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沖縄のお盆をシミュレートしてみた
本日8月21日は、旧暦7月15日。沖縄の旧盆でいう、「ウークイ」の日にあたります。DEEokinawaをご覧の沖縄出身の方はお盆行事に忙しいのでは無いでしょうか?
- ガンシナー:ご先祖様がお土産を持って帰るのに使う運搬具。頭に載せる。
- グーサンウージ:あの世からくるときに転ばないための杖。お土産を持って帰る天秤棒にもなる。
ところで沖縄の旧盆グッズっていろいろありますよね(詳しくは前にやった「旧盆のスーパー事情を調べよう」あたりを参考にしてください)。
例えば長いサトウキビの「グーサンウージ」。これはご先祖様があの世からやってくるときに転ばないようにする杖の役割を果たすとともに、お土産を持って帰る時の天秤棒にもなるということです。他にもご先祖様の箸、「ソーローメーシ」やお土産用のサトウキビ「チトゥ」などいろいろ独特なものがあるようです。
というわけで編集部でお盆グッズを用意してみました。これらのグッズがどのように使われるのか…。
今回はご先祖様になりきって、お盆を再現。お盆グッズがどのように使われるか見ていきたいと思います。
旧暦7月13日 ウンケー
(みんなー!1年ぶり!)
旧暦7月13日。お盆の始まりはウンケー(お迎えの意味)から始まります。その時転ばないように杖として使われるのがサトウキビの杖「グーサンウージ」。これ仏壇に供えられているはずのですが、いつのタイミングでご先祖様に届くんでしょうか?
因みに最近はご先祖様は一説によれば歩いて来るんじゃなくて、ジェット機とかで来るらしいです。
(いやー!家の仏壇が一番落ち着くわ-!)
そしてやってきたご先祖様。ウンケーでやってきた親戚一同を仏壇から温かく見守っているのではないでしょうか。
お腹がすいたご先祖様。
ご先祖様が使う箸はメドハギという植物から作られた「ソーローメーシ」。反対側の葉っぱのほうはご先祖様が家に上がるときに足の汚れを落とすのに使われる、ともいわれています。
ソーローメーシ、超食べにくい。
- 重いものを持ち上げると
- 手がプルプルする
ソーローメーシを実際使ってみて思ったんですが、これ重いものを食べようとするとかなり大変です。お盆にお供えする料理はなるべく軽いものがいいんじゃないでしょうか。今回は用意してなかったんですがウンケーの日には「ウンケージューシー」という炊き込みご飯的なものを食べる訳ですが、ソーローメーシを使ってご飯ものがつかめる自信がありません。
旧暦7月14日 ナカヌヒー
お盆の中日、ナカヌヒーは特に大きな行事は無し。ご先祖様もエイサーの太鼓に耳を傾けながらゆったり過ごしているんじゃないでしょうか。
おやつとして、仏壇にデーグ(団子)を供える場所もあるようです。
7月15日 ウークイ
沖縄のお盆最終日のウークイはいよいよご先祖様をお送りする日。実際のウークイについては昔記事になっているので、そちらを参考にしていただければ(ウークイの夜に中野さんのお宅にお邪魔してきた)。
- 子孫からウチカビをもらって
- お金持ち!
ウークイではご先祖様をお送りするためにあの世のお金「ウチカビ」を焼いて送金します。生活費なのか、この世とあの世の交通費なのか。
ウチカビをポケットに入れて、そろそろ帰ろうとするご先祖様。
クワズイモの葉の「ウークイカーサ」はご先祖様があの世にお土産を持ち帰るための風呂敷の役割を果たすのだそうです。また、短いさとうきび「チトゥ」はあの世へ持って行くお土産になるのだとか。
そして、左手に持っているのは「ガンシナー」。頭に載せてものを運ぶ運搬器具です。
お土産を頭に載せました。バランスが難しい…。
最初に杖として使われた「グーサンウージ」はお土産を持って帰る天秤棒代わりにもなるそうです。「ウークイカーサ」をどうやって付けたらいいのか分かりませんでしたが、総合するとこんな感じでしょうか。
それではまた来年!
というわけでご先祖様を送り出して沖縄の旧盆3日目が終了です。
お盆は再現できたのか
(なんだ、この特集のやっつけ感。)
以上、旧盆グッズを使いつつ沖縄の旧盆の流れをご紹介してみました。お盆にお供えするものややることは地域によってまちまちですが、総合すると大体こんな感じなんじゃないでしょうか?
いやいや、こんなもんじゃ無いよ!とかウチはこうやるよ!みたいなものがあったら教えてください。あと、霊界のご先祖様からのご指摘もお待ちしております。