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那覇空港LCCターミナルの歩き方
2012年10月18日に国内初のLCC(ローコストキャリア)専用ターミナルとして、那覇空港のLCCターミナルが供用が開始されました。もともとはANAの貨物ターミナルだった場所を一部旅客用に改装したものです。
2013年4月現在、ピーチとエアアジア・ジャパンの2社が那覇路線に参入しています。ちなみに同じくLCCのジェットスターについては、従来の国内線ターミナル発着となるので要注意。
ANAウェブサイトによると、那覇空港LCC専用ターミナルの特徴は
- LCC専用ターミナルとして貨物上屋を改装した、平屋造りのシンプルな構造
- 上屋前にあるスポットを活用した「徒歩」による搭乗・降機
- ベルトコンベアを利用しない手荷物取り扱い
- 沖縄らしい雰囲気醸成のための施設配置、無料Wi-Fiや映像ダウンロードサービスの提供などにより、低コストながらも利用者サービス充実を目指す
とのこと。従来の国内線ターミナルとはかなり使い勝手が違っているようです。
先日ピーチの航空機を利用する機会があったので、ターミナルの様子をレポートしてきました。
ターミナルへは専用シャトルバスで
LCC専用ターミナルへの乗り入れは許可車両のみとなっており、国内線ターミナルからのシャトルバス(無料)か指定レンタカー会社の送迎バスのみ。シャトルバスは国内線ターミナル1Fの4番バスのりばから、LCC便の出発時刻2時間半前から約10分間隔で運行しているそう。
バスに揺られること約5分。貨物ターミナルのゲートをくぐり、那覇空港の北端に位置するLCC専用ターミナルへと到着です。車窓からは、フォークリフトが大きなコンテナを持ち上げてターミナル内を行き交う様子が見られます。貨物ターミナルにはたくさんの車両が行き交っているので、シャトルバスを降りたらすみやかにターミナル内に入るよう促されるのであまりウロウロできません。
がらんとしたターミナル
簡素な入り口からLCCターミナルに入ると、とても天井が高くがらんとした空間が広がっていました。
入ってすぐ左手にテーブルとイスが並んだ休憩所とちょっとした売店があり、Tシャツやプリクラ機、飲み物、お菓子などが販売されていました。しかし国内線ターミナルの充実度と比べると雲泥の差。お土産は国内線ターミナルで買っておくのがおすすめです。
ゆいレールの駅でも見かける35COFFEEのコーヒースタンドもありました。コーヒー豆の良い香りがあたりに広がっています。
こちらが各航空会社のチェックインカウンター。今回私が利用したピーチの場合、預け荷物がある場合は追加料金が発生することもあり、荷物を比較的コンパクトにまとめている人が多い印象。また、従来の国内線に比べスタッフの数も少なく、利用客も機械操作に慣れた若い人が多いようにも感じました。
手荷物検査通過後
手荷物検査を通過した奥には、さらに広い空間が広がっていました。
こちらもまた、ダクトむき出しのがらんとした殺風景な空間。
搭乗口は2つ。移動式のチェックインワゴンが数台あるだけで、かなり簡素なつくりです。
小さいながらも、ちゃんとDFSの商品受け取りカウンターもあります。
こちらにもちょっとしたお土産店が。ちんすこう、紅いもタルトなどのお菓子類は手荷物検査前のロビーの売店よりこちらのほうが充実しています。
ターミナル内には無料で WiFi が提供されており、搭乗の待ち時間にインターネット接続することができます。これは嬉しいサービスですね。
また、無料で映像コンテンツをダウンロードできる『ドリームスクリーンAIR』というサービスも利用実証実験中でした(Android端末のみ)。機内での時間も退屈せずに過ごせそうですね。
なんとバーカウンターもあります
何も無い空間のように見えますが、なんと一画に立ち飲みのおしゃれなバーカウンターを発見。
ベルギービールやスパークリングワインがなんと500円!
これは酒飲みには嬉しいお店です。
というわけで搭乗前にシュワっと・・・。
サンドイッチなどの軽食、おつまみもいろいろと揃っているようでした。
こちらのバーカウンターは今年の3月1日にOPENしたばかりだそう。搭乗までの時間が楽しくなること間違いなしですね。
搭乗は徒歩で
搭乗券はレシートタイプ。
ピーチは関西空港が拠点なので『OOKINI!!』の印字が。ちなみに機内アナウンスでもCAさんが最後に「おおきに」と言っているのでチェックしてみてくださいね。
搭乗ゲートを通過し、飛行機までは徒歩で移動します。
まわりに遮るものが何も無くかなり海風が強いので、搭乗券や帽子、手荷物などが飛ばされてしまわないように注意が必要です。
倉庫から人がぞろぞろと出てくるようでちょっと面白い光景です。
貨物ターミナルは空港の北端にあるため、滑走路までの移動距離もかなり長く感じました。
帰着便の様子
那覇空港に帰着した場合も同じく、タラップを降り徒歩でLCCターミナルへと移動します。
倉庫に吸い込まれていく人々。
預け荷物はターンテーブルではなく、スタッフから手渡しで返却されます。航空機からターミナルまでが近いので、従来の国内線と比べ荷物がターミナル内に運ばれてくるのもスピーディでした。
そして行きと同じく、フォークリフトがきびきびと働く様子を見ながらシャトルバスで国内線ターミナルへと帰ります。
というわけで那覇空港LCCの様子をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
国内線ターミナルからLCCターミナルへの移動時間があるので、いつもより早めに到着しておかないといけなかったり、欠航や遅延も多かったりと不自由な面もありますが、なによりこれまでの常識を覆すほどの低価格が魅力のローコストキャリア。スケジュールにゆとりを持ってうまく利用していきたいものですね。
今秋からはピーチで那覇空港からの国際線も就航予定。海外旅行もぐっと身近になりそうなLCCにこれからも期待です!