- DEEokinawaトップ
- 特集
- リベンジ!!マラソンで泡盛は美味しくなるのかNAHAマラソン編
リベンジ!!マラソンで泡盛は美味しくなるのかNAHAマラソン編
DEE愛読者のみなさんお久しぶりです。泡盛倉庫の比嘉です。みなさんは以前DEEさんの『マラソンで泡盛は美味しくなるのか』という記事を覚えているでしょうか?
泡盛を愛する人として楽しく泡盛を知っていただくにはありがたい企画だったのですが、実は私あの実験には少しモヤモヤしていたんです・・・なぜって、泡盛の潜在能力はそんなもんじゃないと!!もう少し長く走ったら、何かしら変化おこるんじゃないか!!そもそも、泡盛の度数は30度ではなく、熟成しやすいといわれるもっと高い度数じゃなければいけないんじゃないかと!!
そこで、毎年走っている那覇マラソンをリベンジの場とし、泡盛両手に実験してきました。
泡盛をチョイスする
今回チョイスした泡盛は那覇マラソンの公式スポンサーでもある瑞泉酒造さんの『瑞泉原酒53度』。
【データ】
瑞泉原酒53度600ml・1800mlの2種類で販売。原酒とは蒸留してとれる泡盛そのもの、薄めていない泡盛の始まりはこのくらいの度数である。泡盛の定義は45度以下なので、法律上泡盛とは書けず、原料用アルコールというカテゴリーに分類される。高い度数だが、アルコールだけのウォッカとは違い、その度数の中に熟成する成分が多く含まれる。
そして、咲元酒造さんの『咲元 荒ろ過44度』
【データ】
咲元荒ろ過44度 600ml・1800mlの2種で販売。50度前後の原酒を加水し、泡盛として販売できるギリギリの度数に抑え、ろ過も極力控えることで、泡盛の持つ力を最大限に残した味わいになっている。
この二つの異なる魅力を持つ泡盛を持ち、フルマラソンを走り切れば何らかの変化が期待できるではなかろうか・・・
その中で不安があるとするならば、完走できるか微妙な私の体力・・・
例年どうにか完走しているものの、毎年練習量が減っています。マラソン走り切れなければ没ネタの恐怖・・・何のために泡盛もって走ったのかわからなくなります。
そこで・・・重要なことが、他のジョガーより少し目立つこと!!負荷のない程度に目立つ格好で走ると、沿道のみなさんからより応援をいただける=前に進むエネルギーになるんです。ということで、今回は泡盛倉庫での仕事着にDEEさんのロゴを張り『泡盛がんばれ』&『DEEさんがんばれ~』の応援ダブルゲットで完走作戦を決行です。
【データ】
ネクタイ・・ダイソー100均
DEEロゴ・・DEEさんから頂いたTシャツを切り刻み作成。
下地はなんと沖縄の貴重な織物でもある『かすり』を使用。作成してくれた友人Yのお母さんには本当に感謝です
前掛け・・・瑞泉酒造さんのを着用
これで準備は万端。それでは泡盛を持ってフルマラソンに挑んできます!
ついにスタート
スタートしてもスタート地点に行くまで時間がかかるのが那覇マラソンである。
実はこの時点で地味な泡盛の重さに少し後悔と不安をいだいておりました・・・
泡盛の色はもちろん透き通る綺麗な色です♪
今年のスターターは『具志堅用高さん』でした♪
美味しい泡盛少し飲んでいきませんか??
ちょっちゅね♪・・・とはいきません・・・
これからが本番です。
那覇マラソンは写真を撮ったり、沖縄そばを食べたり楽しむポイントがいっぱいです。
ただ、完走することが最重要なので、とりあえず中間地点まではしっかり走って後半から時間をうまく使い6時間でゴールを計画です。
7キロ地点のYMCAポイントでも本当はしっかり撮りたかったのですが、取り直しているゆとりはなく通過・・・
この写真の三秒後にジョガーのみなさんがYMCAやっていました・・・
YMCAゾーンについて詳しくは「君はNAHAマラソンのYMCAゾーンを知っているか」をご覧ください。
そして、中間地点到着
折角なので、ボランティアの高校生に写真を撮ってもらいました。
彼に私はどう映っていたのでしょうか・・・
肝心の泡盛は・・・
- 瑞泉・・・見た目に変わりはない・・・想定の範囲内である・・・勝負はこれから・・・
- 咲元も・・・これから・・・味を確かめたい・・・
中間を超えて最初の楽しみはなんといっても、ひめゆりの塔周辺での沖縄そばの無料サービスです♪
沖縄そばと泡盛のツーショットは絵的にもピッタリだし、なによりお腹がすいてくる時間です♪
・・・あれ?
あるはずのものがない・・・
もしかしての売り切れである・・・人生初のマラソンで沖縄そばを食べれないという事態に遭遇して足が止まってしまったのだが道の反対に救いの神がいました。
おにぎり・・・ボランティアの皆さんいつも感謝です。
気を取り直して後半の長い道のりを進みます。
シュウマイと泡盛♪感謝
名嘉地交差点近くでは忠孝酒造さんがもろみ酢を配っていました♪
クエン酸いっぱいで体にもよいモロミ酢はマラソンにもピッタリです。実は写真に写っている方は忠孝酒造の社長さん・・・感謝です。
ぼろぼろの体をマッサージしてくれたお兄さんにも感謝!!
泡盛が少し白く見えますが、これはピンボケしているだけです。
ラスト5キロ地点で食べたぜんざいが個人的に今回一番のマラソンフードでした♪
お店なのか、個人なのか・・・また食べたいです。
そしてついに・・・
感動のゴールである。
今回はDEEさん、蔵元さんにもお世話になって走ったので喜びもひとしおでした♪
やりきった感はありますが本番はこれからです笑。
泡盛の味は変わったのか
はたして、両手に持つ泡盛は味が変わったのか・・・
後日テイスティングをしてみました♪
みなさんは泡盛の味を比べたことありますか?意外と少ないのではないでしょうか?
いつもこれは飲んでいるけど・・二つを並べて飲む機会ってなかったりします。また、「私は味はわかんないから~」とお話しされる方も多いですが、比べてみたら分かります♪それくらい泡盛って違う個性を持っています。
使う材料が【お米(基本タイ米)、黒麹、酵母、お水】だけのシンプルな蒸留酒で、なんで味がこんなに違うのって言われる方もいますがそれは家で作る朝ごはんだって同じです。同じ食材を渡しても、几帳面なお母さんが毎日作る味と、豪快なお父さんがたまに作る味って全然違うと思いますよね♪
火加減、味の濃さ、作り手の性格、シンプルなだけにどんどん違いが出てきます。
こう考えると、泡盛ってもっともっと身近なお酒ですね♪
前置きが長くなりましたが、まずは度数の低い咲元からいきます
いざ実食・・・
・・・
・・んっっ!!!
薫りから違う!!
もちろん同じお酒ではありますが、少なからず変化を起こしています!!
ですが、その味わいをみなさんに感じていただくことができません!!
ネタ的には変わっていないほうが落ちとして面白いのでしょうが・・・DEEさんオチがなくてもよろしいでしょうか??
変化していて、嬉しい反面、面白ろく伝えられるか逆の意味で不安になってきました・・・
とりあえず、違いをシンプルにまとめてみます。
薫り
走っていない咲元→最初からしっかりとアルコール臭と共に、お米を焦がしたような香ばしい味わい。安定のTHE咲元である。
走った咲元→アルコール臭が和らいでいるのか、香りの立ち方が穏やかで、少し遅れて香ばしさがやってくる
味わい
走っていない咲元→香りのイメージそのままに口の中に広がる、少し焦げたせんべいを食べているような穀物系の香ばしさ、言わゆるクセのある味わいだが、こういう馴染みのあるイメージしやすい味は多くの人に受け入れやすく、心が落ち着く人懐っこい味わい。旨い♪
走った咲元→上記のイメージはあるのだが、その味わいを薄いオブラートでつつんだようで口への入り方がよりスムーズになっている。
そして、続いて瑞泉の味わいについて
瑞泉原酒は咲元より変化がわかりやすかったです。
特徴をまとめると・・・
走らなかった瑞泉→まずは、鼻につくアルコール臭が強い、さすが原酒!そのあとに穀物香、米に含まれる油分からくる、まったりとした旨味、麹の薫りが穏やかに伸びてきます。
高いアルコール度数ですが、その中には旨味がぎゅっと詰まっており、香りからも感じられた瑞泉らしいバランスの良い味わいを感じます。人で表すなら、お利口さんな子です笑。
走った瑞泉→香りの第一印象からアルコール臭が圧倒的に抑えられています。その反面瑞泉さんの特徴でもある味わいのバランスがいつもと違うので少し物足りない感じもあります。とはいえ余韻の一体感は優しくこういう変化もありですね♪
高いアルコール飲みなれていない方は間違いなく、フルマラソン走らせてから飲んだほうがいいですね笑。
ふたつのお酒に共通して言えることは・・・
両方とも、アルコール臭が和らぐ・・・柔らかく熟成したか、それとも味わいが分離したのか、とらえ方は人それぞれだが、味わいは少しオブラートに包まれる。
結果!!泡盛もって那覇マラソンを走ると泡盛は変化する!!
よくやった!泡盛!!ありがとう!!
感想としては、泡盛の可能性は信じていたものの、たった6時間で変化を起こしたことに驚きでした♪
振動、時間、手の体温、様々な要因がこの結果を導いてくれたのでしょう。
もちろん改善点はあり、入れる泡盛の量を半分にしてより空気とシェイクさせればもっと変化したのかと思います。また、フルマラソンでも変わるなら、トライアスロンの環境なら・・・ウルトラマラソン(100㎞)なら・・・と夢は膨らみます・・・読者のみなさん走れる方いませんか笑??
長文となってしまいましたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました♪
ご協力いただいた、瑞泉酒造、咲元酒造、DEE沖縄、友人Y&お母さん、そして那覇マラソンにかかわる全ての皆様に心から感謝です。
マラソン泡盛飲んでみたい方はご連絡くださいね笑
ゲストライター
- 比嘉 康二
-
600種類以上の泡盛を歴史とともに楽しめる BAR『 泡盛倉庫』の店長。
沖縄、泡盛を愛して活動しています♪
泡盛が世界に誇れる日本のかっこいい蒸留酒になれるよう微力ながら泡盛ネタ発信していきます。
よろしくお願いします<m(__)m>