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沖縄のフルーツでレモン電池をつくろう
今日は9月最初の月曜日。3学期制の学校は新学期のスタート日です。
子どもたちにとって夏休み明け初日の大イベントといえば、そう、夏休みの宿題の提出。
夏休み最初のほうに全部やってしまったという子もいれば、8月31日に親に怒られつつ半べそになりながら間に合わせたという子もいるでしょう。もちろん私は後者でした。
夏休みの宿題といえば計算ドリルや絵日記、読書感想文などいろいろありますが、なかでも注目度が高いのは自由研究。自分の成果物はさておき、他の子の研究発表を見るのがとても楽しみでした。
さてそんな自由研究の定番のひとつに “レモン電池” があります。
レモン電池って?
レモン電池とは、簡単に言ってしまえば酸性の果実中に存在するイオンと金属を反応させて電流を発生させるというもの。詳しくは参考にさせていただいたこちらのリンクからどうぞ。
果物電池を作ろう!|株式会社東産業(PDF)
レモンでできるならば、他のフルーツでもきっとできるに違いない!
よし、おとなの自由研究だ!
というわけで、農産物直売所で沖縄のフルーツたちを調達してきました。
パイナップル、スターフルーツ、ドラゴンフルーツ、シークヮーサー。そして比較用としてレモン。
マンゴーとパッションフルーツもやりたかったのですが、時期が少し遅かったのか店頭に見当たりませんでした。
そしてホームセンターメイクマンでシールドクリップと豆電球を購入。
通電を確認するのには、より少ない電力で動作する電子オルゴールのほうが果物電池には適しているようなのですが、音だと写真で伝わらないため豆電球を使用することにします。
そして残り必要なものは銅板と亜鉛板なのですが、ホームセンターでは亜鉛板が見つからず。調べてみたところ、純粋な亜鉛は一般的にあまり出回っておらず、乾電池を分解してパーツから亜鉛を取り出すなどしなければいけないようです。
・・・面倒なので、硬貨で代用します。
どうやら金属ならば銅板と亜鉛板に限らず他のものでもできるようなので、銅板の代わりに10円玉、亜鉛板の代わりに1円玉(アルミ)でやってみることにしました。それぞれ、電流を妨げる表面の汚れをきれいに落としておきます。
- 1円玉はヤスリで磨いて酸化した表面の汚れを落とします
- 10円玉はお酢につけたあと水で洗い流します
検証に使う豆電球の通電を確認。乾電池を直接銅線につなげるとピカっと光りました。
これで準備完了。
それでは実験開始
さきほどのフルーツたちを切っておきます。
あたりにたちこめるフレッシュな香り。そのままかぶりつきたいぐらいですが、自由研究のために我慢。
・パイナップル
まずは石垣島産のパイナップル。いただきものだったのですが、とても甘くて包丁を入れると果汁が滴り落ちるほどジューシーでした。10円玉と1円玉をそれぞれ果肉に刺し込み、クリップリードで挟みます。
クリップリードの反対側を豆電球の銅線につなげ、豆電球が点灯すれば電流が流れているということです。
さあ、結果やいかに。
点灯せず。
プラス極とマイナス極を入れ替えたり、硬貨の差し込みを深くしたり浅くしたり、いろいろ調整してみたのですが豆電球は1mmも点灯せず。うーむ、パイナップルはダメなのでしょうか。とりあえず他のフルーツでもやってみることにしましょう。
・ドラゴンフルーツ
点灯せず。
・スターフルーツ
点灯せず。
・シークヮーサー
点灯せず。
なんと、用意した沖縄フルーツが全滅という事態に。
予想していなかった展開に動悸が激しくなります。
基本のレモンはどうか
それならば果物電池の代名詞ともなっているレモンはどうなのでしょうか。
初心に帰って検証してみます。
・レモン
点灯せず。(えっ。)
・レモン2個直列
点灯せず。(・・・・・・。)
・ぜんぶ
レモン、ドラゴンフルーツ、パイン、スターフルーツ。ありったけのケーブルで直列に全てつなげてみました。シークヮーサーは小さすぎていちど硬貨を刺したら実がグチャグチャになってしまったので省いています。
さぁ、どうだ!
夏休みの宿題は計画的に
というわけで、今回の実験は失敗に終わりました。
「人生、失敗から学ぶことも多い」とはよく言いますが、とりあえず今から来月のアンケート結果が怖いです。
うまい言い訳のコメントを考えておこうと思います。
というわけで、よい子のみんなは夏休みの宿題は計画的に。
夏休み最終日に慌てて自由研究の宿題やっちゃ、ダメ、絶対。