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ヒージャーで作ったかき氷は美味しいのか
ヒージャーかき氷。
ヒージャーといえばヤギを思い浮かべる方が多いと思いますが、残念ながらヤギのヒージャーではなく樋川のヒージャーです。
ヒージャー汁を冷やしてガリガリ君にしたことがありましたが、その時の感想はコチラをご覧ください。
かき氷の味を決めるのはやはり水。シンプルな食べ物こそ素材の味が重要なのではないでしょうか。
おいしい水で作るかき氷は美味しいのではないかと。ということで、
水を汲みに垣花樋川へ
垣花樋川は、南城市玉城字垣花にある本島南部の観光名所。週末になると県内外の人で賑わう憩いの場所。
1985年に沖縄で唯一、名水百選に選定されました。2008年には北中城村の『荻道大城湧水群』が平成の名水百選に選定されたので、沖縄県内の名水は2カ所ということに。
名水百選は『飲用に適することを保証するもの』ではなく、水質・水量・周辺環境(景観)、保全状況が良好なこと。地域住民等による保全活動があることが必須条件。このほかに、規模・故事来歴・希少性、特異性、著名度等を考慮して選ばれています。名水だからといって、そのまま飲むことは保証しかねますということらしい。
垣花樋川までは、100mほどあるわりと急勾配な石畳を下って行きます。これが雨上がりだとかなり滑るのでとても危険。ヒールを履いていくと転けるので女性は注意。
馬浴(うまあみしー)川
垣花樋川は、女川と男川の二つの水路から流れ出た水は、馬浴(うまあしみー)川と呼ばれる泉に貯まります。
隣には水田があり、クレソンを栽培しています。
- 女川(いなぐがー)。龍の水口がついたのは何年か前から
- 男川(いきががー)
今回は男川から汲んで帰ります。
凍らせる
持ち帰った垣花樋川の湧き水。煮沸すると味が変わってしまう気がしたのでそのまま使います。念のためコーヒーフィルターで濾過だけ。たぶん意味ないけど。
約18時間凍らせました。美しい円柱の氷。わざわざ汲みに行ったということだけで美味しそうに見えてしまう。
普通に凍らせただけなのに透明度が高い気がします。同じように水道水でいつも作っている氷とはまったく違う。これは期待できるのでは。
氷を削る
この記事のために無駄に買ってしまったかき氷器。DEEには一度しか使っていないものがたくさんある(スピードガンや糖度計、ネコミミなどなど)のでレンタルショップとか始めてもいいんじゃないだろうか。
- 垣花氷
- 西原浄水場氷(水道水)
味の違いを比べるために水道水で作った氷も削ります。
氷の凍らせ方、形状に違いがあるので何ともいえませんが、垣花氷は固い。水道水は柔らかい感じです。
食べる
左が垣花樋川のかき氷。右は水道水で作ったかき氷。透明度が違う気がします。
垣花樋川かき氷
無味無臭。味がない。舌に何も残らない。スッキリサッパリ。氷はジャリジャリと固め。
味がないのでコメントできませんが、美味しいと感じてしまいます。
水道水のかき氷
明らかに味がある。舌に残る独特の水道水の味。ピリリとした感覚がある。氷は柔らかい(凍らせ方による)。垣花樋川の氷を食べたあとに食べると鼻から抜ける水の臭みが気になる。
ワシミルクをかける
ワシミルクで割るの時に使い、大量に余ったワシミルクを掛けてみます。氷の味が際立ち違いがハッキリするのではないでしょうか。
ワシミルク+垣花樋川の氷
よくわからないけど、氷が溶けてきた時の舌馴染みがいい気がする。スッキリ爽やかな感じ。
ワシミルク+水道水の氷
強い味(の氷)に強い味(の練乳)で何となくしっくり馴染まなくて、舌に違和感が残る(気がする)。
思い込みも加味される
人間単純な生き物なので、「名水で作ったかき氷なんだから!わざわざ汲みにいったんだから美味しい!」という思い込みもあるかもしれません。が、水道水で作った氷とは明らかに違いました。
なんというかクリアというかスッキリというか。水道水独特の後味が残らないので、美味しい金時豆を炊いてぜんざいにすると美味しさがいっそう際立ちそうな気がします。
今回は煮沸しないで食べましたが、今のところお腹は痛くなっていません。心配な方は煮沸してから飲食することをおすすめします。
梅雨真っ只中の沖縄。蒸し暑い日が続いていますが、おいしい水でかき氷を作ってみては。