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白くなったコーレーグースの唐辛子は辛いのか
沖縄そばの薬味としておなじみ、島唐辛子を泡盛につけた「コーレーグース」。
これまでDEEokinawaでは、
・newコーレーグースを発掘する
・世界のお酒でコーレーグースをつくる
・コーレーグスをどれくらい飲むと酔うのか
などの記事でとりあげてきました。
言わずもがな、その特徴は辛いことです。
(これはまだ実が青い島唐辛子)
ところでずっと疑問に思っていたのですが、たまに年季の入った食堂のテーブルの片隅で、漬け込んだ唐辛子が既に白くなっているコーレーグースを見かけることがあります。赤い色=辛味成分のもとだと思うので、この公式にあてはめると白い唐辛子=辛くないということになるのではないでしょうか。
これは調査してみなくてはなりません。
コーレーグースを三種類用意
まずは唐辛子が白くなったコーレーグースを食堂などで探さなければ...と思っていたところ、なんと自宅の台所の奥深くでまさに唐辛子が白くなったコーレーグースを発見。そういえば自分でかれこれ6年ほど前に漬け込んだものをそのまま忘れていたのでした。灯台下暗し。
というわけで比較用にコーレーグースを三種類用意。
左から順に、6年前のコーレーグース・2ヶ月前のコーレーグース(「コーレーグスをどれくらい飲むと酔うのか」で使ったもの)・買ってきたばかりのコーレーグースです。
唐辛子を取り出してみるとこんなかんじ。写真だと少しわかりづらいですが、6年モノはけっこう赤い色が抜けてます。
今回は純粋に唐辛子の辛さだけを判定したいので、しばらく水につけてコーレーグースの風味を洗い落とすことにします。
まずはいちばん新しいものから
30分ほど水に浸したところで、いざ検証開始。
まずは買ってきたばかりのコーレーグースの唐辛子を試食。
真っ赤ですね。ええ、真っ赤ですね。
- まずは香りを確認。
- 辛い。香りまで辛いよ。
おそるおそるかじってみます...
!!!!!
ひとかじりした時点でもう口の中が火の車。ぶわっと辛味成分が広がり、舌とくちびるがビリビリとしびれてきました。これは決して飲み込んではいけないと脳が危険信号を発令しました。
まだ赤々としたコーレーグースの唐辛子を食べるのは危険です。
2ヶ月前のものはどうだ
しびれた舌とくちびるを氷でしばらくクールダウンさせたのち、2ヶ月前の唐辛子の検証に入ります。
(ああ、なんだか既に辛いにおいがするよ...)
たった2ヶ月前とはいえ意外と唐辛子の色が抜けています。日の当たらない場所に置いていたので日焼けで色が抜けたとかではなさそうなのですが、果たしてその威力はいかほどでしょうか。
ぱくり...
!!!!!
-
(水!水をくれ!)
新しいものと全くもって同じ鮮烈な辛さが舌に襲いかかります。辛い!辛いよ!!
手のひらに変な汗もかいてきて、若干生命の危機さえ感じます。
いよいよ6年前の白くなった唐辛子
またまた口の中をクールダウンさせたのち、いよいよ本命の白くなった唐辛子を実食。
ぱくり......(ビビって顔がこわばっている)
- ん?
- おお!!
辛くなーい!
そう、6年たって色が抜けた唐辛子は全く辛くありませんでした。
辛みはすべて泡盛のほうに移ってしまったようです。
しかし、辛くない唐辛子は特別美味しいものではないというか、はっきり言って不味いです。
なんでしょう、ビニールというか工業用油というか変な風味に変わってしまっていました。
一応食べられるけどすすんで食べたくはない、そんな存在です。
赤い唐辛子には気をつけろ
というわけでコーレーグースの唐辛子3種類を検証してみました。
一見、色が抜けているように見えてもめちゃめちゃ辛いものもあるので、うっかり沖縄そばのトッピングにのせて自爆しないようお気をつけいただきたいと思います。
食べるなら6年モノで!(ただし不味い)
(嗚呼まだ舌がアツい。アツい...よ......)