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浦添のエアポケット空寿崎周辺
暦も8月に入り、全国的に夏真っ盛り。
県内在住の方も観光客の方も、ビーチパーリーや海水浴、はたまたぼーっと眺めるためにも、海に行く機会が増えていることだと思います。
沖縄県は島ごとまるっと海に囲まれているので少し車を走らせればすぐ海に出ることができますが、都市部においては埋め立てられ護岸されていたり米軍基地があるため立ち入ることができなかったりと、いわゆる "ビーチ" には恵まれていなかったりするのが現状。
ちなみに那覇市には唯一、三点倒立おじいさんでおなじみ波の上ビーチがありますね。
那覇市の北側に接する浦添市。那覇市・沖縄市・うるま市についで人口が多く(2012年3月31日現在)、大きなマンションや商業施設が立ち並ぶ浦添市ですが、実はここに自然のビーチがあるということはあまり知られていないのではないでしょうか。
目印はイバノ
そのビーチへ行くため目印となるのは、国道58号線沿い牧港にあるイバノ。
那覇方面からだと、この交差点を左折します。
北側に最近新しい交差点ができたので、宜野湾方面からの方はそちらから右折を。
その突き当りを左折すると、米軍海兵隊施設のゲートがあるので、そのすぐ右にある脇道を進みます。
- 脇道は手前にある電柱右から入っていけます
- 左手にフェンスを眺めつつ車を走らせます
しばらく行くと、こんな草原に到着。車を停めて散策してみることに。
海岸発見
海岸に降りていくと、ビーチというか海岸を発見。かなりの遠浅。
ちょうど干潮の時間帯だったので、地元の方らしき家族連れが網を持って潮干狩り中。子どもたちの夏休みの自由研究でしょうか。
- 食べると美味しいティラジャーでは
- 立派なスイジガイも落ちていました
那覇方面を見ると、なにやら大規模な工事現場が。
そう、昨年開通したうみそらトンネル出入口のある若狭から、遠く読谷村・嘉手納町まで開通する予定の沖縄西海岸道路の工事でした。数年前ここを訪れたときにはただの何もない場所だったのに、すっかり様子が変わっていることに驚きです。
- 臨港道路浦添線の完成予想図
- 今の状態からはまだ想像もつきません
半島の先端へ
ここが空寿崎、岩の形が亀に似ているからと地元の方からは「カーミージー」と呼ばれている御嶽です。
GoogleMapsで見るとちょうど先端の部分。
さきほどの緑の丘のふもとに人が分け入れそうな道があったのでのぼってみたところ、小さな祠がありました。
その奥に見えるのが半島の突端部分。なるほど亀っぽい。というか噛み付こうとしているスッポン?
亀の部分の岩場はきれいなしましま模様の断層になっています。
先端部の北東側。以前はここが浦添唯一の天然ビーチで、都市部から近い割には海も比較的きれいだったのですが、西海岸道路の建設工事ですっかり様子が変わっていました。これには個人的にちょっとショック。
港川原集落
空樹崎から少し中に入ったところに、港川原という集落があるのでこちらも散策してみることに。
ここから国道を挟んで反対側にある港川の外人住宅街。おしゃれなカフェなどがたくさんあり、最近雑誌などでよく取り上げられていますが、こちらの港川原も同じく外人住宅街。ただお店などは無く、昔から住んでいる方々の集落といった雰囲気です。
- とても静かな集落
- ツタに覆われた塀がフォトジェニック
さて帰ろうと米軍海兵隊施設前の大きな道路に出たところで『GATE 4(ゲートフォー)』という気になる店を発見。
どうやら夜はダーツバーのようなのですが、いろいろとおかしい。
"無人販売おまかせ"
- 売り物?
- 売り物?
ちゃんと入金ボックスもありました。その上には "里親になって" の看板も。
これはまた夜に再訪してみなければ・・・。
というわけでかなりディープな雰囲気の空寿崎と港川原周辺。
以前は何も無くひっそりとしていた場所が、西海岸道路建設ですっかり様子が変わっていたのが個人的には残念でした。数年後には大きな幹線道路が開通し、また全く違う雰囲気になっているのでしょうね。
とはいえ現在のところは広い海岸があり自然の生き物観察にももってこいの場所。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。