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拾った沖縄のもので一攫千金できるか
もみじの葉っぱをお金に変えるビジネスがあるらしい
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先日「沖縄インターネット白書」を作っている知人から「沖縄のそこらへんに落ちているものを売ればビジネスになるんじゃないか」というネタを頂きました。
…うさんくさい。
しかしながら参考で送られてきた記事を見て我々は驚愕しました。なんでも紅葉の葉っぱを拾い集めて、料亭に販売するというビジネスがあるらしいのです。タダ同然の紅葉の葉っぱを拾い集めるだけでビジネスになるなんて!
そこで今回はDEEokinawa編集部の各スタッフがそれぞれ拾ってきた沖縄のモノを販売し、どれが一番高く売れるかという検証をしてみたいと思います。
「これで明日から億万長者!ウヒャヒャ」
各自の拾いものを確認してみよう
まずは各スタッフが今回販売するものをご紹介しておきます。
ウニの殻:miooon
沖縄県本島の浅瀬で拾ったウニの殻です。表面のイボイボがトゲのあった部分で、イボイボの他には放射線状に細かく穴が空いています。3cmと大きさは小振りながら、精密さは目を見張るものがあります。これぞ自然の芸術品!
流木:myco
昨年、沖縄本島に猛威を振るった大型台風。台風通過後にやんばるへドライブに行った際に、とある海岸に大小さまざまな流木が大量に流れ着いていました。なにかに使おうと拾って帰っていたもののなかから形のいいものを今回出品したいと思います。アクアリウムに使ったり、DIYの材料にしたり、そのままオブジェにと用途は多彩!
浮き球:Naoki
浮き球とは以前、大人の部活動 浮き球三角ベースボール部で紹介した、浮き球野球で使う球。海岸に漂着した漁具の浮きを使用するのですが、なかなか見つけることができないので意外と貴重なものなんです。海に面していない地域の方が浮き球野球を始めるときに必要だと思い、出品。しかしこれって新品で買えるんでしょうか。
オキナワウラジロガシ:やんばるたろう
ご存じ沖縄で取れる日本最大のドングリです。2011年12月にドングリ取りに行って崖から滑落したのはよい思い出です。奄美から沖縄にしかない植物だし、「日本一大きい」みたいな言葉が結構インパクトがあって売れるんじゃないかと思います。
…よく考えたらこれ僕が拾ったわけじゃないですけど。
そして、販売する方法ですが、全く売れないことも考慮に入れるとショップなどを開くのも非現実的です。最も手っ取り早い方法として日本最大のオークションサイトである「ヤフオク」に出品してみることにしました。
ヤフオクに載せてみる
早速商品を撮影、ヤフオクにて出品をしてみます。
miooon出品のウニの殻。100円スタートです。カテゴリは「アンティーク、コレクション → 科学、自然 → その他」。事前にウニの殻の出品が無いか調べてみたところ、このカテゴリに数点出品がありました。そちらにあわせて出品しています。
mycoの流木はやや強気の500円スタート。カテゴリは「住まい、インテリア → ペット用品 → 魚、水草 → 水槽装飾品」。流木なんて売れるはずがないとタカをくくっていたのですが、オークションではマングローブの流木が結構入札されていました。
アクアリウム好きには流木は人気なのかもしれません。
Naokiの浮き球は「浮き球ベースボールの公式球」という触れ込みで300円スタート。浮き球は一個もオークションに出ていなかったのでカテゴリは「スポーツ、レジャー → その他」にしてみました。
やんばるたろうのどんぐりはウニの殻と同様「アンティーク、コレクション → 科学、自然 → その他」カテゴリで100円スタート。ドングリの出品も結構あるようで、ドングリ50個出品みたいなものもありました。
全ての出品の期間は5日間に設定。ヤフオクには出品された商品が何回見られたのか、何件ウォッチリスト(気になったものをキープしておける)に追加されたのか、何件入札されたのかを管理できる機能があるのでオークション終了までを追ってみましょう。
拾いものは売れたのか
それでは経過日時とともにオークションを追ってきましょう。1日目は出品して間もなかったので2日目から記録をとっています。
出品2日目
流木:ウォッチ1/アクセス31
ウニ:アクセス9
ウラジロガシ:アクセス11
浮き球:4
なんと出品2日目にして流木がウォッチリストに追加されました。アクセスも流木へのアクセスが最も多く31件。ヤフオクでは流木がアツいのかもしれません。
出品3日目
流木:ウォッチ1/アクセス34(+3)
ウニ:アクセス12(+3)
ウラジロガシ:ウォッチ1/アクセス17(+8)
浮き球:4(+0)
出品して3日目。ウラジロガシも1件ウオッチリストに追加されました。浮き球は2日目とかわらず4件の閲覧。
出品4日目
流木:ウォッチ1/アクセス35(+1)
ウニ:アクセス14(+2)
ウラジロガシ:入札1/ウォッチ1/アクセス21(+4)
浮き球:4(+0)
ついに初の入札が。入札されたのはウラジロガシでした。
他の出品のアクセスが割と伸び悩んでいるのに比べドングリは安定して閲覧数も増えています。ドングリに何があったというのでしょう?
入札されたよ!という報告にも半信半疑のmiooon。
出品5日目(最終結果)
流木:ウォッチ1/アクセス56(+21)
ウニ:アクセス14(+0)
ウラジロガシ:入札1/ウォッチ1/アクセス29(+8)
浮き球:4(+0)
オークションの最終結果。ものすごく流木のアクセスが伸びています。やはり流木は人気のようです。ウニと浮き球は平行線。そのあたりの商品はあまり需要がないのかもしれません。
沖縄の拾いものにビジネスチャンスはあるのか
というわけで5日のオークションで売れたのは「オキナワウラジロガシ」100円でした!落札された方にお話を聞いてみると小学校の教員をされていて授業などに活用するためにウラジロガシを落札したのだそうです。そんなニーズもあるんですね!
…と喜びもつかの間。
今回の収支
収入:ウラジロガシ100円(ここから落札手数料も引かれる)
支出:オークション出品のために入ったYahooプレミアム(これに入らないと出品できない)399円
=差し引き299円(+落札手数料)のマイナス。
今回の収支を計算してみたら(計算するまでもなく)結局赤字でした。
まぁ今回は実験だったので仕方ないのですが、ヤフオクを見てみると意外なものに意外と需要があったりするようです(流木とか)。そのあたりをきちんと分析すればひょっとしたら沖縄の拾いもので一攫千金も夢じゃ無いかもしれませんよ!