に普通サイズのしじみがいたなんて。後で調べてみると、人為的な放流でタイワンシジミやマシジミなんかが生息しているんだとか。つまりこいつらは外来種

とれた!本当に普通のしじみだ!小さすぎて探すのが難しいわ!
16分かけて、チームで10個のしじみをゲット!少女よごめん、先にあがるね

えっと。。
チームで10個ゲットと言いましたが、正確には私1人で7個捕りました。もしかしたら、川遊びをして育った田舎者は、このテの競技は有利なのかもしれません。

貢献したにも関わらずチームメイトは若干呆れ気味で、危うくしじみ姫の二つ名を授かるところでした。ひどい。

時間は15:30。残り1時間だ、ダッシュで次行くぞ、次!

 

みなが喜ぶダムでのチャレンジ

そろそろやんばるの自然を楽しむよりも、焦りと時間との格闘が頭を支配する頃合いになってきました。

しじみCPから約10分で、福地ダムへ。

指示書:『福地ダム乗船場』がポイント。ライフジャケットとパドル、カヤックを受け取る。2名以上乗ればOK。スタッフから指定された場所をまわってこれたらOK。

指定の場所には赤いカラーコーンが2つあり、そこに書かれたキーワードを正確に拾ってこられればクリアとなる。

スタッフ「で、誰と誰が乗るの?」

一同「全員でお願いします!!」

スタッフ「え・・・」

メンバーの中にはカヤックを一番の楽しみにしていた人もいたほどで、みな目がキラキラ子どものように輝いています。
そんな感じで、さっそく福地ダムへの船出です。


あれが目的のカラーコーンだな!

出港からおよそ200m先に、ちょんと立っている目標物。書かれているキーワード、それは・・・


『花と水とパインの村』 東村公式HPより

ここぞとばかりに東村アピってます。それなのに、私も友人も競技に必死で一瞬忘れかけました。すみません。でも無事にポイントゲット。

ここで時計をチェックすると・・・


16:08。残り22分!

ここから真っ直ぐゴールに向かっても2.5km。もうこれ普通に歩いたら絶対間に合わないだろうという空気が漂いつつも、最後のCPが道途中なので寄ってみるかという結論に。

遊びとは言え、タイムアウトの憂き目だけは見たくない!さぁ、どうなるのか!?

 

最後は時間と体力との闘い

カヤックを楽しんだダムからすぐの場所に、最後のCPが現れました。

指示書:マングース防止策の入口から入った沢沿いにある。チェックポイントにあるパンチ穴で印をつける。

こちらのポイントに人はおらず、別にチーム全員で行く必要もないという結論に至りました。
なので、ジャン負けした選ばれし者にCPを託します。


この十字のパンチ穴が最後の得点源

時間は16:18!!
「足が痛い」と漏らす友達がいたものの、誰ともなく始まった無情のダッシュでゴールを目指すことに。

2kmのアップダウンの山道を走れ、走れ!
タイムアウト間際のアナウンスが流れ、ドラで応援されるゴール手前

そして・・・


ゴール!!!

そのタイムはと言えば・・・

写真では16:30越えてますが、実際は16時29分40秒くらいがゴールタイム。
なんだこのすっごいギリギリ感。まるで誰かに用意されたかのような劇的なシチュエーションに、チーム全員が狂喜乱舞しました。


あぁやんばる・・・大自然の癒しとまさかの感動をありがとう・・・。

 

これはかなりオススメのイベント

以上、やんばる東村アドベンチャーラリーの現場からでした。

いや~、このイベントめちゃくちゃ楽しいです。体力のある人は全てのCPを回ってもいいし、自信がなければ時間を見ながら適当に行きたい場所だけ回ればいい。体力のある人もない人も、子連れも友人同士も恋人同士も、一つの用意されたコースを誰もが自分たちのペースで楽しむことができるのがこの大会のいいところですね!

多分、来年も開催されると思うので、興味が湧いた方はぜひ参加してみてください。私はすでに来年の大会が楽しみでなりません。

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