2012.09.21

勝手に島パンプロジェクト(宮古島編)

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勝手に島パンプロジェクト第二弾!今回は宮古島編でしかも二種類。さてどんなパンが出来上がるのか。

以前「勝手に島パンプロジェクト」と銘打って、沖縄県内の市町村の特産物を使ったパンを開発するという試みをやったのですが、今回はその第二弾をお送りしたいと思います。

前回は沖縄本島南部、与那原の「綱引きパン」を作りました。
参考:「勝手に島パンプロジェクト(与那原編)
はじめてにしてはなかなかの出来映えだったのではと自画自賛しています。味は無かったですが。

そして今回は、びゅーんと離島へ飛んで、宮古島をテーマにしたパンを作ってみたいと思います。
名付けて「勝手に島パンプロジェクト(宮古島編)」!
・・・いえ、締め切り直前で他にネタが無かったとかそういうことではありませんよ。
 

まずは島パンプロジェクトについておさらい

ひーぷーさんが司会を務める人気テレビ番組「ひーぷー☆ホップ」で、県内各市町村の特産物を使ったパンを視聴者とともに開発し、みごと選ばれた2点を実際に商品化、ローソンの店頭で販売するという企画です。その名も「わったー島パン開発プロジェクト」。

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ちんすこうメロンパン(那覇エリア)
―表面の皮の部分がちんすこうの生地になっているメロンパン。

読谷コンビーフの和風ピザパン(中部エリア)
―読谷産のコンビーフと油味噌を使ったピザ風の惣菜パン。

番組内の生放送投票で選ばれたのはこのふたつ。いよいよ10月7日から発売になるそうです。
よかったら与那原綱引きパンもラインアップに加えていいんですよ?
 

宮古島のアレをパンにしよう

というわけで第二弾で勝手にピックアップする地域、宮古島。
独自の文化が息づく自然豊かな島です。

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今回はそんな宮古島を現す素材として2種類の材料をピックアップしてみました。
 

ではパンづくり開始

と、わざわざ宮古島の紹介写真を挟み込んでみましたが、材料は全て沖縄本島で手に入ったものを使っています。便利な時代です。

前回は最初の材料を混ぜ合わせるところから全て手でやっていたのですが、今回は文明の利器を導入することに。

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ホームベーカリー!
ええ、前回はその存在をすっかり忘れておりました。

材料は強力粉250g、水200ml、砂糖大さじ2、塩少々、スキムミルク大さじ1、バター6g、ドライイースト3g。

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説明書どおり分量を計っていきます
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今回はバターも入ってよりリッチに

あとはスイッチを押すだけで、約2時間後には一次発酵まで完了。
なんと素晴らしい文明の利器なのでしょう。

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しかもふわっふわ!
 

練り込む黒と白

ホームベーカリーから生地を取り出し、今回は二種類のパンを作るので二等分します。

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ふわふわでずっと触っていたい感触
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ジャキーンと半分に切ります

まずひとつめの生地に混ぜるのはこれ。ワシミルク!

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なんでも宮古島から橋でつながっている池間島ではお祭りの時などに、ミルク酒といって泡盛にワシミルク(練乳)を混ぜたものを飲む週間があるんだそう。今回ひとつめのパンはこれを再現することに。泡盛はもちろん宮古島の銘柄「菊の露」を使用。

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ワシミルクをたっぷりと注ぎます
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もちろん泡盛もたっぷりと注ぎます

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水分が多すぎるためか、せっかくのさっきまでのふわふわ生地がものすごくべちゃべちゃに...。
非常に不安がよぎりますが、気を取り直してもうひとつの生地作り。

登場したのはイカスミ。
そう、こちらは宮古島の島尻地区に伝わる奇祭、パーントゥをイメージした生地です。
パーントゥについての詳細は、昨年のmiooonのレポートをどうぞ。「宮古島島尻地区の奇祭パーントゥ

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こちらも生地にたっぷりと混ぜ込みます。

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どこからどう見ても泥遊びですが、食べ物を作っているところです。

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一次発酵後の生地だからか、イカスミがうまく生地になじまず妙にまだらになってしまいました...。最初から混ぜておくべきだったか。

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というわけでホームベーカリーから出てきたときのふわっふわの生地から考えると、めちゃくちゃ不安な状態の二種類の生地が完成しました。
黒と白、このふたつの生地から、ミルク酒の生地でミルク様の仮面、イカスミの生地でパーントゥの仮面を生み出してみたいと思います。
 

二次発酵 → 本焼き

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ここで20分間のベンチタイム。濡れ布巾をかけて休ませます。

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オーブンを40度に設定し20分ほど二次発酵
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二次発酵で少し生地がまとまった?

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いよいよ本焼き。180度に設定し、15分ほど焼いて完成です。

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無事、焼き上がり!
イカスミ生地のほうは、パーントゥの仮面というよりパーントゥに泥を塗られた人の顔面といったところでしょうか。
 

仮面装着

焼きあがったパンに目と口の切り込みを入れます。

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↓ ヘ ン シ ー ン!



<ミルク様>

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<パーントゥ 改め パーントゥに泥を塗られた人>

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「・・・・・・。」

ごめんなさいごめんなさい!決して神を冒涜したつもりは!
あとなんか髪もぼさぼさでごめんなさい。決して寝起きでは。

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というわけで食べられる仮面、いかがだったでしょうか?
来年のお子様の夏休みの自由研究なんかにいいかもしれませんよ!

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イカスミがマーブル模様になっていてきれい
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朝ごはんに美味しくいただきました

ちなみにミルク様のミルク酒パンは甘くて泡盛の風味がふんわり残っていてけっこう美味しかったです。
・・・イカスミは例によって無味でした。

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