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車で塩釜焼きはできるのか
9月も半分を過ぎようとしていますが、まだ暑い沖縄。
北風が吹く日も増えてきて秋の足音も聞こえつつ、南風が吹けばまだ夏。
先日、東京へ出張したのですが、なんでしょうかあの暑さは。その日は36℃あったそうで、じっとしているだけでも汗だくに。
なんというか沖縄とは暑さの質が違いますよね。日差しはそれほど強くないのにモアっとした暑さ。コンクリートの蓄熱でしょうか。沖縄に戻ると涼しく感じましたよ。湿度はすごいですけど。
さて、暑い夏に毎年やっている実験があります。
そう、沖縄の強烈な日差しを利用した太陽熱での調理。過去2度行った実験は、鉄板焼きは失敗、ぬーやるバーガーは何となく成功しました。
今年は車内で塩釜焼きを作ってみたいと思います。
塩釜をつくる
塩釜焼きとは、塩と卵白を混ぜたもので魚や肉を覆い、オーブンなど天火で蒸し焼きにするもの。
鯛の塩釜焼きが有名で、昔は保存食として、祝いの席の料理として振舞われていたそうです。
また、製塩したての熱い塩で魚を蒸し焼きにしていたこともあるそうです。これは美味しそうですね。
沖縄にも似たようなものがあります。豚肉を塩漬けにしたスーチカーや、スクを塩漬けにしたスクガラスなど。これらも保存食。
卵白を混ぜてメレンゲを作ります。できあがったメレンゲに塩を入れてよく混ぜあわせます。しっとりとした何ともいえない感触になります。
キャンプなどアウトドアで作るときは、卵白を用意するのが面倒なので代わりに小麦粉を使います。
塩のツナギになれば何でもいいのではないでしょうか。
塩で食材を包む
今回使う食材は、イラブチャーとアグー肩ロース。イラブチャーは、沖縄の魚といえば!的な存在の青いブダイです。
豚肉は何でもよかったのですが、沖縄ならではのアグーを用意。
味付けは、塩・胡椒・ローズマリー・タイム。これはお好みで。
先ほど作った塩をクッキングシートの上に広げます。
広げた塩の上にイラブチャーと豚肉を乗せます。
残った塩で覆って準備完了です。
焼きます
- 2秒手を置いていられないくらい熱い
- 外気温は31.5℃
オーブン代わりとなるのはもちろん車。ダッシュボードに日の当たる場所で2時間ほど温めておきました。車の温度計は31.5℃と表示しています。
真夏ですと36℃の表示が出ることが多いので、この日はちょっと低めですね(不安)。
ダッシュボードに置いて数時間放置します。
13:00 焼き始め
14:00 外に出るのが面倒なのでベランダから確認
15:00 特に変化なし。まぁ蒸し焼きですから(不安)
16:00 焼き終わり
ドアを開けた途端に漂う魚臭。ハンパじゃないです。車が...車が魚臭いです!
焼けたのか?
3時間ほど日当たりの良い場所で蒸し焼きにしてみました。
よく見ると茶色い焦げっぽいものがポツポツとあります。まさか焦げるほどの熱さはないと思うので、ハーブから色が滲み出たのではないかと。でも茶色いんですよね。血?
塩釜を割ります。
オーブンで焼いたものだと木槌とかで割るので画になるんですけどね。そこまで固くなりませんでした。
外から半分くらいまではそれなりに固くなってます。が、中心部はしっとりサラサラ。
これは生だろう?
アグー。うっすらピンク色。切ってみると柔かい。ベーコンができたのか!と思いましたがこれは間違いなく半生。食べてはいけない気がします。
これは判断が難しいが生焼けでしょうか
イラブチャー。ほんのり火が通っている感じですが、やはり半生。こっちは食べられそうなので一口。
もうかなり塩っぱい。高血圧の人にはオススメできない塩っぱさです。こうなるのを防ぐために、塩と具材の間に昆布を挟む方法もあるそうです。
車で塩釜焼きはできないこともない
捨てるのはもったいないので、塩釜焼きにしたイラブチャーとアグーは水洗いして塩を流し、水気を拭きとって焼いていてみます。
アグーはベーコンというか完全にスーチカー焼きになりました。ハーブで味付けしてあるのでスーチカーの香草焼ですね。
味は塩っぱいです。スーチカーより塩っぱいです。一口で一日分の塩分を摂取した気分です。
イラブチャーも塩っぱいです。塩の浸透力おそるべし。
ということで、今年は車で塩釜焼きに挑戦してみましたが、なんとも微妙な結果に。
覆う塩が厚すぎたのが蒸し焼きにならなかった原因かと思います。半分まで固まっていたし。もう少し薄く塩で覆うとできるのではないでしょうか。
今週末はDEEokinawa3周年記念ビーチパーティーがありますが、天気が良ければ振舞うかもしれませんし振舞わないかもしれません。
来年も車で何かやるのでしょうか。