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【島ヂカ交換取材】コザの穴場スポット喫茶ダンケ
先月、私がひっそりとゲスト出演させていただいたラジオ沖縄の番組『ナシルとよ〜ざ〜の島んちゅヂカラ』、略して『島ヂカ』。(ラジオ沖縄ROK(864KHz)毎週木曜日 23:00〜23:30 ON AIR)
その収録のなかで、せっかくなのでお互いに気になっていることを東京↔沖縄で交換取材しましょう!ということとあいなりました。
DEEokinawaからの依頼は、東京に数箇所あるという沖縄県人寮への潜入レポート。
そしてナシルさん&よ〜ざ〜さんからの依頼は、よ〜ざ〜こと与座よしあきさんのご実家、コザにある喫茶ダンケへの潜入レポート。
というわけで早速行ってまいりました。
ものすごい隠れ家っぷり
国道330号線沿いにあると伺っていたので場所はすぐに分かるかと思いきや、一瞬通り過ぎそうになるほどの隠れ家っぷり。というかこの場所自体は何度も前を通ったことがあるはずなのに、今までその存在に気が付いていませんでした。居酒屋『和はは』の左隣、レンガの壁が目印です。
開いて・・・る?
珈琲倶楽部 DANKE(ダンケ)。なかなかに味わい深い看板です。
あらかじめお電話で与座さんのお母様にアポをとっていたものの、扉を開けるのにかなり躊躇してしまう入りにくさ。これは「入りにくい店に入ってみた」シリーズでもよかったかもしれません。
意を決して突入。
そこは珈琲の香りに包まれた書斎だった
意を決して扉を開けると、やけに広々とした玄関ホールが。
飾られた花や壁の絵画などの雰囲気もあいまってホテルのロビーのよう。
しかも靴を脱ぐ方式。家ですか?ここは家なんですか?
奥へ進むと予想外に広くゆったりとした空間が!
そしてふわりと珈琲のいい香りが。
「あら〜、こんにちは!いらっしゃい」
迎えてくれたのは、与座よしあきさんのお母様である与座千恵子さん。
明るい笑顔がよ〜ざ〜さんそっくり!そしてお美しい!
入りにくい店だなんて言ってごめんなさい。
今回の取材のいきさつを説明し、店内を見せていただきました。
- ダンケはドイツ語でありがとうという意味
- さまざまな種類の珈琲が楽しめます
店内を見渡してまず気づくのが本の多さ!
壁という壁に本棚が作り付けられ、本が整然と並べられています。
そして家具や調度品のひとつひとつに品があってとてもエレガント。
ずらり並んだ島崎藤村全集。
こちらの壁にも本、本、本。
中央の瓶泡盛も気になるところです。
和辻哲郎、アラゴン、漱石全集。
こちらがこれらの本の持ち主、お父様の与座達男さん。細身で超ダンディ!
お母様然り、この空間にぴったりの素敵な雰囲気の方です。
この地で生まれ育った生粋のコザっ子だそう。
こちらは奥にあった秘密の間、囲碁の部屋。達男さんがときどき仲間たちと集まって碁をさすのだとか。
たくさんの蔵書といい、多趣味です。
お話を伺ってみました
千恵子さんに美味しい珈琲を入れていただき、お店のことやコザのことなどいろいろとお話を伺ってみました。
―喫茶店ははじめて何年ぐらいになるんですか?
ここは始めてもう15年なるかな、15年余るかな。
普段は上で(店の2階以上が住宅になっている)家のことしているから、私にとっても主婦と仕事と切り替えができてほっとする空間。
最初はランチも出してたけど、そうするとバタバタしてもう大変だから、開店も14時からにしてゆっくり珈琲とおしゃべりを楽しんでもらう空間にしようと思って。
設計士さんにもお願いして、普通の喫茶店っぽくはしないで本棚もたくさん作りつけてもらったのよ。
ダンケという店名はもう、すぐに決まったの。ありがとう、って。
日曜祝日も休むし14時からしか開いてないから、何度か来たのに入れなくて「ようやく入れた〜」と言う人もいるぐらい(笑)幻の店じゃないけど。
あとこれはおばあちゃん(達男さんのお母様)がいつも言うんだけど、女の人はいつもきれいにしてなさいって。おばあちゃんはもう90歳超えてるけど、洗濯物干すときもちゃんと大きな帽子かぶって日除けして。日焼けはとにかくダメなんですって。確かにお肌もすごくきれい。
私も家にいたらいろいろとやることがあるけど、とにかくお昼までに終わらせて身支度整えて降りてくると、仕事モードになってすごくゆったりした気分になれる。
これはお父さんもそうで、家で喧嘩してても下りてきたらそんな感じではなくなっちゃう。
だからこうやって喫茶店ができることがありがたくて助かってる。
海洋博の頃は那覇でホテル業をやっていたんだけど、もうとにかく大変で大変で。その頃子どもも生まれたから、子育てと仕事ともう無我夢中で。それからもうホテルは経営するものじゃなくて、泊まるものだなって(笑)
でもどんな大変な仕事でも、一生懸命やっておけば後から自分のいい経験につながるから。つらいこと、大変なことがあっても、後で笑えたらそれでいいじゃない?
―園田周辺のおすすめスポットといえば?
うーん、そうね。園田といえばやっぱりエイサーかしら。もうすぐ旧盆だし近頃もよく練習しているわよ。
あちこちにエイサーはあるけど、やっぱりここは本場。バチも大きく回すしとにかくキレが違う。
今はエイサーはイベントになっちゃって、運動場で昼間やったり照明で照らしてそれこそ年中演舞するけど、昔は本当にウークイの日だけ、照明も無く月明かりの下で集落を練り歩いて踊っているあの雰囲気は独特で忘れられない。
遠くからエイサー太鼓の音が聴こえてきたら、寝ていても肝ドンドンして目が覚めて外をのぞいちゃう。
やっぱりウチナーンチューだからね。
前に北谷の謝刈エイサーを見て、あれもすごかったけどやっぱり園田はすごい。
今年の旧盆もぜひ見に来てね!
あとはお父さんが詳しいかな(笑)
夜は自分の時間と言って、夜な夜な飲みにいっているから。地元の同級生や先輩や後輩も多いからね。
お店の人たちからもね、なんだか人気があるみたい。
昔、夜中に店の前でなにか話し声がするなーと思って下を見たらお父さんが女の人といるわけ。もう、「馬鹿にしてー!」って言って上から靴を何足か投げたわよ。当たらなかったけど(笑)
―よ〜ざ〜さんはどんなお子さんだったんですか?
もう、あのまんま!昔から全然変わらないのよ。
勉強はあまり得意なほうじゃなかったかもしれないけど、とにかく人を笑わせるのが好きで。
コンビも解散したし、東京ちゃんと暮らしているかな〜、ごはん食べているかな〜と心配にもなることもあるけど、もうよっしーは自分の思うように、好きなように思いっきりやりなさいと思ってる。
- 「そうそう、こんなのもあるのよ」
- ガテン系雑誌その名も「ガテン」
よっしーをテレビで見た時にね、笑顔がぱーっとしてとってもよかったから、あなた笑顔がいいからそれでいきなさいって言ったのよ。
前に東京の単独ライブを観に行った時、他の芸人さんも出るようなあれじゃなかったからお客さんが入ってなかったらどうしようと思っていたけど、けっこう席が埋まっていて。ああ、これだけよっしーを観るためだけに来てくれる人がいるんだって思ってちょっと安心したかな。
ありがとうございました
本棚の収納には、娘さん(これまたとても美しい!)の結婚式の写真や、よ〜ざ〜さんが表紙を飾った雑誌や記事の切り抜きがたくさん収められていました。
お子さまたちへの愛情あふれる素敵な夫婦、そしてダンケも素敵な空間でした。
またコザ近辺に寄ったときは必ず珈琲飲みに寄りますね。
お知らせ
来月沖縄でよ〜ざ〜さんの単独ライブがありますよ!
詳細はこちらへ
珈琲倶楽部ダンケ
沖縄県沖縄市園田3丁目4-19
TEL:098-933-3122
営業時間:14:00〜19:00ぐらい
定休日:日祝