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琉装メイクで運転免許は更新できるのか
琉装で運転免許証は更新できるのか
みなさんは『琉装で運転免許証は更新できるのか』という記事を覚えているでしょうか?
運転免許書の写真を少しでも写りが良いように撮ってみようと、たろうさんが琉装で免許センターに行き、検証してみた記事です。
あの日、私は写真撮影係りとして一緒に免許センターに付き添ったのです。
車から降りたくないとゴネるたろうさんを励まし、センターに行きたくないと尻込むたろうさんを時間がないと急かし、なんとか終わったあの日。
そうして公開した記事の反応はとても良く、頑張って良かったなーと人ごとながら感慨深かったものです。
「次は女性版が見たい」なんてことを言う人も現れましたが、いやいや、無理無理。無理ですよ!
免許更新がきても知らない振りをしてやりすごそう。
そんな風に思っていました。
それから1年。私の免許期限が切れる2日前。ふと気付いてしまったのです。
男性と女性では琉装でも違うアプローチができるんではないか、と。
というわけで今日は琉装で免許更新はできるのか?の第二弾。
「琉装メイクで運転免許は更新できるのか?」を検証してみたいと思います。
久しぶりに来た
しかし、琉装メイクが私の想像以上に激しかったので、正直すでに心が折れているのです。
・・・帰りたい
新しい私
着付けには一人で行ったので途中の写真はありませんが、琉装とメイクをしてもらうために前回と同じく友人のお店である「美ら美らとぅ」さんに協力していただき、朝の7時から用意を手伝っていただきました。
先方はこれから私が何をしようとしているのかが把握できていなかったと思います。そして私は半分寝ぼけていました。
そんな2者に思わぬボタンの掛け違いが起こります。
「メイクは本気で?(白塗りしてもいいんだよね?)」
「はい、本気でお願いします!(お姉さんの本気を見せてください)」
メイクをしてもらっている間は目を閉じていたんですが、次に目を開けたときに鏡の中に知らない人がいてとても驚きました。
ええ!?
そんなこんなで、私は生まれ変わったのです。
写真係のたろうさんを免許センターまでの道中にピックアップしましたが、どんな顔をして会ったらいいのかわかりませんでした。
まぁこの顔なんですが。
おはよう
勢いに乗って免許センターまでは来たけど、車から降りる勇気がでない。
でもつべこべ言っても私の免許の有効期限はあと2日。
行くしかないのです。
少しでもそれっぽいかと思って中腰で歩いてみたりしましたが、ただの腰がひけた人に。
黒いおじさんがやってきた
免許センターの扉をくぐる前にはやくも第一関門がやってきます。
第一関門:黒いおじさん
明らかにこちらをガン見している真っ黒に日焼けしたおじさん。
怒られる?怒られるの?
緊張するわたしに、黒いおじさんは言いました。
「ちゅらかーぎーが来たやっさ!写真一緒に撮って!!」
立ち姿とは違い、すごくフランクだったおじさん。
おじさんは免許センター前で眼鏡を忘れた人に眼鏡を貸しておられるそうです。
「せっかくだから中まで一緒に行こう!」おじさんはそう言って私を案内してくれます。
隣に人がいてくれる安心さ。これだけで負けそうな心を立て直すことができます。
そう安堵したのもつかの間。この後、人を疑ってしまうことが起きます。
第二関門:おじさん大ハッスル
私と一緒に免許センターの中に入ったおじさんは突然大きな声をあげました。
「首里城から、姫君のおなーりー!」
広いロビーに響き渡たるおじさんの声。
遠くの人までこちらを振り返ったのがわかりました。
- 「ちょ!なに言ってるんですか!」
- 「あ、ごめん。」
注目を集めたところでおじさんは仕事に戻ってしまったので、このあとは温度があがった免許センターという名の戦場へひとりで向かいます。
琉装のメイクで運転免許は更新できるのか?
第三関門:印紙購入
受付のお姉さんには特に何も言われませんでした。
しかしふと横を見ると、仕事に戻ったはずの黒いおじさん。
受付のお姉さんに「首里城の姫君だから安くするように」と指示。
もちろん安くはなりませんでしたが、おじさんはハチャメチャすぎるのです。
いつの間にかセットみたいになっていた私とおじさん
第四関門:視力検査
係りの人
「はい、じゃあこっちです。えっと、眼鏡はなしで良いですよね?問題ないですねー。では次はあちらへ」
一瞬自分が琉装なのは白昼夢だったのかと思うほど、順調に事が進み、それはそれで戸惑いました。
第五関門:写真撮影
そしてついに写真撮影の段階に。
私はこの格好で免許の写真を撮ってもらえるのでしょうか。
(怒られませんように。怒られませんように。)
怒られませんよ・・・
心の中で呪文のように唱えていましたが、現実はそんなに甘くありません。
やばい。ちょっとザワザワしている。
そして「免許の写真は明らかに本人だとわかる姿でないと写せないんですよ」と、やんわりですが注意を受けました。
すみません!すみません!!
念のため持ってきていた免許サイズの写真を提出しました。
ということで写真撮影はNG!
メイクは女の武器ですが、やりすぎはダメ。
※場所によっては持参の写真が使えない場合もあるので、写真持参の場合は事前の確認が必要です。
教官に嘘をつく
免許更新は最後に講習を受けなければ終わりません。
2階の教室へ。
ずいぶんこの格好には慣れたつもりでしたが、この状況を知らない人ばかりの場に飛び込むのは勇気がいります。講習を受ける人しか入られないので、ここからは本当に一人きりです。ああ。
意を決して教室に入ると。
教官「うわー!すごい!すごいべっぴんが来たー!」
最初の黒いおじさんに引けを取らないテンションの高い教官。
「あ、もしかして今日の糸満ハーレーに出演するの?」
この日は運良く免許センターの近くで大きなお祭り糸満ハーレーがあったので、ハーレーのどこかの演目に出る出演者と思われたようです。
「三線?舞踊?唄?何時から?」という矢継ぎ早の質問に「・・・ハイ。三線です。・・・お昼から。」と嘘を重ねる私。
「せっかくだから唄ってほしいなー!」とも言われましたが、目を泳がせまくって回避しました。
嘘をついてしまって、すみませんでした。
琉装のメイクで免許写真を撮っていたなら
ということで、写真持参だったため、その場で発行ではなく夕方まで待っての発行でしたが無事に免許を更新することができました。
これが今回発行された免許。
ま、普通です
これに琉装メイク後の写真をあてはめてみると
だれ?
今更ですが、このメイクで免許証が発行されなくて良かったと心から思います。
「免許更新のときは普段のメイクで行きましょう」
女性のみなさんには、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。