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綱引きがアツすぎる
今年初の台風も過ぎ去り、そろそろ梅雨明け間近な沖縄。
梅雨が明ければ待ちに待った夏!イベント盛りだくさんの夏がやってきます。
沖縄の夏祭りといえばエイサー。もうこれに限ります。
とにかくかっこ良くて渋い。DEE編集部もエイサーをはしごするくらい大好きな行事です。
さて、沖縄で盛り上がる行事といえばもう一つ。それは綱引き。
沖縄の綱引きは五穀豊穣や無病息災などを祈願する行事でもある。東と西に分かれ、それぞれ穴の開いた綱をカヌチ棒という木で繋いで引きあうものです。
沖縄には3大綱引きと呼ばれるているものがありますよね。
毎年8月に行われる与那原大綱引き。
旧暦8月15日に行われる糸満大綱引き。
毎年10月の連休(体育の日を挟んだ)に行われる那覇大綱引き。
この3つの大綱挽きは人出もすごいのですが、那覇大綱引きは、国道58号線を封鎖し、ギネスブックに登録されている大綱を20万人以上の人で引きあいます。
那覇大綱引きの裏側はコチラ→ 那覇大綱挽の舞台裏を追う
DEE的にオススメなのは、各集落で行われる綱引き。これがアツいんです。
- まだDEEが初期の頃に参加した大宜味の夏祭り。
- 優勝賞品はなんと山羊(生きてる)。
- 海人大運動会の綱引きはかなり本気だった。
今回は、過去にDEEが巡ったオススメの綱引きを紹介したいと思います。
喜屋武がアツい
一番アツいと思うのは喜屋武の大綱引き。糸満の喜屋武ではなく、南風原町の喜屋武集落。
喜屋武の綱引きは、他の集落と比べて始まるのが遅い。
東と西に分かれて引きあうのですが、会場の路地は平坦ではない。東側の道路は坂になっています。
これが有利になるのか不利になるのか。。
喜屋武の綱引きは別名「喧嘩綱引き」。
綱を繋ぐまでで喧嘩がおきる。綱を繋ぎ合わせるまで綱は担いだままなのでかなり疲れるはず。
東を疲れさせるために、西が縄を繋がせないそうです。どちらも疲れそうだけど。。
聞いた話だと、繋ぐ向きによって有利不利とかもあるそうです。
綱に登れば喧嘩がおきる。下で止める人同士でも喧嘩がおきる。
会場は異様な熱気と雰囲気。レンズも熱気で曇る。
方言の怒号なので、内地出身の我々にはまったく聞き取れない。
ギャラリーもかなりの数。家の塀に登るのは当たり前。
Oh...この状態の人がたくさんいた。
いよいよカヌチ棒が入れられる。
ここまで1時間。
カヌチ棒が通った瞬間に引き始める。
勝負を決めるのはどちらかが引くのを止めたとき。
1m引いたら勝ちとかそういうルールではない。
老若男女、みんな本気で引く。ぼーっと立ってると「引くの手伝えー!」と怒られます。
引き終わったらみんなグッタリ。翌日の筋肉痛は必至です。
照屋大綱引き
糸満市照屋で行われる照屋大綱引き。
青年会OBを中心に準備され、一昨年、50年ぶりに復活しました。
棒術。
綱引きの前にはエイサーや棒術、空手など披露されます。
ほら貝の音が鳴り、綱が運ばれてきます。
綱引き開始!カヌチ棒持って引くのはOKなんですかね?
大綱引きは引きあう時間が長い。短くて5分。長いときは30分以上引きあう。
どの集落の綱引きも、引き終われば女性たちが歌い踊りカチャーシーで締め。
我謝大綱曳
西原町我謝の我謝大綱曳。450年の歴史があるとのこと。
我謝の綱は編み方がキレイなんだそうですよ。与那原大綱曳の綱は我謝から作り方を伝授されたそうです。
- ドラとホラ貝の音とと共に綱が運ばれてくる。
- 女性たちが唄と太鼓と踊りで迎えます。
我謝の綱引きは東と西ではなく、上割(リンゴー)と下割(ウフカー)と呼ぶらしいです。
手ではなく棒を使い綱を繋ぐ。
カヌチ棒が入れられ綱引き開始。
何分も本気で引くので終わるとグッタリ。でもみんな楽しそう。
綱引きは1回だけではなく、2回行うところが多いですね。
津嘉山大綱引き
南風原町津嘉山で行われる津嘉山大綱引き。こちらも600年の伝統があります。
ホラ貝と鐘の音を鳴らして現れる鉦鼓隊。その音を聞いて人が集まってくる。
綱登場。津嘉山も棒を使う。
西が勝てば子宝に恵まれ、東が勝てば豊作になると言われているそうです。
津嘉山綱引きは1回勝負。
まだまだ行きたい綱引きがたくさん
ざざっと4カ所の大綱引きを紹介しましたが、他の地域でも行われています。
ただ情報が少ないので各青年会に問い合せてみるのがいいかもしれません。
しゃもじで戦う城間松明大綱引もあります→ しゃもじが割れる夜の大綱引
集落での綱引きは本気度が違います。かなりアツい。
飛び入りで引くこともできるので、ひと味違う綱引きに参加してみてはいかがでしょうか。
今年行われる綱引きの情報を知っている方はDEE編集部に教えてくださいませ!