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THE爬虫類の館
銀天街大通りの気になるお店
沖縄市の銀天街。
マスコットキャラに天ぷらのぷーらくんがいたり、銀天街まつりをやっていたりと、独自の面白い進化を見せるコザの商店街です。
そんな銀天街の大通りに、ひときわ変わったお店があります。
その名も「爬虫・両生類専門店 ディノドン(高田爬虫類研究所)」。
いったいどんなお店なのでしょうか。
真っ暗な階段にドキドキしながら、訪ねてみました。
あっちもこっちも爬虫類!
扉を開けるとすぐに、木製の箱が並んでいてヘビやトカゲなどの爬虫類の気配がそこらじゅうからします。
ここは一体?
店主の大谷勉さん(写真嫌いのため撮影は拒否)にお話を聞かせていただきました。
※ここから先ヘビが多く登場します。苦手な方は薄目で!
- ここはどういうお店なのですか?
ここはあくまでわたし個人の爬虫類の研究所です。でも研究所としてだけでなく、今いるスペースは爬虫類のショップ。
そして隣には展示室もあります。展示室には沖縄のハブを主体に展示しています。
- どんな方が来られますか?
ショップは初心者を大事にしているので、どちらかというと初心者の人が多いです。
世の中にはいろんな本や爬虫類を扱うペットショップもありますが、飼い方そのものまできちんと指導できるところはあまりないので。
本当は入れ物(ケージ)も自分で作った方が良いんです。
市販品はお金がかかるし、動物よりも入れ物の方が高くなってしまうこともあるから。
初心者の人が高いものを買って、死んでしまうとかわいそうなので。
なるべく最初はあまり金額をかけずに、楽に飼えるようにした方が良いです。
でもすでに飼っている人からの相談も多いですよ。
- 爬虫類を飼うのは難しいのですか?
簡単なのもいますが、種によってはそれこそ金と暇がいくらあっても足りないみたいなのもいます。
温度調整や物音などに神経質だったりとかで。
キノボリトカゲは1000円
- なぜ研究所にショップを作ったのですか?
こどもの頃から爬虫類が大好きでいろいろ飼ってたんです。
大人になったある日、ペットショップで爬虫類がただの商品として売られているのを見ました。
飼育方法もずさんで病気になっていてとてもかわいそうだったんです。これはいかんな、と思って。
それで自分で店を作ってしまおうと平成8年の8月8日(爬虫類のハにかけているそう)に沖縄県初の爬虫類専門店としてオープンしました。
一番人気のヒョウモントカゲモドキ
大きなカエル
- 高田爬虫類研究所の高田とはどういう意味ですか?
高田は私の大先生の高田栄一です。看板には沖縄分室とありますが、いまは分室ではなく高田爬虫類研究所。
継承することになったので。
(補足)
高田栄一さんとは爬虫類研究家であり、「ヘビ博士」として知られる日本の爬虫類研究家の第一人者。
大谷さんは高田さんの元で長く研究をしていたそうです。
高田研究室にこどもの国に爬虫類を作る依頼があったから沖縄に来たんです。
30年間、こどもの国の爬虫類館を見ていましたよ。
その頃は爬虫類が1000匹いて、東洋一の爬虫類館と言われていたんですよ。
珍しい白ヘビ
卵から繁殖もさせている
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ということで、だんだん謎を明かしていくような聞き方になりましたが、高田栄一さんのもとで研究をされていた大谷さんが沖縄に来て「こどもの国」の爬虫類の飼育管理を任され、今でも研究を続けつつ、溢れる爬虫類への愛から爬虫類をきちんと飼育してもらえるショップを経営している。というのが一連の流れのようです。
ちなみにお話を聞いている間に、私は何度か悲鳴をあげています。
それはコードがヘビのように見えたから。
しかしもちろん厳重に飼育されているので、爬虫類もエサとなる昆虫も絶対に逃げ出さないとおっしゃっていました。
真ん中のたれさがっているのはコード
展示スペース
ショップスペースは無料で見て回れますが、隣の展示室は有料(小学生以上は500円)になっています。
展示室では沖縄に生息するすべてのハブを見ることができます。
また大谷さんに詳しくハブの話を伺うことも可能。
八重山のハブは個体によって柄が違うとか、20年以上育てているめちゃくちゃ大きなハブがいるとか、20年育ててても懐かないのでそれもかわいいとか、いろんなお話を聞くことができます。
ハブが身近な沖縄の人にとっては一度は行っておくべき展示室かもしれませんね。
最後に大谷さんに爬虫類を飼うアピールポイントを聞いてみました。
爬虫類はエサを探すか、異性を探すか、それ以外は寝ている動物です。
特にヘビの場合は生のまま食べますから、一回食べると一週間は何も食べなくても良いのです。とても省エネな動物なんですよ。
つまり爬虫類を飼うと旅行ができる。それも爬虫類の良さかもしれないですね。
ということで、爬虫類に興味がわいた人、飼ってみようと思っている人は沖縄の爬虫類博士大谷さんの研究所まで足を運ぶことをオススメいたします!
お店に行くには
大谷さんはこれまでに爬虫類関係の本を何冊も出されたり、大学と一緒に調査研究をするほど名のある研究家。
今年度2013年は小動物の調査を依頼されているそうで、平日は研究所にいないことが多いそうです。
そして土日はできるだけいるけど、夏休みはヤンバルこども教室などもありいないこともあるかもとのこと。
お店に行くときは事前に電話をして開いているかどうか確かめてください。
「爬虫・両生類専門店 ディノドン(高田爬虫類研究所)」
沖縄県照屋1-15-3 2F
090-1943-7489
http://www.takada-okinawa.sakura.ne.jp/