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【ももも】桃モッツァレラを派生させてみる
夏休みも終わりかけようとした8月後半。
Twitter上で「桃モッツァレラ」というものが美味しい!と話題になりました。試してみた方も多いのではないでしょうか。
このメニュー、調べると2007年頃にレシピ本に掲載されたものらしいですね。それが今話題になったみたいです。
桃は7〜9月が旬。今が食べごろだということも関係しているのかもしれません。
さて、この「桃モッツァレラ」ですが、ご存知無い方のためにどんなものか再現してみます。
用意する材料は
・桃
・モッツァレラチーズ
・白ワインビネガー(重要)
・塩
・胡椒
・オリーブオイル
・レモン
どの調味料を欠かしても桃モッツァレラにはならないそうですが、中でも味の決め手となるのは、白ワインビネガーかと思います。
- 桃を切って
- モッツァレラチーズを手でちぎって
桃は食べやすい大きさにカット。モッツァレラチーズは包丁ではなく、手でちぎると味がなじみやすくなるのと、舌触りも良くなります。
- 塩コショウを振りかけて
- オリーブオイルをかけてレモンの皮を散らす
次に塩コショウを振りかけます。塩と胡椒は別々で。塩は何でもいいと思いますが、胡椒は黒胡椒ではないと合わないと思います。
そしてオリーブオイルを掛けて、レモンの皮を散らします。
これで完成です。
材料を切って調味料を振りかけるだけの簡単メニュー。
食べてみると、最初に桃の甘さと白ワインビネガーの酸味がやってきます。次にモッツァレラチーズの味とレモンの皮の苦みが。
完熟した桃の甘さとモッツァレラチーズの濃厚さ、白ワインビネガーの酸味がうまくまとまるワインに合いそうな一品ですね。
しかし桃って沖縄で栽培されていない。桃を沖縄っぽいフルーツに変えてみたらどうなるのか。今、沖縄で旬を迎えているフルーツを使って作ってみましょう。
【マンモ】マンゴーモッツァレラ
そろそろ旬が終わるアップルマンゴー。アーウィン種というもの。国産マンゴーで出回っているものは、ほぼこの種かと思います。
沖縄では、6月頃から店頭に並び始め、今の時期になると収穫も終わり、贈答用のキレイなものでなければかなり安く買うことができます(1つ200円〜1000円くらい)。
白ワインビネガーを振りかけるところまでは、桃モッツァレラの作り方と同じ。
レモンの皮のパンチが弱いと感じたので、ここは沖縄っぽく「ヒラミレモン」の果汁をかけたいと思います。
ヒラミレモンとはシークヮーサーのこと。これも今、旬を迎えていて「青切り」というまだ未熟な青い状態のもの(酸っぱい)が収穫出荷されています。熟して黄色くなったものは甘酸っぱく生食用、こちらは冬に出回ります。
マンゴーモッツァレラ。
追熟したマンゴーの味が前面に出てます。もう白ワインビネガーを消してしまうくらい。モッツァレラの味はマンゴーが無くなる頃に感じる程度。マンゴー多めだとデザートっぽくなるので、つまみとして食べたいならモッツァレラ多めがオススメ。レモンの皮の代わりにシークヮーサー果汁をかけましたが、めっちゃ合います。
とても美味しいですが、桃モッツァレラよりは全体のまとまりが弱い感じです。でも美味しいことは間違いありません。
【キツモ】キーツモッツァレラ
先ほどのアップルマンゴー(アーウィン種)の旬が終わる頃に出てくるのが、このキーツマンゴー。
収穫後に追熟が必要だったり、お中元シーズンから外れたりするという生産リスクが高いために、栽培量が少ない高級品種。
国内だと沖縄でしか食べることができないかもしれません。大きいもので2kg近くになります。
1つ1000円〜3000円と高級ですが、収穫追熟が終わり、食べごろが近づいているものだと500円前後で売られていることも。
買ってきたのは約1kgのキーツマンゴー。500円。追熟もいい感じで進み食べごろです。
キーツマンゴーモッツァレラ。
アップルマンゴーよりも全体がまとまっています。アップルマンゴー独特の後味のエグみというか舌に残る感じが無く、濃厚な甘さ。白ワインビネガーとシークヮーサーの酸味でまとめてくれている感じです。食感が桃と似ているのも関係しそうです。
個人的には桃モッツァレラよりこっちのほうが好きです。今しか食べることができない一品ですね。
【ドラモ】ドラゴンフルーツモッツァレラ
7月頃から出回り11月頃まで楽しめるドラゴンフルーツ。サボテン科の果実で、酸味は無くサッパリした甘さです。今の時期だと1つ100円くらいで売られています。
ドラゴンフルーツには果肉の色が赤・白・黄色・ピンクなどがありますが、出回っているもののほとんどが赤か白。ごくたまーに黄色やピンクを見かけることがあります。赤と白、どちらが甘いかと聞かれることがありますが、大きな違いはありませんが、何となく赤の方が味が濃い気がします。たぶん気のせいですが。
ドラゴンフルーツモッツァレラ。
まず、見た目が寂しいですね。白いドラゴンフルーツに白いモッツァレラチーズ。赤いドラゴンフルーツならもっとキレイだと思います。
さて、味ですがかなり薄いです。ドラゴンフルーツはそこまで濃い味の果実ではないのでパンチがありません。合うと思っていた食感もイマイチまとまらず。全てが口の中でバラバラに主張しています。
決して美味しくないわけではないのですが、これといった感想も出ないのが本音です。
【パナモ】パイナップルモッツァレラ
パイナップル生産量日本一の東村のパイナップル。そろそろ旬が終わりに近づいています。
切る前から甘い香りが漂います。柔らかく熟したパイナップルはとてもみずみずしい。
パイナップルモッツァレラ。
パイナップルの酸っぱさの次に甘さ、次いでモッツァレラの味。白ワインビネガーとシークヮーサーの酸味がパイナップルの甘酸っぱさに打ち消されています。
何か食べたことある味だと思ったけど、これピザで食べた味だ。ハンバーグの付け合せに良さげ。
【グァバモ】グァバモッツァレラ
8月頃から10月頃まで出回るグァバ。沖縄ではバンシルーと呼ばれています。果実よりも葉を使ったグァバ茶の方がメジャーでしょうか。
濃厚なグァバジュースも缶で売られていますが、独特の味。果実には種が多くありますが食べることができます。
グァバモッツァレラ。
見た目はピンクと白でかわいい感じですが、グァバと白ワインビネガーが喧嘩してます。グァバ独特のエグみが口に残り何とも合いません。種はサッと取り除いたほうが吉。食感が種に全部持って行かれます。この組み合わせはあまりオススメしません。
甘くいい香りと、少しエグみのある味でギャップが大きい果実ではないでしょうか。
【スタモ】スターフルーツモッツァレラ
これから旬をむかえるスターフルーツ。見たとおり切った断面が星に見える果実です。緑色のものはまだ未熟なので追熟させる必要があります。黄色くなった果実は甘酸っぱく梨に似た味。
よく洗ったら、星の頂点にあたる部分をそぎ落とし、中心部も取り除きます。
スターフルーツモッツァレラ。
スターフルーツ単体で食べるとあっさりした味ですが、このレシピにすると味が際立ちます。が、モッツァレラがスターフルーツの良さを打ち消している気がします。白ワインビネガーとスターフルーツの組み合わせはなかなかいいのですが。
シャクシャクした食感のスターフルーツとモッツァレラの食感がイマイチまとまりません。他のフルーツにプラスしてスターフルーツだと存在感が増すのではないでしょうか。
余りものを全部入れると最高に美味い
ということで、沖縄で栽培されているフルーツで桃モッツァレラを派生させてみました。
桃に似た食感のもの(柔らかいもの)や、旬のフルーツを使えば、わりと何でも合うのではないでしょうか。メロンとか合う気がします。スイカは合わなそう。
フルーツモッツァレラ。東京なら1500円〜で売れるはず
ちなみに今回使ったフルーツを全部入れて作ってみましたが、モーレツに美味しかったです。朝ごはんに良し、デザートによし、ツマミにも良し。フルーツ単品ではなく数種類入れてみるのオススメです。
桃モッツァレラにつづいて、最近は「梨トースト」というものが流行りつつあるらしいですよ。