2014.06.04

カイダー文字でカルタ大会

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カイダー文字は琉球王朝時代に与那国島と竹富島で使われていた文字。現在は使われていないが、象形文字なのでカルタにしたら面白いのではないだろうか?

カイダー文字とは?

カイダー文字とは与那国島と竹富島で琉球王朝時代に、徴税の通知や家同士の通信手段として使われていた文字。
起源についてはわかっていないようですが、明治時代までは使われていたそうです。

竹富島の蒐集館でも一覧表が展示してあります。


『竹富島の蒐集館がアツい』より

こちらは以前竹富島に行った際に竹富島のNPOたきどぅんさんからもらったカイダー文字一覧。

一部を見てみましょう。

醤油
牡馬
牝馬

見てわかるようにカイダー文字は象形文字。
ちょっとわかりにくいものもありますが、なんとなく何を指しているのかわかります。
また主に取引の対象となったものが文字化されているので、区別が必要な馬や牛のオスメスは別の文字として描かれていたようです。

現代では使われることのなくなってしまったカイダー文字ですが、このまま忘れてしまわれるのは残念な気がします。
カルタにすればより身近に気軽にカイダー文字を覚えられるのではないでしょうか。

 

第一回カイダー文字カルタ大会

ということで、事務所で仕事をしていたメンバーを無理矢理誘ってカルタ大会開始です。


「楽しそうにして!」という声に合わせてくれる優しい人たち

カルタの読み手は僭越ながらわたしが担当させていただきます。


札の読みも考えました

それでははじめてみましょう。
(ただし象形文字とは言え、初見でやってしまうのは無理があると思います。3分間カイダー文字の予習タイムを設けてからはじめました)

「雄鶏(おんどり)に襲われたら怖い」
さぁ、雄鶏が描かれている文字を探して取ってください。

「えっと、雄鶏・・雄鶏・・・雄鶏・・」

「これ!」

残念ながらそれは牡牛。
カイダー文字では鶏、馬、牛、ヤギはわりと近い感じで描かれています。
お手つきは1回休みです。

「雄鶏はこれだ!」

正解!

続けます。

「素麺もってどこ行くの?」


素麺

「俵(たわら)万智」


「萱葺き(かやぶき)屋根は珍しい」


萱(かや)

「冬瓜(とうがん)は本当に冬まで持つのか?」


冬瓜

「蛸(たこ)ってなんか・・・」


「昆布というか、ひ」


昆布

 

だれが優勝したのか?

お手つきをしてはそれが何だったのか正解を確認していたので、最後の方はカルタというよりカードの場所と正解の言葉を覚えて神経衰弱のようになってしまいましたが、3人で15分ほどで試合は終わりました。

取ったカルタの数を数えてみます。


手前のカルタは全員が違うカードにお手つきして取れなかったもの

結果は?
やんばるたろうさんが優勝!

優勝コメントは 「大根や豚などはわかるけど、肺がなぜ文字として必要だったのか気になりました」とのことです。


肺。たしかに、なんのために文字化されたのか

ということで第一回カイダ文字カルタ大会でしたが、短時間で簡単な文字なら覚えられ、しかもシラフの30代の男性でも盛り上がって楽しかったです。
地域グッズとして商品化しても面白いんじゃないかと思うので、だれか商品化するお金くれませんか?

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