2012.12.21

我如古ファンクラブが語る我如古の魅力

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我如古ファンクラブをご存知ですか?宜野湾市我如古と音楽を愛する不思議なバンドに出会いました。

わたしの友人に「我如古ファンクラブのファン」がいます。
わたしに「我如古ファンクラブがすごく良いから一緒に行こう!」と誘ってくるのです。

「待って。ファンクラブのファンってなに?」「我如古って我如古さんって人?」「宜野湾市の我如古?」「なんのこと?」「それ日本語?」

まったくわけがわからなかったのですが、興味半分で誘われるままに着いて行ったらライブハウスでした。そして、そこで見た我如古ファンクラブはめちゃくちゃ面白くてカッコいいバンドだったのです。

我如古ファンクラブ

我如古ファンクラブってなに?

ライブを見てから2週間後。
私たちは我如古ファンクラブさんが活動拠点としている宜野湾市我如古のG-shelter(Gシェルター)にお邪魔しました。まずは何がなんだかわからないわたしと読者の方のために、我如古ファンクラブとは?というところから聞きたいと思います。
ではボーカルの黒澤さんのインタビューをどうぞ。

—バンド名の由来を聞きたいです。なぜ我如古ファンクラブなんですか?

もともと自分は1人で即興みたいなことはやっていましたが、バンドは持っていなかったんです。
でもイベントのオーガナイズをやっている友人から、イベントをするからバンドをやってほしいと頼まれたんです。なので、そのイベントにあわせて即席のその日のみのバンドを結成しようと思ったことからはじまります。

どんな音にしようかと考えたときにFunkがしたいと思いました。
でもまだ僕以外のメンバーはいません。
そうこうするうちに、ライブの日が迫ってきて、まずツアー情報を出すために紙媒体に名前を載せないといけないことになったんです。

どうしようどうしようと思って、とりあえず我如古に住んでいるので「我如古」という名前と、やりたい「Funk(ファンク)」は付けようと決めたんです。
でもFunkって言ってFunkができるメンバーが集まらなかったら・・という消極的な気持ちもあって、「そうだ!我如古ファンクラブにしよう!」と。なのでこの名前は「我如古のことが好き」という意味と「Funk LOVE」という2つの意味があります。
即席のバンドの予定でしたが2年続けてきて、最近はようやくFunkもできるようになりました。

—MCはめちゃくちゃ面白いのに、音楽がはじまるとカッコ良くてそのギャップにハマりました

音もちゃんとやりたいし、でも来て頂いたみなさんには喜んでもらいたいと思ってます。
この衣装は最近からなんですが、最初のライブで「チャラい!」とか「ウケる!」とか大好評でした(笑)中村洋装さんにデザインと制作をしていただいたんですよ。


フルオーダーメイドの衣装

—唄は宜野湾市我如古がテーマのことが多いんですか?

曲名に「我如古」と入っているのは我如古のことです。
『我如古畳店』とか『立ち上がれ我如古』とか『我如古秘宝館』などがそうです。

 

『我如古畳店』は勝手に名前をつかった曲を作っていたんですが、知り合いを辿ったら友人のおじさんの模合仲間だとわかって、頼んでPVの撮影場所として撮らせてもらったんですよ

『我如古秘宝館』は、他の観光地にはあるのに沖縄にはない絶対的観光施設「秘宝館」への建設の思いを曲にしました。まず曲を作ったら誰かが秘宝館を作ってくれるかな、と思って。

沖縄にはズルむけのエロは溢れているんですよ。まず地名が凄いじゃないですか。恩名村のいんぶビーチとか絶対わざとだと思いますもん。うちにも『湿地帯を突き抜けろ』という曲があってですね、ま、湿地帯の歌なんですけど。あそこにマングローブがあったり、親子写生大会をやったりとか、もうね、

(ここからお昼とは思えない下ネタが続いたので省略)

もともと我如古の宣伝をしたいという意味でバンドをはじめたということではなかったんですが、ファンクラブという名前を名乗るからには地域のことも唄ったりしたいと思って。
でも、だんだんやってきているうちに、我如古を推しているのが楽しくなってきています。
我如古ってみなさん交差点ぐらいしか知らないと思いますが、一歩中に入るとすごく魅力がいっぱいなんですよ!

我如古ファンクラブさんと我如古をまわってみた

ということで我如古の魅力を教えてもらうために、我如古ファンクラブの黒澤さんと我如古を歩いてみました。
以下は黒澤さんが教えてくれた我如古の魅力です。

★我如古の魅力1:路地の奥にある大きな寺

330号線からひとつ裏道にある念法寺。
すごい立派なものが隠されている感じで、初めて目にしたときは目が覚める思いだったそう。

★我如古の魅力2:よくわからない三角の穴

歩いているときにたまたま見つけた三角の穴。
黒澤さんは「斎場御嶽の三角岩みたいなオーラを放っているようないないような‥」とつぶやいていましたが、気のせいだと思います。

★我如古の魅力3:我如古最大のパワースポット

 

我如古公民館の横にある我如古ヒージャーガーは市指定有形民俗文化財です。

明治時代に区民総出で作られたそうです。
失礼ながら思っていたよりもすごく整備されていて、我如古にこんなところがあったのかとびっくり。

★我如古の魅力4:井戸の奥の洞くつ

 

民家の横に井戸があり、その奥に洞くつがあるそうです。


黒澤さんが指差す方向になにやら鬱蒼とした草で覆われたトンネルのようなものが見えましたが、怖すぎて行けませんでした。

★我如古の魅力5:ハイエース駄菓子屋

なにこれ!?

車いっぱいに駄菓子が詰め込まれています。

こちらは「だがしやキララ」さん。

開店時間は夕方(16時〜19時ぐらい)のみ、という不思議なお店です。
駄菓子だけでなくおでんやぜんざいなんかも買えるよう。

日が暮れるとこんな感じになるそうです。

これを駄菓子屋だと誰が思おうか!?

★我如古の魅力6:壁盆栽


雨宿り?

最後は黒澤さんが「壁盆栽」と呼ぶ壁アート。
数ヶ月に一度ぐらいキレイにカットされるのだそうです。
木の根元に組み込まれた石敢當もすてきです。

近所の方の話では以前某テレビ番組が取材に来た際に「友人に教えてもらってはじめたので、友人じゃなく自分が出演するのはおかしい」と取材を断ったことがあるとか。
つまりは県内にもう1ヶ所こんな壁盆栽があるのか?

我如古のこれから

ということで我如古の魅力を紹介していただきましたが、歩いてまわったので見られたのは我如古のほんの一部。しかし短い時間ながらも次から次に目を見張るようなものが出てくる我如古の謎めいた魅力に翻弄されたのでした。

そんな我如古ですが、国道330号線沿いの我如古交差点近くで道路拡張工事がはじまっています。

PVを撮った我如古畳店(お店は移転)もいまは取り壊し中。

我如古ファンクラブさんの活動拠点G-shelter(Gシェルター)もなくなってしまうそうです。
(別場所に移転予定)

しかし心配する事なかれ。
我如古ファンクラブさんが我如古を拠点活動とするのはあと少しで終わりですが、今後も我如古の名を背負うバンドとして我如古をPRしつづけます、と黒澤さんは力強くおっしゃっていました。

「がっねっこっ!がっねっこっ!がっねっこっ!」 我如古のテーマby我如古ファンクラブ

我如古ファンクラブさんが気になった方は新年1/4(金)に桜坂セントラルでライブがあるらしいですよ。

我如古と我如古ファンクラブに幸あれ!

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