- DEEokinawaトップ
- 特集
- ご当地ハロウィンのすすめ 2014
ご当地ハロウィンのすすめ 2014
早いもので10月も後半。今年もハロウィンの季節がやってきました。
他の季節イベントと比べてあまりパッとしないハロウィンですが、ここ数年はコスプレの本気度が目立つようになってきて、少しずつですが日本でも盛り上がりを見せているのではないでしょうか。
ハロウィンといえばコスプレのほか、オレンジ色のかぼちゃをくり抜いて光を灯す「ジャックオーランタン」も欠かすことができません。DEEでは過去2回、定番のかぼちゃ以外に、沖縄の野菜を使ってジャックオーランタン作りをしました。またコスプレを見に行ったり、チャレンジしたりもしています。
オキナワ野菜でハロウィンを
ご当地ハロウィンのすすめ
アメリカンビレッジ仮装コンテストを見て来た
【沖縄ハロウィン】それゆけ月桃仮面!
今までは沖縄の野菜を使って作っただけでしたが、今年は4種類の野菜を使って、沖縄のアレを作っていきます。
冬瓜
今年は台風の影響で、野菜や果物が品薄状態が続いていますが、そんな中でも安定して売られているのがこの冬瓜。
冬瓜は、ジャックオーランタン作りに最適な野菜でもあります。
表面は固く、中が柔らかいのでくり抜くのが簡単なのです。
使う道具は例年通り、包丁、グレープフルーツナイフ、グレープフルーツスプーン、彫刻刀。グレープフルーツナイフは必須。これがないとキレイにくり抜けません。彫刻刀もあると便利。
右からグレープフルーツスプーン。その隣がグレープフルーツナイフ。ギザギザしてます
- 下書きします
- 彫刻刀を使い線に沿って彫っていきます
今までは、目や鼻、口は穴を開けていましたが、今年は穴を開けずに透かし彫りに挑戦してみます。
- 底を切ってくり抜いていきます
- ある程度取れたら、スプーンなどを使って光が透けるくらい削ぎ落としていきます
目などに穴を開けるほうが簡単かと思います。透かすとなると中身を皮ギリギリまで削ぎ落とさなければなりません。細かいところまで再現したかったら透かし彫り。なんとなく顔に見えればいいのであればくり抜く感じでしょうか。
他の野菜も同じようにくり抜いて彫っていきます。
チンクワー(島カボチャ)
ハロウィンといえばカボチャ。沖縄在来種のカボチャであるチンクワー(島カボチャ)を彫っていきます。
- 同じく下書き。こんなキャラクターいましたね
- こちらは縦ではなく横にして使います
チンクワーは、いわゆる普通のかぼちゃ(緑色の南瓜)よりも、皮が薄く実も柔らかいため作りやすいです。
ゴーヤー
沖縄定番野菜のゴーヤー。すでにシーズンは終わっているので販売数も少なく値段も高め。
ゴーヤーには下書きも透かし彫りもできないのでくり抜きます。
ドラゴンフルーツの蕾
ドラゴンフルーツの蕾。沖縄ではたまに売られています。天ぷらにすると美味。炒めたり茹でたりしても食べることができます。
オクラのようなヌメリがあり、切ると中には花芽が詰まっています。
勢いでジャケ買いしてみましたが、くり抜くのも透かし彫りするのも無理ですね...
...どうすっかなこれ。
ということで、4種類の野菜で5種類のジャックオーランタンを作ってみました。早速点灯してみましょう。
オホホ・オー・ランタン
冬瓜で作ったオホホさま。オホホ・オー・ランタンです。オホホさまは西表島干立の節祭で見ることができます。DEEでも見ることができます。
【勝手にカミガカリ】3日目(オホホ編)
オホホで結婚パーティーに潜入
やっぱり冬瓜で作るランタンは簡単。沖縄のハロウィンで使うジャックオーランタンは、西洋カボチャではなく冬瓜でやればいいのに思うくらい(この時期冬瓜のほうが安いし)。
透かし彫りで浮かび上がるオホホさまの表情。くり抜くよりいいですね。より本格的に再現してみたい方は、皮を剥いて白くするのもありかもしれません。
ミルク・オー・ランタン
ありがたい神様のミルク様。見ているだけでホッコリしてしまいます。そんな神様もDEEでは軽々しく扱われてる感がありますが、それだけみんな好きなんです。ということで、ミルク・オー・ランタンの出来上がり。
八重山ミルク様コレクション+α
ミルク様コレクション2012
赤田みるくウンケー
ミルク様というよりも、永沢君っぽく見えるのは、その玉ねぎ頭のせいでしょうか。
透かし彫りなので、歯やシワが再現できますね。
ダートゥーダー・オー・ランタン
ダートゥーダー・オー・ランタン。
ダートゥーダーは、小浜島の結願祭で見ることができます。が、最後に見ることができたのは、2001年のことらしい。この時も75年ぶりだったという、沖縄でも1,2を争うレアキャラ。
丸い目に高い鼻のダートゥーダーはカラス天狗がルーツだとも言われています。
目とシワを透かし彫り。いちおう口も彫ってあります。頭には麻ひもで作ったの髪の毛。いつかは見てみたい神様のひとり。
パーントゥー・オー・ランタン
パーントゥ・オー・ランタン。
宮古島の島尻・野原で行われているパーントゥ。なかでも島尻のパーントゥは泥を塗られることで有名です。
つい先日、宮古島を訪れていた観光客が泥を塗られて激怒!なんてニュースが話題になったところ。中止を検討なんてことも言われていますが、昔から続く伝統の行事ですからね。外から行く人は理解することが大事なんではないでしょうか。
さて、ゴーヤーで作ったパーントゥ。色とイボイボした感じがパーントゥっぽいのではないでしょうか。ゴーヤーは水分が多く、実も柔らかいため透かし彫りすることは困難です。お面を持つ手もつけたらかなりそれっぽくなると思います。
ブナガヤ・オー・ランタン
ドラゴンフルーツの蕾で作ったブナガヤ・オー・ランタン。
ぶながやは大宜味村に棲む不思議な生き物。大宜味村は、ぶながやの里でもあります。詳しくはそちらで。
最初はこっちでパーントゥを作ろうとしましたが顔の再現が難しいためブナガヤに。
ドラゴンフルーツの蕾は、ほとんどが葉?で覆われています。中心部には実も少なく花芽が詰まっていて彫ることも大きくくり抜くことができません。なので小さく穴を開け、口を繰り抜き、裏から麦電球を差して光らせています。
作りにくいのでオススメしません。
2014はお面ハロウィン
ということで、今年は沖縄の野菜を使って、沖縄の神様をランタンにしてみました。今年は野菜や果物が少なく、いい形を探すのに苦労しましたが、冬瓜やチンクワーなら簡単に買うことができるのではないでしょうか。やっぱりこの2つが作りやすいですからね。
もちろんくり抜いた冬瓜やチンクワーなどは煮て食べました。ランタン用で売られているカボチャは観賞用なので食べることができませんが、沖縄野菜で作ると終わった後に食べることができるのがいいですね。
ハロウィンに向けて作ってみてはいかがでしょうか(日持ちするかはわかりません)。