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ワシミルクで割る
ミルク酒とは
池間島のミャークヅツでミルク酒を飲む光景
ミルク酒というのをご存知でしょうか?
これは主に宮古島の北西に浮かぶ小さな島、池間島で飲まれているお酒のこと。
ミルク酒は以前、DEEokinawaで紹介した池間島のミャークヅツでも登場しています。
記事内にもありますが、かなり口当たりが良く飲みやすいので、ついうっかり飲み過ぎてしまいそうになります。
どんなお酒かわからない人も多いと思うので、まずは再現してみたいと思います。
ワシミルク+泡盛+水
ミルク酒を作るのに必要なのは、牛乳ではなくワシミルク、泡盛、水の3種類。
ワシミルクとは、ネスレが販売しているコンデンスミルク(練乳)のこと。
- 沖縄の定番、ネスレのワシミルク
- 当時はネスレではなくネッスルのワシミルク
パッケージにワシのイラストが書かれているため、ワシミルクと呼ばれています。沖縄独特の呼び名だと思っている方も多いと思いますが、昔のポスターにワシミルクと書かれているので公式だったみたいですね。
用意したのは菊之露2合瓶(360ml)
ワシミルクと割る泡盛は、宮古島を代表する泡盛の菊之露。他の泡盛ではミルク酒にはならないそうです。
割合は諸説あり家庭によってバラつきがあるのですが、泡盛9:ワシミルク4:水5が一般的。泡盛5合瓶(900ml)に対し、ワシミルクまるまる1缶(397ml)、水500ml計算になります。これでは多いし、一口飲むだけなので少なめに作ります。
- 菊の露は90mlのさらに半分の45ml
- ワシミルクは40mlの半分で20ml
- 水は50mlの半分25ml
- 3層に分離してる
これらをシェイクしたらできあがり。
色は薄っすら黄色のワシミルク色。
味はカルーアミルクに似ていてアルコール度数が高くした感じ。とても甘くて飲みやすいです。
甘いと感じてすぐに食道から胃にかけて焼けるような熱さがやってきます。割っているとはいえども、ほぼ泡盛ストレート(アルコール度数30度)。
これがミルク酒というもの。ごくごく飲めてしまうので確実に飲み過ぎて酔います。なんとも恐ろしい飲み物です。最近ではコーヒー泡盛などもあるのでそれと似た感じ。
ワシミルクを泡盛で割って美味しいなら、他の飲み物でもいけるんじゃないだろうか?
ということでワシミルクで他の飲み物を割ってみたいと思います。
オリオンビール+ワシミルク
オリオンビールとワシミルク。ミルクビールはどうでしょう。
- オリオンビール20ml
- ワシミルクが炭酸に
オリオンワシミルクビール。
見た感じ、泡盛よりも濃い目の黄色。
絶対合わないだろうと思って飲みましたが美味しい。シェイクしたので炭酸はほぼ抜けていますが、少しだけ感じられます。炭酸の乳酸菌飲料に似た味。発泡酒でもまったく問題ないかと思います。
グァバ茶+ワシミルク
沖縄で昔から飲まれているグァバ茶。グァバは、うっちん、クミスクチンとともに沖縄の三大薬草と言われています。
グァバミルク。
香港ミルクティー(港式奶茶)に似た味に。東南アジアなどでよく飲まれる甘いミルクティーに近い味。元が濃いめか苦めのお茶だと合います。この割り方は健康なのか不健康なのかわからなくなるお茶ですね。
うっちん茶・さんぴん茶+ワシミルク
- さんぴん茶
- うこん茶=うっちん茶
沖縄のお茶2種はどうでしょうか。
- ミルクさんぴん茶
- ミルクうっちん茶
ミルクさんぴん茶。
さんぴん(ジャスミン)の香りが引き立ちます。さんぴん茶が甘いというよりは、ワシミルクにジャスミンの香りがついた感じ。
ミルクうっちん茶。
口に入れると鼻からうっちんの香りが抜けます。さんぴん茶よりは合う気がします。
どちらもお茶を多めでワシミルクを薄めると不味いので注意。
ミルク+ワシミルク
県内で人気の牛乳といえば、宮平の牛乳ではないでしょうか。なかでも180mlは売り切れていることが多い商品。
さてワシミルクをミルクで割ると何ミルクになるのでしょう。
ワシミルクミルク。
想像通りの味。甘い牛乳以外の何物でもありません。甘い牛乳です。
高カロリー飲料
飲んでみて思ったのですが、ワシミルクで割るとワシミルクがメインの味になるんですよね。ワシミルクに他の味が付いている感じだと思っていただければわかりやすいかも。泡盛を薄めるために水を入れていたので、泡盛以外で割る時は必要ないと思います。
ビールだけでしたが、酎ハイなども合うのではないでしょうか。シークワーサーやパイナップル、タンカンなどは合いそうですね。ワインはおそらく合わないのでは。
本場ではワシミルクを泡盛の瓶に直接入れるので缶を潰すと注ぎやすくなる
一缶買っても使い切ることが難しいワシミルク。
余ってしまい困ったときにお試しください。飲み過ぎること間違いなしです。