ゆし豆腐はデザートになるのでは

沖縄独特の豆腐である『ゆし豆腐』。甘くするとデザートとしても生まれ変わるのではないだろうか？

沖縄独特の豆腐である『ゆし豆腐』。

【ゆし豆腐】
島豆腐を作る途中までの工程。豆乳ににがり（海水）を入れ、枠に入れ固める前のやわらかいおぼろ状の豆腐。本土の『おぼろ豆腐』に似ていますが、もう少しフワフワと柔らかく薄っすら塩味が付いています。

※島豆腐と豆腐の違いは、島豆腐の味は変わるのかを見てください。


あちこーこーのゆし豆腐


パックでも売られている

袋に入って売られているゆし豆腐は1kg近くあり、1日で食べ切るにはちょっと多いですよね。

甘い豆腐

豆腐を甘くする。そんなデザートが、香港や台湾にあります。

豆腐花。豆花とも言われたりします。
豆腐花とは、豆乳ににがりを入れて蒸し、冷やし固めてから甘いソースなどをかけ食べるデザート。最初に豆乳を甘く味付けして固めたりとか、製法はいろいろありますが、基本的に豆腐に甘いソースをかけるということです。


フルーツフレーバー豆乳の多さよ


バニラアイスはアリだと思った

ゆし豆腐は豆乳が完全に固まるわけではないので、豆乳そのものが残っています。
豆乳といえば、最近は様々なフレーバーの豆乳が売られています。フルーツフレーバーの豊富さや、おしるこ味やバニラアイス味などのデザート系まで。このシリーズを飲んだことがある人はわかると思いますが、豆乳の味がほとんどあまりしません。もう少し豆乳の味を残してもいいのでは？と思うのですが。

ということで今回は、豆腐花やフレーバー豆乳にヒントを得て、温めたゆし豆腐を甘くしてみるとデザートになるのでは？という検証です。

ゆし豆腐＋黒糖

沖縄の砂糖といえば黒糖。黒糖は、いろいろなデザートやお菓子に使われていて定番になっていますよね。

★★★★★

これはかなり美味。黒糖の量を加減してお好みの甘さに整えると、より楽しめるかと思います。
黒糖は粉にして入れましょう。温めたゆし豆腐なのでサッと溶けます。

ゆし豆腐＋きなこ

普通のきな粉です。きな粉味のデザートって種類豊富で人気ですよね。

★★★★★

なかなかの美味しさ。砂糖は必須。砂糖をあまり多く入れないほうが、ゆし豆腐の塩分と相性がいいかも。きな粉を多めにすると粉っぽさが残る。少しずつ混ぜていきましょう。きな粉＋黒糖にしても美味しい。

ゆし豆腐＋ぜんざい

レトロなパッケージ

先日の記事、個性的な沖縄ぜんざいを食べに行こう！や、沖縄ぜんざいコレクション vol.1でも紹介しているぜんざい。
『ぜんざい』と言えば一般的には餅が入ったあんこ入り汁粉を指しますが、沖縄のぜんざいは金時豆や押し麦を黒糖で甘く煮たものにかき氷を載せたものを指します。

★★★★★　

デザートとしての王道には一番近いかも。特にインパクトはないけど後を引く感じ。いろいろな豆や麦の食感が楽しめる『あまがし』でもいいかも。ゆし豆腐に対しぜんざい（金時豆）多めがオススメ。

ゆし豆腐＋プリン

普通の市販のプリンです。プリンパフェ的なイメージで思いつきました。

★★☆☆☆

見た目のインパクトは抜群。これだとプリンのゆし豆腐ソースがけみたい。
プリンが意外と固くて、ゆし豆腐の柔らかさとうまくなじまず、プリンの食感と味が勝ってしまう。
あと、市販のプリンだったせいか甘さが強く、ゆし豆腐の塩分が際立ってしまった。アリだと思っていただけに残念。
ただ、カラメルはよく合うので食感さえどうにかすればアリだと思います。