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大きなはちゃぐみを作りたい!
はちゃぐみ。それは沖縄の米菓子。
「はちゃ」は「初起こし」のことで景気づけという意味。「ぐみ」は方言読みで米のこと。
知らない人は丸いポン菓子のようなお菓子を想像を想像して頂ければ良いと思います。
丸いフォルムも名前もかわいいはちゃぐみ。
そんなはちゃぐみの大きな姿を見てみたいとは思いませんか?
と思って、いっぱい買ってきました。
これぐらい大きくしたい!
それではやってみましょう。
湯気で水飴を溶かしてくっつける
はちゃぐみは煎って弾けさせたお米を、水飴でくっつけて丸くしています。
この水飴部分をいったん湯気で溶かして、くっつけていけば大きなはちゃぐみができるのではないでしょうか?
湯気で溶かして
ひっつける
固まるまで少し時間をおきましょう
・・・しかし時間をおいてもひっつきませんでした。
黒糖でひっつける
水飴を溶かしただけではひっつかなさそうなので、黒糖を溶かしてひっつけたいと思います。
これで大きなはちゃぐみが作れるのではないでしょうか?
黒糖を溶かして
はちゃぐみに塗り
ひっつ
ひっつかない
ひっつかない!
黒糖は溶かした後のドロドロの状態じゃないとうまくくっつかないようです。
先ほどの失敗を生かして煮詰めてみます。
ひっついた
ひっついた!
しかし、ドロドロに溶かした黒糖は、かき混ぜていたプラスチック製のスプーンが溶けるぐらいめちゃくちゃ熱いのです。それを手に持ったはちゃぐみに塗る。それは最悪、ドロドロの黒糖が手に垂れるということです。
嫌だ。
・・・大惨事になりかねないので違う方法を考えたいと思います。
糸で繋ぐ
はちゃぐみを縫う日が来るとは思いませんでした。
しかしくっつけることが難しいいま、手っ取り早くはちゃぐみを大きくする方法がこれしか思いつきませんでした。
糸で繋げばはちゃぐみは大きくなるのではないでしょうか?
はちゃぐみを縫う
大きくなってきた
しかし、はちゃぐみをまとめているのは水飴。
その水飴が糸に絡み縫う作業を邪魔するのです。
・・・このまま糸で縫い続けても丸くできる気がしない。
湿気に頼る
失敗を繰り返している大きなはちゃぐみ作りですが、時間がかかっているだけあって予想ができていなかった効果も生まれてきました。
それは湿気で水飴が溶けてはちゃぐみ全体がネチャネチャしてきたこと。
ぎゅっと力を入れて抑えるだけでくっつきだした!
くっついた!
先ほどの失敗が嘘のように、まるで魔法のように次々はちゃぐみをくっつける私。
楽しい!めちゃくちゃ楽しい!!
・・・しかし、しょせん湿気。
ネチャネチャの効果は大きなはちゃぐみを作れるほどではなく、限界値を超えたところで全てが夢のように崩れたのです。
針金で
湯気はダメ、ドロドロの黒糖は怖い、糸は絡む、湿気は弱い。
私の心は折れかかっていました。
しかし最後の作戦を思いついたのです。それが針金。
針金で繋いでしまいましょう!
針金なら、崩れることもないさ!
レイのようなこともできるさ!
レイを繋いで枠を作ります
そこに先ほど失敗したはちゃぐみを入れていきましょう
枠からはちゃぐみが飛び出さないように慎重に
職人の気持ちで作業を続けます
そしてとうとう
完成!
ついに大きなはちゃぐみができました!
まん丸ではないけれど、できた!
かぶりつくことも可能です!
少しの力で壊れてしまうのが残念なところだけどね!
・・・。
はい。
おそらくみなさんが期待した大きなはちゃぐみはこれではなかったと思います。
しかし、最も思ってたのと違うと感じているのは私自身です。
最後にひとこと言わせてください。
なんか、すみませんでした。