- DEEokinawaトップ
- 特集
- 湿気対策に最も効果的なものはなんなのか?
湿気対策に最も効果的なものはなんなのか?
沖縄は湿度が高い
沖縄に住みはじめて最初に驚いたのは「沖縄は意外と湿気が高い」ということです。
内地にいる頃は沖縄はカラッとした南国のイメージだったのですが、家のつくりが影響しているのか四方を海に囲まれている土地柄なのか、気がつけばモノがカビまくります。
年中除湿器をつけて湿気対策をしたり、押入れなどに湿気とりを置いている方も多いのではないでしょうか。
しかし除湿器を持っていなかったり、湿気とりも定期的に買い換えないといけないので費用もバカにならなりません。
そんなときに家の中にあるもので除湿対策ができれば・・・。
ということで今日は、家の中にあるもので最も湿気対策に効果的なものを調べてみたいと思います。
無理矢理なことを言っている気がしないでもありませんが、さっそく実験してみましょう。
除湿できそうなもの
用意したのはこちら。
・塩
・水で戻せるあおさのり
・麩
どれも家にありますよね
それぞれ違う場所で数日間放置してみて、最もグラム数が増えたもの=除湿効果がある、ということにしたいと思います。
塩:20g
麩:20g
あおさ:1.5g
本来ならば同じグラム数にしたらわかりやすかったのでしょうが、あおさを20gも用意することができませんでした。
それぞれ最初の重さから何パーセント増量したかで比較してみましょう。
那覇の一般的なアパートの場合
家の中の湿度は65%。
この状態で数日置いてみます。
より効果が高くなるように麩は砕いてみました
結果は
塩20g→21.5g:7.5%増量
あおさ1.5g→1.5g:変化なし
麩20g→22g:10%増量
那覇のアパートでは麩が最も除湿効果がありました。
中部の外人住宅
沖縄で「外人住宅」と呼ばれるもともと米軍関係者のために建てられた建物は、基本的にコンクリート打ちっぱなしのうえ地面に直接建てられており、床下の空間ががないため湿気が貯まりやすい建物です。
クローゼットに設置。湿度は74%です。
結果は
塩20g→20g:変化なし
あおさ1.5g→2g:33%増量
麸20g→21g:5%増量
というわけで、中部の外人住宅ではあおさが最も除湿効果がありました。
塩はグラム数の変化こそありませんでしたが、湿気を吸って固まりになっていました。
あおさも湿気を帯びて柔らかく変化。
霧が立ちこめる中城のアパート
最後は中城村は南上原のアパート。
DEE読者の皆様は「台風時に窓ガラスが割れた家」といえばお分かりかもしれません。
このあたりは琉球大学の近くで学生向けのアパートが建ち並ぶ地域ですが、割とよく霧が立ちこめます。なんでも昔はお茶畑だったのだとか。家の湿気も半端なく、「黒色のカラーボックスがカビで真っ白になった」みたいな経験をした人もいるそうです(やんばるたろう談)。
面倒臭かったのでそのまま置いておきました。
…2日後。
「家の中にあるもので除湿なんて…」とか思ってましたが下に敷いておいたサランラップに水滴がついてました。…どんだけ湿度高いのか。中城よ。
それでは結果を見ていきましょう。
塩 20g→22.5g:12.5%増量
塩は粒どうしがくっついて、表面は塩竃焼きみたいな状態になってました。
あおさ1.5g→2.5g:66%増量
乾燥あおさは実験当初はぱりぱりだったのに、たった2日でにふにゃふにゃに。
麩20g→22g:10%増量
中城だけ麩を砕いてなかったのですが、それでも22g。那覇と同じくらいの結果でした。
というわけで全体的に高いスコアをはじき出した中城のアパートではあおさが最も除湿効果がありました。
まとめ
ということで最も除湿効果があるのはあおさということがわかりました。
梅雨時期に家を数日空けると、畳がカビたりカバンがカビたりと大変なことになってしまいがちなので、ぜひあおさを家中に撒いて出かけることをお勧めします。
※そのせいで部屋中が磯臭くなってもDEEでは責任を持ちませんので悪しからず。
また中城の家に置いた食材のグラム数の伸び率が半端ないので、やっぱり中城は魔境なのではないか、という結果となりました。沖縄はまだ梅雨明け宣言が発表されていない(※)ので、中城のみなさんはじゅうぶん気をつけていただきたいと思います。
※追記
本日沖縄気象台から、沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表されました(6月14日 11:00発表)。しかし沖縄は夏も湿気がすごいので、是非あおさを活用していただければと思います。