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金属探知アプリで首里を調査する
沖縄では今日から旧盆に入りましたが、先週8月15日は終戦記念日がありました。民間人も巻き込まれた国内唯一の地上戦が繰り広げられたここ沖縄では、激戦地となった南部をはじめ琉球王朝時代に王府が置かれていた首里にも、今でもたくさんの不発弾が埋まっています。
道路工事や新築工事などで地面を掘り返せば不発弾が発見されることも多く、新聞などでは毎週のように「不発弾処理のお知らせ」が掲載されています。
さてそんななか、iPhone/iPadで使える金属探知アプリなるものを発見したので、今回はこれを使って首里の金属反応を調査してみようと思います。
金属探知アプリ Metal Detector
こちらがそのアプリ「Metal Detector」の画面。
中央のダイヤルでSensitivity(感度)を設定でき、金属に反応するとメーターの針が右にふれる仕組みになっています。海外製のアプリなので詳しいことは分からないのですが、iPhoneに内蔵されているコンパスの磁力への反応が、メーターに反映される仕組みになっているようです。
ではいざ、首里へ。
ポイント1:龍潭
まずは龍潭にやってきました。1427年に第2代尚巴志王の命により作られた人工の池です。
池の方角へiPhoneをかざしてみると、反応レベルは約55。
最初のポイントなのでこの数値が高いのか低いのか分かりませんが、他の場所と比較していきたいと思います。
ちなみに近くにいたアヒルにもiPhoneをかざしてみましたが特に反応せず。
ただただアヒルが迷惑そうなだけでした。
ポイント2:守礼門
次なるポイントは守礼門。ちょうど今年の3月末に修復工事が終わったばかりなのでピカピカです。
守礼門での反応レベルは約35。さきほどの龍潭よりも低い値です。
門の脇の石垣あたりも計測。
こちらの数値は約25。守礼門の周りは比較的金属反応が低いようです。
ポイント3:歓会門
お次は首里城に向かう道で最初の石門である歓会門。堅牢な石造りでできた立派な門です。
シーサーにかざしてみました。数値は約45。特に問題無いようです。
ポイント4:龍樋
お次は瑞泉門の右脇にある龍樋。琉球王朝時代には王宮の飲料水として使われていた湧き水だそうです。観光客が投げ入れた硬貨がたくさん沈んでいるので、もしかしたら反応するのではないでしょうか。
しかし数値は低く約20。なみなみと湛えられた水が金属の磁力反応をかき消しているのでしょうか。
ポイント5:首里城
お次は首里城です。外壁の塗替え工事のため、残念ながら足場とシートで覆われていました。
正殿へ向かう石段で計測したところ、数値は約15。これまででいちばん低い値が出ました。
たしかにこんなところで不発弾が出たら大変です。
ポイント6:金城町石畳道
続いて首里城の南西に位置する金城町石畳道にやってきました。
以前の記事「真珠道を往く」で歩いた場所でもあります。
この場所は石畳の状態を保存するため地面を掘り返してのガス管や下水工事などが行えないと聞いたことがあるのですが果たして。
数値は約60。他と比べるとやや高めです。
ポイント7:首里高校
最後は校舎建て替え工事中に250kgもの不発弾が見つかり、大きなニュースになった沖縄県立首里高校にやってきました。
不発弾の処理が終わったと思ったらこんどは中城御殿跡の遺跡が見つかり、発掘調査のためいつまでたっても工事が終わらないそうです。
発掘調査現場に向けてかざしてみたところ、針が振り切れるほどのこれまでにない大きな反応が...!
「この場所にはきっと何かあるに違いない!不発弾は無くとも昔の財宝とか!」
「・・・・・・。」
しかし少し場所を移動しただけで一気に反応が無くなりました。
おそらく、鉄製の門に反応していただけなのでしょう。
というわけで、財宝を見つけるという私の野望は砕け散りました。
...あれ?なんか当初の調査目的と変わっているような気もするけどまあいいか。
ちなみにアプリの信ぴょう性についてはDEEでは一切感知しておりませんので、みなさんもあくまでも自己責任で金属探知アプリを楽しんでみてくださいね。(でも財宝が見つかった際にはこっそり私までご一報を。)