2014年でなくなってしまうもの、なくなってしまったもの

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2014年もあとわずか。本日は2014年でなくなってしまったもの、なくなってしまうものをまとめました。

さて、冬至も過ぎて街はクリスマスムード&年末ムードになっています。冬瓜は冬までもつのかの結果などお伝えしたいところなのですが、今年の特集の更新があと2回で終わりなのです。

というわけで冬瓜は来年お伝えするとして、本日は一年の締めくくり、2014年でなくなってしまったもの、なくなってしまうものをまとめてみました。

いつもそこにあったものが無くなってしまうと僕らはすぐにそこに何があったのか忘れてしまいます。このお店・施設は確かにここにあったんだということを記事としてまとめるとともに、皆さんも記憶の隅に留めていただければ幸いです。

 

どん亭開南店

2013年3月に「どん亭開南店が独自の進化をとげている」で衝撃のデビューを果たしたどん亭開南店。

「ステーキ丼」などのオリジナルメニューに加え「沖縄そば食べ放題」という斜め上を行ったサービスが話題を呼びました。

そのどん亭開南店は2014年4月16日をもって閉店。21年の歴史を持つ老舗が閉店した瞬間でした。

現在跡地がどうなっているかというと、あのオレンジ色のどん亭看板も下ろされテナントにはシャッターが。何人がここにどん亭があったことを覚えているでしょうか。

 

日の出湯

続いてはmycoさんの「ゆーふるやー探訪記」に出てきた日の出湯。沖縄県庁からもほど近い、大通りから少し入った住宅ビル街に位置する都会派ゆーふるやーでした。

日の出湯は2014年5月14日にお店の老朽化のため閉店。60年続いた歴史に幕を下ろしました。DEEokinawaで他に取り上げたゆーふるやーは「ときわ湯」「旭湯」「中乃湯」ですが、現在なおも営業しているのは沖縄市にある「中乃湯」のみ。

沖縄ではピーク時には300店以上の銭湯があったそうですが、ついに残った銭湯は一箇所になってしまいました。

日の出湯のあった場所に足を運んでみると

すでに建物は跡形もなく、新しい何かの基礎工事がされていました。あのかわいらしい温泉マークを見ることはもうできなくなってしまいました。

 

お食事処 栄

入りにくい店シリーズで紹介した、那覇市のお食事処 栄(【入りにくい店に入ってみた】お食事処 栄)。

平日10時から13時しか開いていないためになかなか営業中に行けないという食堂でした。

そのお食事処栄が2014年7月7日に来襲した「数十年に1度レベルの大型台風」台風8号(ノグリー)により倒壊。

店主のおばちゃんは無事だったようですが、お店は跡形もなくなってしまいました。

現在、その建物があった場所は床だったであろうものが若干残っています。僕が大学を卒業して、最初に住んだのがこの栄の近くで何度も前を通りました(しかし開いてるのを見たのは6年間で2-3回だった)。あの煮つけが食べられないと思うと残念です。

ちなみに台風8号はマカビペットのあのレトロな看板も吹き飛ばした模様。現在は看板の枠組みだけになっています。

 

沖縄三越

1957年創業の県内老舗百貨店、沖縄三越。国際通りのランドマークともいえる沖縄三越でしたが、2014年9月21日にて57年の歴史に幕を閉じました。(さようなら沖縄三越

最終日の21日は約1万8千人が来店し、19時半からは閉店セレモニーが行われ、別れを惜しんだそうです。国際通りでは山形屋が1999年8月31日に閉店、ダイエー那覇(通称ダイナハ)が2005年11月に閉店、ゲームインナハが2012年7月20日に閉店とどんどん様変わりしていっています。

時代の流れと言えばそれまでですが、なんだか寂しい限りです。

現在は三越のロゴも取り払われてしまい

「三越前」だったバス停も「てんぶす前」と名前が変わっていました。

本日の琉球新報によれば沖縄三越の跡地は「(仮称)おきなわワクワクランド」なるものになるとのこと。既存建物の1~6階を活用して2015年3月にオープン予定とのことです。

 

那覇タワー

そして三越のすぐ隣にある那覇タワー。1973年に建築家金城信吉により設計されて竣工したこの建物はショッピングセンターマキシー、「COM*D」(コムディ)と入れ替わり2008年に営業が終了。長らく閉鎖されていましたが2014年にホテル会社に売却されて取り壊しが決定しました。

たしかUSランドが入っていたり、不死鳥伝説なるニューハーフショーをやっていたりしたんですが、那覇タワーが不死鳥の様によみがえることはありませんでした。

現在はタワー全体がすっぽりとシートで覆われ、静かに解体を待っている状態です。解体作業は2015年4月までかかる見通しだそうです。因みに買収先に一度是非中を見せて欲しいというメールを送ってみたんですが、残念ながら返信は頂けませんでした。

 

沖縄バヤリース

「沖縄のバヤリースオレンジは、なぜ色が濃いのか?」という特集でもお伝えした沖縄バヤリース。この記事が出た数日後に沖縄バヤリースの営業権とブランド商標権が2015年1月からアサヒオリオンカルピス飲料に譲渡されるというニュースが発表されました。

沖縄バヤリースは2014年12月31日をもって解散となってしまうのです。

DEEokinawaではあざまサンサンビーチで行われた企画展の様子もお伝えしましたが、まさにあと数日で沖縄バヤリースは42年の歴史の幕を閉じようとしています。

 

さようなら、ありがとう

というわけで2014年になくなったもの、なくなってしまうものをまとめて見た本日の記事、なんだかしっとりしてしまいましたが、いかがだったでしょうか?

僕たちの日常に当たり前にあったものが、急に無くなってしまうと心にぽっかりと穴があいたような気分になってしまいますね。これから沖縄がどうなっていくのか、それは誰にも分かりませんが時代の流れの中でひっそりとなくなってしまったものを記憶に留めておいてもらえればと思います。

そして、最後に出てきた沖縄バヤリースですが、本年度最後の更新では記事としてご紹介する予定です。皆さんご期待ください!

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