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newコーレーグースを発掘する
沖縄そばの薬味として欠かすことの出来ない調味料と言えば、コーレーグース。
コーレーグースとは、沖縄の方言で「島唐辛子」のことですが、沖縄そばに使う島唐辛子を泡盛に漬け込んだ調味料のことでもあります。
好みによってはチャンプルーや味噌汁などにも使用されます。
調味料のコーレーグースの歴史は比較的新しく、明治期にハワイに移民した沖縄県民が、ハワイのチリウォーターを参考に作ったのが起源だそう。それがその後、沖縄に伝えられ定着したそうです。
つまり本日は、ハワイのチリウォーターからコーレーグースを生み出した先人の偉業をみならい、
島唐辛子以外の沖縄の食材で新しいコーレーグースを作りだす
ことに挑戦してみようと思います。
食材のラインナップ
ゴーヤー、海ぶどう、パイン、スッパイマン、黒糖、シークヮーサー
これらの食材を泡盛に漬けて新たな調味料を生み出してみます。
通常コーレーグースを作る際は、完成まで数ヶ月寝かせるそうですが、もうちょっと早く試したいので工夫をしてみました。
・すぐにしみ出しにくそうな材料は爪楊枝で刺す
・容器に保存する前に刺激を与える(シェイクする)
若干荒業ではありますが、これで熟成促進を促しましょう。
まずは、仕込み。
ゴーヤーとシークヮーサーは、爪楊枝でブスブスと刺しておきます。
いい出汁でろよぉぉ~
そして、より味を馴染ませるために、それぞれの材料を泡盛とシェイク!!
とにかくシェイク!!!!
準備おわり
「熟成しろよぉ~~」っと念を込め、そのまま数日寝かせました。
試食会
6種類の食材から、新しい沖縄そばのお供が誕生する瞬間がやってきました。
パチパチパチ。
それぞれ良い色が出ています。
まずは海ぶどうグース
ズズッ・・・ゴクッ。
う~ん。磯の香りがほのかにするもののあまり変化がありません。
オススメ度
★★☆☆☆
悪くはないけど良い要素もない。
続いて
パイングース
これはどうでしょうか。すごく甘そうなイメージですが。
ドキドキ・・・
ありゃ?
これも味がしない。。
これまさか、全食材こんな感じなんでしょうか(不安)。
オススメ度
★★☆☆☆
そもそも存在感がない。
スッパイマングース
続いてはスッパイマンを使ったスッパイマングース
ヒーローに望みを託しましょう。
色はすごく出ているから、おそらく何らかの変化は期待できる、はず!
頼むぞヒーロー。いざ、試食!!!
何なんでしょう、この味。どう表現したらいいのでしょうか。
香りはスッパイマン、そしてスープは甘さがしみ出していますが、ズバリ美味しいのかと問われると返答に困る味です。
オススメ度
★★☆☆☆
わからない。もうわからない。
ゴーヤーグース
泡盛にゴーヤーを漬けたゴーヤーグースは、ただただ怖い色になっております。
でも色がこれだけ出ているということは、味もしっかりと出ているはずです。
ドキドキ・・・・
いざ、試食
!!!うまい!!うまい!!!
オススメ度
★★★★☆
少しゴーヤーの苦味はありますが、ゴーヤー好きな人は問題なくいけます!!
夏に食べたら夏バテ予防にもいいかもしれません。
シークヮーサーグース
続いてはシークヮサー。
イメージ的にはこれが、一番マッチしそうです。
いざ。
まず、麺はさわやかな感じです。
続いてスープ
!!!苦っ!!
そういえば、シークヮサーは皮ごと漬け込んだのでした。
しっかりと皮から苦味が出ています。
オススメ度
★☆☆☆☆
敗因は皮です。なので果実だけならいけるような気がします。
黒糖グース
最後はデザート感覚で、黒糖グース。
これはどうか!?
あ!これは!
予想外に爽やかな味わいになっています!
一番美味しい!!!
オススメ度
★★★★★
少し甘くてうどんの出汁のように飲めます。
まとめ
今回の取り組みの結果
商品化できそう
黒糖、ゴーヤー
改良の余地あり
シークヮーサー(皮を入れない)
漬ける意味が無い
海ぶどう、パイン
沖縄そばに混ぜない方がいい
スッパイマン
※スッパイマンを泡盛に漬けた原液は美味しかった
結構頑張りましたが、まぁ正直にいうと普通のコーレーグースが一番でした。
でも、もしかしたら他に良い材料があるかもしれませんので、気になる方はぜひオリジナルグースづくりにチャレンジしてみてくださいませ。
ゲストライター
- ヤエ
- 沖縄生まれの沖縄育ち。泡盛を愛してやまない、根っからのうちな~んちゅ