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石敢當の設置の傾向と対策
沖縄の街角でよく見かける「石敢當(いしがんとう)」。
沖縄初心者の観光客からは、表札と間違われることもありますね。
今さら説明するまでも無いかもしれませんが、石敢當とは
「マジムン(悪霊的なもの)は直進する性質を持つため丁字路や三叉路などの突き当たりにぶつかると向かいの家に入ってきてしまうと信じられている。そのため、丁字路や三叉路などの突き当たりに石敢當を設け、魔物の侵入を防ぐ魔よけとする。魔物は石敢當に当たると砕け散るとされる。」(wikipedia)
という魔除けの一種です。
(こういうことだよね?)
で、前々から疑問だったのですが「丁字路や三叉路などの突き当たり」に石敢當が多い、って記述がありますが石敢當ってT字路とかに無いこともありますよね?
というわけで今回は石敢當の設置状況から石敢當が実際にどのように配置されているか調べてみたいと思います。
事務所のまわりを歩いてみる
というわけでDEEの事務所の周辺を歩きながら石敢當を探してみます。ちなみにDEEの事務所は那覇市の真嘉比と古島の間くらいです。
事務所周辺の地図を出力。石敢當を見つけたら向いている方向と場所をチェック。
- オーソドックスな石敢當
- なんかちょっと高そうな石敢當
- ちょっと年期が入ってそうな石敢當
- シーサー+石敢當
- ダブル石敢當
- ショールームの角に石敢當
- シーサー+石敢當その2
- こっちは彫り込まれたシーサー
約一時間歩いて、見つけた石敢當は46基。集め始めるとキリが無いので適当なところで切り上げました。
これが事務所のまわりの石敢當一覧だ
というわけで、これが事務所のまわりの石敢當の一覧です。赤い矢印が石敢當で、矢印の方向は石敢當の向きを表しています。以下で傾向を見ていきましょう。
1.T字路の突き当たりにはほぼ確実に石敢當がある
これは先の石敢當の説明に書かれている通りですがT字路の道が交差している部分にはほぼ必ず石敢當がありました。いくつか無い場所もあったのですが、建物が工事中だったりその場所が公園だったりしてたので、石敢當をまだ置いていない、あるいはおけない理由があるのかもしれません。
2.十字路、家の角にも多い
T字路以外では十字路に設置されているケースが多く見られます。しかし、配置してあるのは十字路の二箇所程度。
これちょっと疑問だったんですが十字路ってマジムンが直線的な進み方しかできないとしたらこの位置に石敢當があっても全然防げてないような気がするんですが、気のせいでしょうか?道を曲がろうとして曲がり損ねたマジムンが飛び込んでくる、みたいなことなんでしょうか?
民俗学的には四つ辻(十字路)には魔物が出やすい的な話があるので、そのあたりの影響なのかもしれませんがなんだかよく分かりません。誰か石敢當に詳しい方がいたら教えてください。
3.微妙な道のカーブでも石敢當
道が若干折れている場合でも石敢當が設置されている場合がありました。どんだけマジムンは直線的な動きしかできないのでしょうか。
4.たまに門扉に置いてある
ごくごくまれですが、T字路でも十字路でもない家で門の下部に石敢當を設置している所がありました。上の写真では石敢當の上にこれまた魔除けのゲーン(ススキの葉を結んだもの)が設置されています。
ただ、この家は至る所にゲーンだったり、ペットボトル(猫よけ?)があったので、割と悪霊とかネコとかに神経質なのかもしれません。
マジムンの動きをシミュレートしてみる
もうこの特集がどの方向に向かってるか、全然解らなくなってきましたが事務所から徒歩1分程度の所にローソンがあるのです。これ人間なら徒歩1分で着いて、事務所にも徒歩1分で帰れれるのですがマジムンで考えると
・石敢當のあるT字路に突き当たるとアウト
・石敢當の向いている方向から石敢當を通り過ぎるとアウト
って事になるかと思うのでコンビニから帰るのも何かと大変です。
かなり大回りして事務所に帰らないといけません。マジムンは直進しかできないらしいのでそもそも角を曲がれるかは解りませんが。
結局の所よく分からない
というわけで石敢當の設置傾向について調べてみたんですが正直よく分かりません。沖縄にお住まいの方で石敢當を設置したことのある方はどういう法則で石敢當を設置したのか是非教えてください。
あとマジムンは本当に直進しかできないのか。DEEokinawaをご覧のマジムンがいらっしゃったら是非そのあたりの情報を教えて頂ければと思います。