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「ハブ食の夕べ」に行ってきた
先日、日頃からお世話になっている、おきなわワールドさんから一通のメールが届きました。
内容は以下の通り。
『~ハブ食の夕べ~』(DEE okinawaさんとハブ食を楽しむ会(試食会))
場所:
CAVE CAFE(ガンガラーの谷)
参加者:
DEEokinawa(4名) おきなわワールドスタッフ(約15~20名)
主旨:
ハブ博物公園を擁するおきなわワールドだが、おきなわワールドのスタッフには、ハブの表面的な知識ではなく、実体のともなったハブへの深い造詣を得てもらうために、ハブ食の夕べを催すこととなった。
己の血と肉で覚えた真の知識ほど、信頼のおけるものはないからである。
またハジけた企画を考えてきましたね。ステキ過ぎます。
ハブといえば今年の年賀状でハブ酒のハブを食べたDEEokinawaですが、それはもう苦い思い出です。
作り込みが本気な会場
というわけでDEE一行は南城市に。
ステキな案内看板が...!
会場は、ガンガラーの谷にあるCAVE CAFE。日本初!? 洞窟ディスコの会場だった場所ですね。
- 新郎新婦の入場みたいな感じで案内される
- 細かい演出にグッとくる
おきなわワールドの方も15名くらい参加
- プロジェクターが用意されていた
- プログラムまで作り込みが
試食会のスケジュールは
18:30 開場の挨拶
18:40 「ハブ食の夕べ」開会の言葉
DEEokinawa紹介
DEEokinawaから一言
18:50 「ヘビ食文化について」
19:00 調理と試食
1.ハブ肉ピザ
2.ハブカレー
3.ハブの白焼き(メインディッシュ)
4.ハブスープ
5.ハブのスイーツやハブ酒カクテルなど
19:55 閉会の言葉
となっています。
試食と聞いていたので割と軽い気持ちでいたのですが、かなり本格的に準備されていてテンションが上がりました。
テーブルの中央に何かありますね
披露宴みたいなテーブルが用意されていたのですが、テーブルの上には...!
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シャーッ!!
キレイに盛り付けられたハブが!いる!
ハブの表皮を剥いで油で揚げたものだそうです。きれいにとぐろを巻いていますがゆうに全長1m以上はあるかと。
ちなみに調理されたハブの胴体の模様は黒い筋がまるで揚げ茄子そっくり。これは新しい発見でした。
よーく見るとハブ毒を溜めておく袋があります(目の後ろにある黄色っぽい部分)。
生きているハブや骨格標本ではここまで見ることができないのでなかなか貴重。
DEEokinawaを代表してやんばるたろうが挨拶。
「近年うなぎも捕れなくなってきていることですし、これを機に沖縄では土用の丑の日はハブを食べるということにしたらいいのではないでしょうか。」
試食を始める前に、人間とヘビやヘビ食文化についてお勉強。古来から人類がどのようにヘビと接してきたのか、食肉としてのヘビなどいろいろと興味深いお話を聞くことができました。
そしていよいよハブ食の夕べ、食事タイムの始まりです…!
ハブピザ
まず出てきたのはハブ肉を使ったハブピザ。トマトソースとアリオリソースのハーフ&ハーフです。
仕上げにハーブ代わりのハブ粉をかけて完成です。
ハブ肉自体は細かく切られておりチーズに隠れているのでそこまで存在を感じませんが、たまに鶏肉を少し固くしたような慣れない歯ごたえを感じます。しかしピザとしては普通においしく頂けました。
「あ、これ美味しい。」
ハブカレー
続いてのメニューはハブカレー。
こちらにはハブ肉は入っておらず、カレーに南都酒造のハブ酒とハブエキスを加えて煮込んだものなのだそう。こちらも特にハブの風味的なものはあまり感じず、普通においしいカレーでした。
「美味しいよね。」「普通にうまい。」
ハブの白焼き
続いてはメインディッシュのハブの白焼き。
今回は捌くのが間に合わなかったらしく、奄美大島から取り寄せたそうです。お値段なんと6,000円!
グラム数で換算するとアグーよりも高く、かなりの高級食材です。
頭や内蔵、骨がキレイに取り除かれた姿はまるで鶏肉の「せせり」。
(ジュウウウウ...)
洞窟内に立ち込める香ばしい香り。よーく焼きます。脂身が少ないせいか、鉄板にくっつきやすいようです。
- どんどん縮んでいく
- シンプルに塩コショウで味付けして完成
ハブ食の夕べ、メインディッシュ「ハブの白焼き」完成です。
- 切り分けます。弾力がスゴい
- 「あ、これも意外と美味しい。」
食感はムチムチとした弾力がありなかなかの歯応え。臭みはまったくありません。
脂が少なくアッサリとしています。鶏の胸肉みたい。ハブだと言われなければ鶏肉だと思うはずです。
これはなかなか美味しい。
- ハブ寿司にしてみました(イモムシではありません)
- しかし酢飯との相性はイマイチのようです
蒲焼き風に鰻のたれだったり、醤油だったり、いろいろな調味料を試してみましたが、
DEE的には「ハブの白焼きにはマヨネーズがベスト」であるとの結論に達しました。あたりめ感覚でついついお酒が進む美味しさ。
ハブスープ
シメはハブスープ。ハブ粉で出汁をとって、塩味で仕立てたあっさりしたスープ。
底に沈んでいるのはハブ粉
飲み始めはあっさりして美味しいスープなのですが、飲み終わる前になんともいえないフワッとした生臭い風味が。これがハブのかほりというものなのでしょうか。
ドリンクやお菓子も
ハブ酒で作ったハイボールならぬハブボール
会場ではドリンクも用意されていたのですが、DEEメンバー全員帰りの運転があるので飲むことが出来ず。
シークワーサーはカエルをイメージ。カエルにとってハブは天敵
代わりにと用意してくれたものは、ノンアルコールハブボール。
栄養ドリンクのハブアタックをソーダで割ったものです。これが美味しい。居酒屋にあったら人気がでるのではないでしょうか。
食後のデザートも用意されていました。
ハブ毒クッキーは12個中、2個が激辛クッキーとロシアンルーレットクッキーとなっています。
ハブ原酒クッキーはその名のとおりハブ酒が入っているチーズケーキ。アルコール度数0.15%未満ということなので、どれだけ食べても酔うことはないでしょう。
ムラムラ黒糖はハブエキスが入った黒糖。ムラムラするかどうかはご自身でお確かめください。
閉会
楽しい宴もあっという間に終わり、閉会へ。
たろうが受け取ったお土産は・・・
シャーッ!!
テーブルの中央にディスプレイされていたハブ。持ち帰ったのはいいのですが、どのように調理したらいいのかわかりません...。なにかうまくネタにできればいいのですが。とりあえず事務所の冷蔵庫で冬眠させています。
- ハブ肉たべました証明書まで用意されていた
- おみやげたくさん頂きました
ハブ肉たべました証明書には「秘密裡に啓蒙活動を行うことを期待します」とある。どうやら我々はいつのまにかハブ食の会という秘密結社に入会させられていたようです。
ハブ肉たべられマス
いつも面白い企画を考えるおきなわワールドさんですが、今回も手が込んでいてとても楽しめました。
そして、今回食べたハブカレーやハブピザ、ハブ酒を使ったカクテルは、この夏限定で、おきなわワールド内で食べることができるようになったそうです。ハブ肉がどんなものか気になる方はぜひ試してみてください。
昨年の記事【8月2日】ハブ供養祭を見学してきたでもちょろっと触れていた「まっくらヘビの森探検」は今年も開催するそうですよ。
おきなわワールドさんの夏のイベントについてはこちらを参照ください。
今年の土用の丑の日は7月22日。8月2日はハブの日。今年は是非、ウナギではなくハブを食べて暑い夏をのりきりましょう!