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沖縄で富士山に登山してみる
2013年6月22日、日本の世界文化遺産として富士山が登録されました。
世界遺産といえば沖縄県でも「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が2000年に登録されているんですが、最近のニュースだと国内では認知度が最低らしいので、もうちょっと頑張って欲しいところですね。
で、本日はグスクなど沖縄の世界遺産の話ではなく、富士山についてのお話です。DEEokinawa読者の皆様は沖縄にも富士の名前を冠する山があるのをご存じでしょうか?
その名も本部町にある「本部富士(もとぶふじ)」。
富士山が世界遺産になり、さらに本日7月1日は富士山の山開きの日。というわけで今日は沖縄の富士山から記事をお届けしようと思います。
全然情報が無いぞ、本部富士
始めて本部富士という山を知ったのは多分ネットで検索してだと思うんですが、いざ行こうと思って改めて調べてみると登山風景などはあるんですが全然まとまった情報がありません(多分沖縄で山登り的な本とかには書いてあるんでしょうけど)。
- 駐車場。割と立派だが誰も居ない
- 貸し出し用杖が置いてあった
かろうじて判明したのは本部町にある「円錐カルスト国定公園遊歩道」の途中から本部富士に入る道があるということだけでした。
というわけで一旦円錐カルスト国定公園遊歩道を歩いて行ってみることにします。
- 割と唐突に屋敷跡という看板
- ここが屋敷跡…?
この円錐カルスト国定公園遊歩道なのですが、まだ整備中なのか看板などはあるんですが、詳しい情報があまり書かれていません。ガイドさんなどと歩いた方が楽しいかもしれません。
遊歩道から見える山々はとんがった岩のカルスト地形。この山のどこかが本部富士に違いないのです。
あと2kmの看板。
歩いて行くとやがて道路に行き着きました。
さらに歩いて行くと…
再びスタート地点の駐車場に戻ってきました。富士への入り口はどこに…?
二周目目にて入り口発見
2.7km歩いて、スタート地点に戻ってきた僕は正直帰りたい気分でいっぱいでした。「沖縄に富士なんてなかったんや…。」みたいなオチでこの特集を締めよう、と。
しかしながら過去の僕の特集を見てみると、歴史の道で迷ったり、途中でヘビにビビって進めなかったり、割と途中で心が折れて帰るパターンが多い事に今更ながら気づきました。そして流石に何度もこのオチで記事を書くわけにはいきません。
折れそうな心を奮い立たせて二周目の円錐カルスト国定公園遊歩道。途中矢印看板が出ていたところが二股に分かれていたので、そっちの道に進んでみます。
行き止まりなのかと思ったら、結構きちんと整備した道が続きます。
そして…
ようやく「本部富士」の入り口発見!
本部富士に登ってみる
さて、本題に入るまで長かったですが、これからは本部富士の登山の様子をお送りしたいと思います。
本部富士の高さは250mくらい。遊歩道的なものはなく、冒頭から結構急な勾配をロープを使って登っていきます。
しばらく森の中を登っていくとお次は尖った石灰岩の山肌が。
ここを登っていくようです。尖った石が多くて手を傷つけちゃうので、このあたりから軍手必須です(因みに肩から提げているのはこの前ベトナム通りで300円で買ったバッグ)。
足場も不安定で結構な急勾配なので、既にヘロヘロになってますが
段々景色が良くなってきました。遠くに伊江島もはっきりと見られます。
まだまだ岩山を登っていきます。
少し行くとようやく頂上が見えてきました。
こちらが頂上。ポールが立ってます。一個上の頂上が見える写真からここまでは結構歩いたんですが、もう写真を撮る余裕もなく、全然写真が残っていませんでした。
ビューティフル・フジヤマ
淡々と頂上までの写真をご紹介しましたが、正直何度か暑くて死ぬかと思いました。それでは頂上からの風景をご覧ください。
伊江島方向。本部半島が一望できるだけでなく、伊江島のタッチューを遙か見下ろす感じで見ることができます。
周囲の山々も眼下に見下ろせます。なかなかこんな風景を沖縄で見ることはないんじゃないでしょうか?
この夏は登山がアツイ
(Tシャツが汗で酷い)
というわけで、本日は特にオチもなく、本部富士からお送りいたしました。海がメインの沖縄ですが登山も割と面白いと思います。この記事で興味を持たれた方は是非とも本部富士、登ってみてください。
登山にあたって何点か注意点ですが、写真で僕は半袖にて山を登っていますが虻だったり虫が多いのと、トゲのある植物も多いので登山は長袖で行きましょう。あと低い山とはいえ、結構険しいので一人では絶対に山に登らないようにいたしましょう。タオル、水分、手袋も忘れずに。
本部富士へのアクセスはまず、円錐カルスト国定公園遊歩道に。道はこちらが詳しいです。円錐カルスト国定公園遊歩道の遊歩道に入ったら、「あと2km」の看板の分かれ道を矢印とは逆方向へ。しばらく歩くと本部富士の入り口の看板が右手にあります。
因みにこの記事を書いている段階で大宜味村の塩屋には「塩屋富士」なる山もあることが判明いたしました。次回は塩屋富士を攻めてみたいと思います。