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ストレルカとは何なのか
沖縄には名前から想像できないお菓子が多々あります。
ズシリと重いストレルカ。結構人気があるそうで売り切れることも多々
今回ご紹介するのは、ストレルカというお菓子。
ナントウや三月菓子など沖縄のお菓子を製造している大福製菓さんの商品で、スーパーや商店などで売られています。
名前の響きからして何となくロシアっぽいイメージ。調べてみるとソ連の宇宙犬だったり、ロシアのストレルカ町というのが出てきます。やっぱりロシアのお菓子なのでしょうか。
気になったので大福製菓さんに行って聞いてみました。
突撃なので工場写真はありません
- 三等分されてます
- 厚みは約4cm
ー ストレルカってお菓子は一体何なんですか?
あれはね、フランス帰りの職人が作ったお菓子なんだよ。美味しいでしょ?
ー お腹一杯になるし美味しいですね。で、ロシア菓子ではないんですか?
ロシアは関係ないね。フランス菓子になるのかな。
ー ストレルカって何で作られているのでしょうか?
ケーキのスポンジをラム酒に浸して圧縮してるんだよ。ラム酒の香りがするでしょ?
パイ生地の上にはアーモンド
外はサクっと、中はしっとり
それをパイ生地で挟んだもの。レーズンとジャムも入ってるよ。あとピーナッツも入ってるね。
ー いつ頃から作っているんですか?
10年くらい前からかな。結構手間ひまかかるから毎日作っているわけではないんだよ。
ー ロシアでは無いんですよね?ネーミングがロシアっぽいんで。
ロシアでは無いね。フランスだよ。
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工場前で5分ほど立ち話をして教えてもらいました。
どうやらロシアではなく、フランスのようです。そう聞くとフランス語に聞こえてこなくもありません。
その後も、他のお菓子屋さんで売られていないか聞いて回るも、誰も名前すら知りません。内地にもあるかと思い、調べるも皆無。
何なんだこのお菓子は。
もうひとつのストレルカ
何件か回り、ようやく見つけました。
県内で11店舗を展開する、創業49年目の白バラ洋菓子店です。
あった
ー このストレルカってなんですか?
パヴェ・フリーナとバウムクーヘンを合わせたものをパイ生地で挟んだ焼き菓子です。
ー これってフランス菓子なんですか?
いえいえ。当店のオリジナル商品です。ストレルカという商品名は作った人の名前です。
ー えっ。
当店オリジナルです。
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白バラ洋菓子店は、電話と店頭で聞きました。フランス菓子ではなく、白バラ洋菓子店オリジナル商品のようです。
上が白バラ洋菓子店のストレルカ。下が大福製菓のストレルカ。
アーモンドを乗せたパイ生地でスポンジ的なのを挟むのはどちらも一緒。似てはいるけど、まったく違うものといってもいいかもしれません。
味も違います。
大福製菓のストレルカは、ラム酒漬けしているので香りが際立ってます。見た目とは違い甘さ控えめ。しっとりしていて半生菓子っぽいです。そのためか消費期限は短く約1週間。
ちょっと大人向けのお菓子でしょうか。この大きさと腹持ちの良さで194円はコスパがいいと思います。
白バラ洋菓子店のストレルカは、パヴェ・フリーナの味が際立っています。パイ生地はサクサク。全体的にバウムクーヘンっぽい味ですね。食べきりサイズで145円なのでちょっと高級なお菓子でしょうか。焼き菓子と焼き菓子をパイ生地で挟んで焼き菓子にした焼き菓子ってことになります。賞味期限は約1ヶ月。
ロシア菓子ではなく、フランス菓子もしくはオリジナル
ストレルカとは、パイ生地でスポンジ菓子を挟んだものいうことはわかりましたが、沖縄で売られているストレルカは、2種類あるということに。
もしかしたら同じ人が持ち込んだオリジナルのお菓子なのかもしれません。
調べてみてスッキリするかと思いきや、謎が深まるばかりです。
真相をご存じの方がいましたらコメントお待ちしております。