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旧盆の準備はお済みですか?
今日から旧盆がはじまりましたね。
旧盆はご先祖さまがあの世から帰ってくる一大イベントです。
ご先祖様を気持ちよくお迎えするために、「あれを用意して、あれを買って」と忙しく走り回った人も多いはず。
DEEでは去年『旧盆のスーパー事情を調べよう』という記事で、スーパーで売られているラインナップも調べています。
その他にも旧盆記事はこちら(振り返ってみると旧盆ネタが意外と少ない...!)。
・ウークイの夜に中野さんのお宅にお邪魔してきた
・石垣島でアンガマ巡り
・白保の獅子舞
興味があればご覧くださいませ。
今回は旧盆前日の市場をまわって、何を売っているのか、どれだけ賑わっているかを調べてきました。
那覇市第一牧志公設市場(那覇市)
国際通りからもほど近く、いつもは地元の人より観光客の人の方が多いんじゃないかと思うような公設市場。
お盆前日は明らかに地元のお母さんたちが多かったです。
いつもは「観光客?いつの飛行機で帰るの?」と声をかけてくるお店の人も今日ばかりは何も言いません
魚、野菜、乾物、お肉といろんなものが売られる公設市場ですが、もっとも人が多いのは精肉店の前でした。
儀礼食である中身汁用のお肉がたっぷり。
普通のお母さんたちが「2キロちょうだい!」「3キロちょうだい!」と、業者並みに大量購入していました
こちらは重箱用の紅白かまぼこ。
飛ぶように売れて行くので色付けもその場でおこなっていました。
刷毛で白かまぼこに食紅を塗っています
市場の外では妙に長いサトウキビも売られています
サトウキビはあの世からくるときに転ばないための杖。お土産を持って帰る天秤棒にもなります
農連中央市場(那覇市)
先日『農連市場のラジオ体操』でも取材した農連市場。
買い物客の多さは普段より少し多いくらいだそうです。
普段は花を売っているお店に追加されたお盆グッズコーナー。
手前にあるのはガンシナー。
ご先祖様がお土産を持って帰るのに使う運搬具。またスイカなどが転がらないように土台にしたりもします
こんな枝の束みたいなのから数週間かけてひとつづつガンシナーを作ったそうです。
カレンダーに「ボン」って書いてあった。
入日・中日
中部農連市場(沖縄市)
ところ変わってこちらは沖縄市の中部農連市場。「ノーレン」というと那覇市の農連を思い浮かべる方が多いと思いますが、沖縄市にもあるのです。こちらは以前大晦日の様子をご紹介しています。
こちらでもやはり肉屋さんが大繁盛。
お店の前に無造作に積まれたソーキ骨。
みなさん袋いっぱいに肉を買っていきます。沖縄でお盆といえば先述の通り中身汁ですが、ここではソーキの塊や三枚肉の塊をまとめて買っていくお客さんが多いように感じました。
市場の中のお店はやや閑散としています。あまりお盆に関係ないのか、時間が遅すぎて(市場は朝が最も活気があるのだ)ピークが過ぎたのか。
こちらでもお盆用のサトウキビが販売されていました。
ノルディックスキーみたいになってる。まさにご先祖様の杖ですね。
短いサトウキビは、杖ではなくご先祖様へのお土産として供えられるようです。
那覇の農連などに比べて、比較的小さな市場なのですが人と車がじゃんじゃん通って活気づいていました。
糸満市中央市場(糸満市)
最後は糸満にある糸満市中央市場。旧暦文化が根強く残る漁師町の市場はとても賑わっていました。
道路の真ん中に車を停めて荷物を積み込んだり、ゆんたくしたり。このゆるい感じがたまりません。
地べたにゴザを敷いて売っている様子は何とも懐かしい雰囲気。いい具合に飴色になったゴザは何年使っているのだろう。
年季の入ったサトウキビ切り器。ザクザク切ってた。
ガンシナーはワラかクバの葉で作られることが多いそうです。これはクバの葉。
頭の上にのせた荷物を運ぶカゴの土台にすることもあります。
糸満で売られていたガンシナーは他の市場と比べると小さめですね。
この日も編んでいる人もいました。
どこの市場もお肉屋さんは混雑していますね。
しーぶんはカチャーシー!!
買ってくれたらオマケで踊りますよの意。写真を見ると踊っていました。
準備万端でお迎えしましょう
ということで旧盆前の市場の様子をお届けしましたが、いつも以上に混雑していました。
中でも、お肉、果物、サトウキビ、カマボコ、ガンシナー辺りが売れ筋でしたね。
今日は初日のウンケー。ウンケージューシーや重箱、中身汁を作る家も多いのではないでしょうか。
各家庭の重箱に興味があるので、写真を撮ってDEE編集部まで送ってくださいませ。
県内では、エイサーや獅子舞などの行事があちらこちらで行われます。DEEスタッフも(多分)イベントに走りまわりますよ!お楽しみに!