風に強い傘は台風に耐えられるのか

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台風23号がやってきた

昨年の沖縄は週末毎に台風があたるというまさに台風の当たり年で、週末のイベントが延期されまくったり、ユニオンが閉まったり、暴風期の最中に窓ガラスが割れたりと色々なことがありましたが、今年の沖縄は全然台風が来ないという状況がずっと続いておりました。

それはそれでいいことなんじゃないかと思っていたんですが、台風が来ないことで海の温度が上がりすぎて珊瑚が白化してしまったり、渇水で農作物が育たなかったり来ないなら来ないで色々な問題があるようです。

そんな中、今年始めて沖縄をかする台風23号が発生、沖縄本島は暴風域に入らなかったものの10月5日は結構な雨風にみまわれました。

DEEokinawaといえばやはり台風ネタ（過去の台風ネタはこちらからどうぞ）。以前Naokiが「安い傘は台風でどれだけ耐えられるのか」というのをやっていたのですが、それに引き続いて今回は

「風に強いというのがウリの傘は台風に耐えられるのか？」

ということを検証してみたいと思います。

 

風に強い傘をもって公園に

今回検証するために普通のビーニール傘と2本の風に強い傘を用意しました。以下、ラインナップをご紹介します。

 

風に強い傘その1：耐風構造の傘（ニトリ）

風に強い傘、1本目はニトリの耐風構造の傘（599円）。傘は強い風を受けるとパラボラアンテナみたいになって壊れてしまいますが、これはそれを逆手に取って強い風を受けて傘がパラボラアンテナみたいになっても骨が折れないようになっていて簡単に元に戻せるというもの。

 

風に強い傘その2：風速60kmに耐えられるという折りたたみ傘（senz）

（空気力学を用いた非対称な形をしている）

そして、もう一本はsenzというオランダの会社から発売されている傘で強風に強い傘として開発されたのだそうです。空気力学を用いて特殊な形をしており、この折りたたみ傘は風速60km/hに耐えうるのだそうです。ちなみに80km/hに耐えられるモデルや折りたたみじゃないやつ（100km/hに耐えられるらしい）も売ってたんですが、一番高くて1万円くらいしたので一番安いやつを買いました。

 

今回本島は暴風域には入っていないので、一番台風が近い16時くらいに、風が強そうなところということで中城南上原の公園にやってきました。

ここは高台でかなり風が強そうです。危険ですのでさっさと実験してみましょう。

 

普通の傘

まずはお約束。通常の傘がどうなるか試してみましょう。用意したのはコンビニなどで販売されている透明傘。

せーの。

…！

開いて一秒くらいで、風を受けてパラボラアンテナ化する前にビニールが骨から外れてしまいました。

 

ニトリの耐風傘はどうか

続いてニトリの耐風傘を試してみます。

…。

…！

傘自体は風ですぐ裏返ってしまうのですが、

傘が裏返ることを想定して、骨がつくられているので裏返っても元に戻すことができます。強い風だと裏返るのでそのまま空を飛んで行く心配もありません。

ニトリすげぇ！

あっ…！

しかし、3回くらい裏返る→元に戻すを繰り返していたらやっぱり傘の布がはがれてしまいました。それでも599円という価格を鑑みれば「お値段以上」なんじゃないでしょうか。

 

senzの傘はどうか

最後はsenzの折りたたみ傘。60km/hの強風にも耐えうるというのは本当でしょうか？

…。

…。

…！

ほんとだ。壊れない！

飛ばされそうにはなるんですが、風の方向に傘が向くようにできていて傘が裏返るようなことがありません。また骨自体もかなり丈夫にできているようで、ちょっとやそっとの風では骨が折れる心配も無いようです。4-5分は傘を開いていましたが、多分これくらいの風では壊れる気配なし。

3990円は伊達じゃない！

…

……。

風のせいで骨が曲がったのか、なんか折りたためなくなりました。

 

強風時は雨合羽をオススメします

（結局このまま家に帰って何とか畳めました）

というわけで風に強い傘vs台風でしたが、風に強い傘は値段相応の効果があるようです。

しかしながら強風の中傘が壊れないのはいいんですが、本来の目的である雨風を防ぐという効果は全くないので、強風時外に出る際は傘は意味をなさないので皆さん気をつけてください。そもそも家から出ない方が賢明です。

そして本日沖縄では台風24号ダナスが最接近ということで、既に暴風警報も発令されているようです。今後、激しい風が吹くと思いますので沖縄にお住まいの方は十分注意をしてください。とりあえず風が強くなってきたら傘は使わない方がいいですよ！

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