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ポーポーは油味噌じゃなくても美味しいのか
ポーポーを知らない人にはまったく想像ができない記事タイトルですみません。
ポーポーとは小麦粉を水でといて焼いたお菓子。
似たものにチンビンがあります。
沖縄大百科事典(沖縄タイムス社発行)によると
ポーポー
小麦粉を水でといて薄く平たく焼き、芯に油味噌を入れてくるくる巻いた、代表的な家庭のおやつ。昔はユッカヌヒー(旧暦5月4日)や、旧暦5月5日の男児の節句には必ず作られ神仏に供えた。中国の<ぽーぽー>に作り方も形も似ているのでそこからつたわったとものとおもわれる。同類のものにチンビンがある。
チンビン
焼き菓子の一種。水で煮てアクをとった黒砂糖液で小麦粉を溶く。油をしいて熱したフライパンに流し入れ、丸く平たく焼きのばし、手前からゆるやかに巻いて仕上げる。ユッカヌヒーや、旧暦5月5日には必ず作られ、おやつとして重宝。似たものにポーポーがある。
ポーポーで最も有名な楚辺ポーポー(黒砂糖が練り込まれていて何も中に入ってない)は沖縄大百科事典で言えばチンビンだと思いますが。もしかすると昨今はポーポーとチンビンの違いがなくなってきているのかもしれません。
でもそこは気にせず、今日は甘くない方のポーポーに油味噌以外を中に入れたら美味しいのか?という実験をしてみたいと思います。
ポーポーを作る
まずはポーポーの生地を作ります。
材料は水300ccと小麦粉100gだけ。
余談ですがチンビンはスーパーでも売られていますが、ポーポーはありませんでした。
また、生地を作る市販の粉もチンビンにはちんびんミックスがありますが、ポーポーはありませんでした。
小麦粉を水でといて生地を焼きます。
生地作り終わり。
そしていろんなものを巻きました。
ポーポーに油味噌じゃないものを入れてみる
イチゴ生クリームポーポー
生地を作っている間、ずっと思っていたのです。
「これクレープじゃない?」と。
なのでイチゴと生クリームというクレープ具の王道をポーポーに入れてみたいと思います。
うむ、美味しい。
本来のクレープ生地には卵や牛乳砂糖などが入っているので若干物足りなさもありますが、この後に控えるラインナップを思えばイチゴ生クリームポーポーはとても美味しいのです。
はちゃ棒ポーポー
はちゃ棒ははちゃぐみを棒状にしたお菓子。
沖縄のお菓子でもっとも包みやすそうだったので採用しました。
・・・。
甘いはちゃ棒とシンプルな小麦粉生地なので味はマッチしているのです。しかし食感が違いすぎてものすごい違和感。
生地をとって別々に食べたいような、元も子もない気持ちになります。
生もずくポーポー
今が旬のもずく。スーパーで200g100円で売られていました。
生もずくは塩漬けされていないので、お味噌汁やカレーに入れても美味しいそうです。
しかしポーポーには合いません。もずくの磯の香りが生臭さに変わり、いつまでも不快感が残ります。
コーンビーフハッシュポーポー
ポーポーにいれる油味噌はお菓子というよりおかずよりだと思います。なのでポーポーのおかず化を狙い、肉を巻いてみることにしましょう。
・・・?
美味しくはないけれど、顔をしかめるほどでもない。つまり、どう反応したらいいのかわかりませんでした。
でもこの場の感想であって、これが食卓に出てきたら家庭内で一悶着起きると思います。
ふーちゃんぷるーポーポー
ポーポーをもっとおかずにしてみましょう。
「あ、これは」
「これは、ふーちゃんぷるーだ」
具を入れすぎたのか、生地と合うかとかではなく、ふーちゃんぷるーのままでした。
強いて言うなら、手で食べられるふーちゃんぷるー。
だから、どうした。
久しぶりのこの感じ
というわけでポーポーは油味噌じゃなくても美味しいのかをやってみましたが、なんでしょう。このなんとも言えない気持ちは。
ひとつ言えることがあるとしたら、ポーポーは今のところ油味噌で食べるのが一番美味しいということです。
食べ続けるのも、後片付けも、嫌になった瞬間
みなさんは油味噌を超えるポーポー具材を見つけていただきたいと思います。