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【入りにくい店に入ってみた】宮古島の丼喫茶
沖縄の街を歩いていて大通りからふいっと路地裏などに入ってみると、営業しているのかいないのかも分からない、もんのすごく入りにくい雰囲気のお店に出会うことがあります。
通るたびに気になって興味はあるのに、扉を開けるのにすごく勇気がいるような。
そこにあえて挑戦していくシリーズ、名づけて【入りにくい店に入ってみた】。
第一回:食堂 自流
第二回:カムイラーメン喫茶
第三回:平和食堂
第四回:聚楽苑(じゅらくえん)
第五回:マカビペット店
第六回:すきやき&おでんハウス 笑
第七回:USレストラン
今回ははじめての離島編、宮古島からお届けします。
夜中に見つけた気になるお店
これまでの入りにくいお店はどちらかというと店構え的になんのお店かわからなかったり、営業しているかわからなかったり、というお店でしたが、今回ご紹介するのはこちら。
丼喫茶フルハウス
丼喫茶!?
一度通り過ぎて、「え?」と思って戻ってみたら丼でした。
おそらく喫茶店なんでしょうが、先頭についている「丼」の一文字の違和感が半端ありません。
ちなみに写真が暗いのはこのお店を見つけたのが、夜の11時だからです。
夜の11時に開いている喫茶店。プラス丼・・・。
このまま入ってみようかとも思いましたが、お腹がいっぱいだったため翌日に戻ってこようと決めて、この日は店の前を素通りしました。
昼に行ってみた
こちらが昼間の丼喫茶看板。
細かいですが、店名の通り、電話番号がちゃんとポーカーの役フルハウス(同じカードが2枚と3枚)になっています
もうひとつの看板は「丼 & COFFEE」
こちらは、島ぞうりとハイヒールを片足づつ履いてしまったような違和感です
では入ってみましょう。
入店
店内にはカウンターとテーブル席が2つ。壁には一面に漫画が並べられています。
趣は喫茶店ですね
入り口のすぐ右側にメニューが張り出されていました。
机にメニュー表はないので、ここで選んで頼んで欲しいとのこと
店内は喫茶店ですが、メニューは喫茶店とは思えないほど充実している丼並び。
玉子丼より高いシューマイも気になる
ちなみにドリンクコーナーには島酒の下にアイスティー
いろいろ気になりますが、昼食をかねて玉子丼を注文してみました。
ちなみに沖縄の丼ぶりは良くも悪くも本州のとは若干違います。
例えばこちらは前日に同じく宮古島で食べた「タコ丼」。
名物のタコが入っているのは問題ありません。
ただ他の具に人参とかキャベツだとかが入っており、野菜炒めを硬めに玉子でとじている感じなのです。
きっとそんな沖縄丼が出てくるんだろうな、と思いながら待つこと15分(お一人で作っているので時間がかかるそうです)。
運ばれてきたのがこの玉子丼。
ふわふわにとろけた玉子が黄金色に輝いています
食べてみると少し辛めの出汁がご飯に絡んでウマー!
うあー、これか!丼に自信があるから丼喫茶なのか!
と感動しながら一気に食べました。
本当に美味しかったのです。
丼喫茶とは
お店のママさんに「めちゃくちゃ美味しかったです!ここは丼が名物のお店なんですね?」と聞いてみると。
「あら、ありがとう。でも別に丼がメインのお店ではないのよ」
丼はメインじゃない。
えー!じゃあ、なんで丼喫茶?
お話を聞いてみると、こちらのお店、昔は喫茶店の上で麻雀屋さんも経営していたそうです。
そして食事は2階のお客さんが食べるようにと作っていたとのこと。
現在は麻雀屋さんはやめてしまったので、飲み物メインでお店をやっていますが、常連のお客さんの「なんか食べたい」という要望に応えて一部の食事メニューを残しているとか。
そうは言っても丼が一番人気なんですよね?と聞いてみると、そんなこともなくて常連さんは自分の好きなメニューを繰り返し食べているそうです。
みんな頼むメニューは偏っているし、ママさん自身はここでご飯を食べないので、オススメを聞かれると困ってしまうともおっしゃっていました。
・みんないろんなものを食べるから丼が一番美味しいかは知らない。
・私は食べないから何が一番美味しいかはわからない
・丼喫茶の丼は食事の意味(ていうかおそらくダジャレ)
なんだかわかったようなわからないような感じですが、玉子丼美味しかったです!
ちなみにお店は朝の11時〜夜の12時まで。
年中無休でやっているそうです。
お腹いっぱい!
宮古島の繁華街のはずれの方で常連さん相手にやっている丼喫茶。
もし見つけることができれば、美味しい丼が食べられるので行ってみてくださいね。
でもお一人で経営されているので、どんどんお客さんが入ると、どんどん食事が出る時間も遅くなります。
ご注意を。